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俯瞰する知—原島博講義録シリーズ
巻1 情報の時代を見わたす[概要]


目次著者紹介俯瞰する知—原島博講義録シリーズ 全10巻構成



「情報社会を生きる必読の書」落合陽一

「顔学」をはじめ専門を超えて幅広く活躍してきた情報工学者、原島博の集大成。
専門知を超えて「俯瞰する知」を提唱する講義録シリーズ第1巻。


情報技術の通史を一望し、コンピュータと近代の歴史、
さらには人類の文明の変遷を重ね見る「俯瞰知」により
情報社会の問題点に向き合い、未来をデザインする方法を探る。
たったひとりの個人塾からの発信。





■目次より

第1講 情報の時代はいかにして到来したのか

1 まずは情報の時代の前史を大急ぎで
2 電気的な手段を用いた情報メディアの発展
3 80年代半ばに情報メディアが融合した
4 その頃、原島研究室では
5 21世紀になって情報メディアは大きく発展した
6 まとめ—いま面白い時代になりつつある

第2講 コンピュータの過去・現在・未来を10年単位で俯瞰する

1 まずは今回の問題意識から
2 コンピュータの誕生と成長—まずは1980年代前半までの歴史
3 コンピュータのパラダイムシフト—80年代と90年代
4 パラダイムシフトは60年代から準備されていた
5 こうしてコンピュータは環境となった
6 21世紀になって情報文化が花開いた
7 人工知能によって情報技術は新たな時代へ
8 まとめ—コンピュータはまだまだ進化する

第3講 コミュニケーション技術の進化を100年単位で俯瞰する

1 まずは今回の問題意識から
2 100年後は予測できるのか
3 19世紀と20世紀を振り返る
4 技術には旬があった
5 なぜ技術の旬があるのか
6 情報革命の時代へ
7 情報革命は歴史にどう位置づけられるのか
8 まとめ—情報の時代は続くのか

第4講 情報文明を1000年単位で歴史に位置づける

1 500年後の歴史書に記されること
2 21世紀のシミュレーション
3 地球環境問題はなぜ起きたか
4 人類の過去の歴史に学ぶ
5 次は宇宙の時代か
6 情報新大陸の可能性
7 情報新大陸にって近代を乗り越えられるのか
8 時代の応急手当ではなく抜本的な体質改善
9 まとめ—ホップ・ステップ・ジャンプで次の時代へ

第5講 情報社会は本当に人を幸せにするのか

1 いつからこのような問題意識を持っていたのか
2 便利さを再検証する
3 ネットは匿顔のコミュニケーション社会
4 メディアが生み出す新たな人類
5 便利で魅力的なメディアは何をもたらすか
6 最後に—優しさの再検証

第6講 情報技術の発展と人類の未来を展望する

1 いまの延長としての発展シナリオ
2 人工知能がもたらすかもしれない近未来
3 近代の延長でない第三の未来シナリオ
4 生活者革命をもたらす情報技術
5 まとめ—人間復興によって新たなルネサンスへ

補講 そもそも情報とは何なのか——改めて考える




■著者紹介:原島 博(はらしま・ひろし)

東京大学名誉教授。2009年3月、東京大学を定年退職。東日本大震災直後の2011年6月から個人講演会として原島塾を毎月開催。人と人の間のコミュニケーションを支える情報工学を専門として、その一つとして顔学にも関心を持つ。
科学と文化・芸術を融合した自分なりの新しい学問体系の構築を夢として、学際的な「ダ・ヴィンチ科学」へ向けた活動を進めた。文化庁メディア芸術祭審査委員長・アート部門主査、グッドデザイン賞(Gマーク)審査員などもつとめた。1945年の終戦の年に東京で生まれる。

主な編著書に、情報理論の教科書として『情報と符号の理論』(共著、岩波講座情報科学4 1983)、『信号解析教科書』(コロナ社 2018)、情報工学関連で『感性情報学』(監修、工作舎 2004)、顔学関連で『顔学への招待』(岩波科学ライブラリー 1998)、『顔の百科事典』(編集委員長、丸善出版 2015)などがある。
原島博 個人ホームページ http://harashima-lab.jp/
HC塾ホームページhttps://hcjuku.wixsite.com/hcjuku




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