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042 アリマキ


◎バンコクの屋台で、4人のタイの女の子と一緒に飲んだとき、突然その中の一人が通りかかっている虫屋さんに声をかけた。そう、タイには「虫屋」がいる。カートや大きなトレーをもって、そこにいろいろな種類の食用の虫が並んでいる。揚げたバッタやサソリや毛虫などなど。かなりグロテスクなんだけど、わりとよく見かけるから、タイ人の大好物らしい。しかし、日本人にも西洋人にも虫を食べることに対する偏見は根強いもので、さっきまでかわいいと思っていた娘がいきなりばったをおいしそうに食べ始めたら、やっぱりちょっとひいてしまう。
◎彼女が買ったのは揚げ物じゃなくて、蟻のミックスだった。ビニール袋に蟻と生のにんにくと唐辛子などが入っていて、その蟻も生だったが、一応死んでいた。2センチぐらいで、羽が付いた、わりと大きめの白い蟻だった。(虫にはあまり詳しくないから、それがシロアリなのかどうかはよくわからない。)それを見て、他の3人も大喜びだったが、僕はただ呆然としていた。早速食べる準備が始まった。食べ方は、蟻のミックスの一つまみをライムの葉っぱで巻いて口に運ぶ、というパター-んだ。、一人の女の子が巻き担当になって、順番に皆に作ってくれた。もちろん僕にも。まあ、自ら買おうとは思わないから、これはやっぱらチャンスだ!とチャレンジ精神が湧いてきたし、女の子に勧められると、もちろん男として断るわけには行かない。

 


◎実際に食べてみると、味は決して悪くなかった。にんにくと唐辛子の方が強烈だったけど、蟻の方はちょっとすっぱくて、意外とさわやかだった。葉っぱなど、他の噛むものもあったから、虫のいやな(?)歯ごたえとかそういうのも全然感じなかった。ただ、僕の巻きには大きな生の唐辛子が丸ごと入ってしまったから、ビールを一気に飲み干した。尚、ばったの方にはまだ挑戦していない。(ヤーン・フォルネル)