工作舎ロゴ 書籍解説

HOME > 書籍 > ジャンル一覧新刊一覧 > Ibasyo/基本データ



Ibasyo[詳細]

目次著者紹介関連図書関連情報書評


『Ibasyo』より

哀しいひとを見つめ、綴る

手首に剃刀を当てる。まるでペンで描くように、
ゆかの手首に赤い線がついていく。
あくまで「取材にきている」ということを思い出し、
シャッターを切った。



■目次

プロローグ
木部ちゃん————耳をふさぎ、安らぎをさがす
ゆか———————トンネルの先に見える薄日
凪(なぎ)ちゃん—繰り返す日々の営み
さゆり——————自尊心のゆくえ
ミリ———————期待される自分、なりたい自分
エピローグ
写真【Ibasyo】60点余


『Ibasyo』より



■著者紹介:岡原功祐(おかはら・こうすけ)

1980年東京都出身。早稲田大学卒。南ア国立WITS大学大学院中退。 コロンビア・メデジンのスラムで、麻薬戦争の中に生きる若者たちの日常を切り取った『Contact #1 -Any Given Day-』(2013年刊・KOW)や、2011-14年に原発事故後の福島を撮影した『Fukushima Fragments』(2015年刊・Edition de La Martinière)をはじめ、南米からアメリカ合衆国を目指す不法移民たちに同行した記録『Almost Paradise』(2014年刊・Only Photography)などの写真集がある。

2009年には世界報道写真財団が世界中の若手写真家から12人を選ぶJoop Swart Masterclassに日本人として初選出。Photo District News が選ぶ世界の若手写真家30人にも選ばれる。また2010年には、「Ibasyo」でW.ユージン.スミス・フェローシップを受賞。
岡原功祐 公式サイトKosuke Okahara




■関連図書

  • ハンセン病 日本と世界 病い・差別・いきる ハンセン病フォーラム=編 2500円
  • 家族をこえる子育て 棄児・離婚・DV・非行…を救うセーフティネット 渥美雅子=編著 1400円
  • 音楽運動療法入門 脳と心を癒す 野田 燎 2400円
  • 子どもの神秘生活 生と死、神・宇宙をめぐる証言 ロバート・コールズ 3800円



  • ■関連情報

    ●2018.6.6〜7.1 東京 京橋・Tokyo Institute of Photography
    岡原功祐展 「Ibasyo 自傷する少女たち“存在の証明”」開催。神戸・Mirage Galleryで好評だった、本の世界を表現する展覧会を東京でも開催中。

    詳細はTokyo Institute of Photography(TIP)
     東京都中央区京橋3−6−6 エクスアートビル1F
    お問い合せ:03-5524-6994 
    営業時間 12:00〜19:00(最終日〜17:00)、月・火休館

    TIP展示
    TIP展示
    TIP展示

    TIPでは、6月9日(土)18時からは岡原さんによるイベントも開催。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
    TIP2018.6.9イベント
    TIP2018.6.9イベント

    ●2018.4.21〜5.6 神戸・Mirage Gallery
    『Ibasyo』出版を記念し、撮影から14年に渡る少女たちとの歩み、世界中を旅した手製の貸本プロジェクトを経て、出版に至るプロセスを提示した「本の展覧会」開催。初日4月21日に著者・岡原功祐さんのトークショー+ブックサイン会が開催され、盛況のうちに終了。5月5日にもトークイベント開催。

    詳細はMirage Gallery
     神戸市中央区北長狭通3丁目9-10 青柳ビル303号室
    お問い合せ:078-335-6510 

    Mirage Gallery展示
    Mirage Gallery展示
    Mirage Gallery展示
    Mirage Gallery展示
    Mirage Gallery展示

    ●2018.3.24 荻窪・6次元 刊行記念イベント
    著者・岡原功祐さんのトークイベント「写真家にとっての居場所」を開催。装丁を手がけた工作舎アートディレクター宮城安総も交えて、制作秘話を語りました。報告はこちら。
    6次元トークイベント




    ■書評

    ●2018.6.28 共同通信web版 
    「自傷女性へ「大切な存在」 優しさの結晶、本に
    …本の作者は、ドキュメンタリー写真家の岡原功祐さん(38)。2004年から、10〜20代の女性6人を長期取材した。いじめや性的暴行など、自身の存在を否定されるような経験の後、自傷をやめられなくなった人たちだ。岡原さんは、深刻なうつ状態に苦しむ女性たちと寝食を共にし、日常を撮り続けた。
    「自分を大切にしなさいって何度も言われたけど、どうしたらいいのかよく分からない」
    取材中に聞いた、当時20代のさゆりさんの言葉が、岡原さんの胸に引っかかり続けた。…」 [全文は共同通信へ]


    ●2018.6.20 毎日新聞・大阪夕刊 著者インタビュー 
    『Ibasyo』毎日新聞・大阪夕刊

    「写真を撮るというのは、(被写体の)存在を肯定する行為だと思うんです」。京都在住の写真家、岡原功祐(38)はこう話す。自傷行為を繰り返す女性たちを取材したフォトドキュメンタリー『Ibasyo-自傷する少女たち“存在の証明”』(工作舎、3024円)を今春刊行した。一人一人のストーリーをつづった文章とモノクロ写真約60点から成る本書は単なる記録を超え、「人間の尊厳とは何か」と心の奥底に問いかけてくる。… 」[全文は毎日新聞へ]


    ●2018.6.13 「BIG ISSUE」著者インタビュー 
    「自傷行為をやめられない女性たちに寄り添い、記録した『Ibasyo 自傷する少女たち“存在の証明”』。写真家・岡原功祐さんに聞いた、ドキュメンタリー作品の意味」
    「…自傷に関しては、精神科医によるガイド本も少なからず出版されている。そうした本は当事者やまわりの人が「知識」を得る上では確かに役に立つだろう。しかし、『Ibasyo』はそうしたハウツーものとは一線を画した「物語」を提供する本だ。人生のある時期、自傷行為をやめられないでいる人たちの物語。60点の写真に加え、原稿用紙200枚を超えるルポで構成されている。
    岡原さんは強い信念を持っている。「知識ではなく物語として入ってきてこそその人のものになる」と。「物語」を通していかに自分が対象を知ろうとするか、想像しようとするかという能動的な咀嚼力が問われるものの、それを駆使して得られた感情や感動こそがその人の経験となるのだと。この本は今苦しんでいる人が救われる本にはならないかもしれないが、「自傷」というテーマに縁遠かった人にこそ積極的にこの本を届けていきたい、それがジャーナリズムの役目だと考えている。…」 [全文はBIG ISSUEへ]


    ●2018.5.9〜6.1 沖縄タイムスなど地方紙に記事 
    「人の手から人の手へ、3年半かけて世界を巡った6冊の本がある。自傷行為を繰り返す女性たちを取材した、手作り写真集だ。計30カ国の人々のメッセージが書き込まれ、今春から被写体の女性たちの手元に届き始めた。「あなたは大切な存在」という思いとともに」。こうして始まる共同通信配信記事が、地方紙各紙に掲載。 沖縄タイムスでは「自尊心回復へ優しさの跡」、長崎新聞「世界を巡った手作り写真集/優しい書き込みあふれ、戻る」など、見出しや写真は新聞ごとに異なり、また、ショートバージョンもあります。

    掲載紙:
    沖縄タイムス、埼玉新聞、長崎新聞、信濃毎日新聞、中国新聞、宮崎日日新聞、新潟日報
    山陰中央新報、山陽新聞、山梨日日新聞、静岡新聞、下野新聞

    ●2018.5.19 産経新聞書評 
    「…著者の岡原功祐さん(38)は、海外でも高く評価される気鋭の写真家。人の居場所を主なテーマに撮影を続けている。本書の撮影に際しては「彼女たちがその場所に、存在していることが分かるような描写を心がけた」という。撮影開始から出版にこぎつけるまで14年かかった労作だ。
    「居場所」とは何か。読めば、題名の問いが直に迫ってくる。そして、写真は「光」があって初めて成り立つことにも、本書は改めて気づかせてくれる。」[全文は産経新聞へ]


    ●2018.5.12 朝日新聞 野矢茂樹氏書評 
    『Ibasyo』朝日新聞書評

    朝日新聞読書面のメインの書評として、哲学者の野矢茂樹氏が「死ぬためでなく、生きるために」と題して書評してくださいました。
    「居場所のなさという感覚は微熱のようにかすかではあるけれどもつねに私にまとわりついていた。それが私の中で増幅されることはなかったが、居場所を失い、どこに手を伸ばしていいかも分からずにいる人たちの話に触れて、共鳴しはじめる。
     本書は自傷行為を繰り返す女性たちに取材したドキュメンタリーである…」[全文は朝日新聞デジタルへ]


    ●2018.5.10 日刊ゲンダイ紹介 
    「フリーの写真家である著者は、大学生のかおりに「生きていて楽しいですか?」と聞かれた。彼女は自傷行為がやめられないという。同じような人が大勢いると知り、これをテーマに取材することにした。…」[全文は日刊ゲンダイ デジタルへ]


    ●2018.5.9 信濃毎日新聞紹介
    「自傷行為女性 届いたエール/30カ国回った写真集 世界中の人がメッセージ」と題して、「Ibasyoプロジェクト」を紹介。 「…登場したさゆりさんらは現在、仕事を始めたり家庭を持ったり、それぞれのやり方で、自分との折り合いをつけて暮らす。その一人は「つらくてもいろんな出口がある、必ず抜けられるよ、ということをこの本で知ってもらえたら」と話したという。
    『Ibasyo』信濃毎日新聞記事


    ●2018.4.11 朝日新聞生活面
    『Ibasyo』朝日新聞記事

    著者・岡原さんの「Ibasyoプロジェクト」が大きく紹介。 自傷行為を繰り返す女性たちの日常を撮影した岡原さんは、本書刊行前に、手製本の写真集を作成。写真集の後半は白紙で、被写体となった女性へのメッセージを書き込み、次の人へ。3年間で30カ国を旅し約200人からメッセージが寄せられました。
    3月に『Ibasyo』が刊行されてからは、本書と手製写真集を取材先に手渡し、プロジェクトの最終局面を迎えたことまでが記事にされています。


    ●ニューズウィーク2018.4.24号
    『Ibasyo』ニューズウィーク2018年4月24日号

    「自傷する彼女たちが求める居場所」と題して6ページにわたり、『Ibasyo』からの写真を掲載。 「…写真で自らの姿を客観的に見ることにより、自分は何ものにも代え難い大切な存在だと理解してほしいと岡原は考えている。…」




    ALL RIGHTS RESERVED. © 工作舎 kousakusha