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『超漢字 超解説』

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第9回:TRONSHOW 2006開幕!

12月14日(水)〜16日(金)まで、東京国際フォーラムにて「TRONSHOW 2006」が開催されています。年に一度開かれ、TRONプロジェクトの最新成果が分かる展示会で、今年のテーマは「ユビキタス始動!」です。

初日となる14日には、午前11時からTRONプロジェクトリーダーである坂村健教授による基調講演が行われました。まずは昨年から全国で本格的に行われているユビキタス関連の実証実験の話題から。国土交通省と共同で行った「自立移動支援プロジェクト」、流通・小売業界と連携した野菜や食品のトレーサビリティ実証実験、浅草で開催された「浅草ユビキタス観光ガイド」、東京大学医学部での薬品管理実験などを紹介しました。

そしていよいよ本題。最近はあちこちで「ユビキタス」という言葉が聞かれ、その定義も使う人によってバラバラなように思えます。とりあえず「ユビキタス」と付けておけば、何か最新技術っぽいと考えている人達もいそうですが、20年以上前から「どこでもコンピュータ」を将来ビジョンとして掲げてきた坂村教授が定義するユビキタスとは、スバリ「最適制御」です。

それは実世界のあらゆるモノにコンピュータチップが埋め込まれ、それらが互いに連携を取り合うことで、極力無駄を省きながら、もっとも効率的な社会を実現させるというビジョンです。今後世界トップクラスの高齢化社会になっていく日本。若者よりも高齢者が多くなる社会構造において、ユビキタス技術は安全で安心な暮らしを保障するために使われるべきです。そしてそれは、誰もが自由に使える社会インフラとして整備されねばならず、組織や業界、国家の枠組みを越えたオープンなものなくてはなりません。もちろん特定の企業やグループの都合で左右されていいものではありません。社会全体が使うインフラとして構築していけば、導入コストも結果的に下げることが可能になります。

その技術基盤を支えるものとして、「ucode(ユビキタスID)」があります。128ビット長のucodeは、ユビキタス社会の個体識別コードとして用いられるもので、身の回りのあらゆるモノに付けられていきます。それ自体では「意味コード」を持たず、ネットワーク経由で情報を取りだす仕組みになっています。今回のTRONSHOWの入場パスにもucodeタグが使われています。実は講演の最初に紹介した、数々の実証実験はいずれもucodeをベースとしたものです。

またTRONプロジェクトが進めるユビキタス技術は、アジアを中心に海外でも注目が集まっています。講演の最後で韓国、中国、シンガポール、ベトナム、タイなどの状況が報告されました

展示会場では、各社の最新のユビキタス関連技術に触れることができます。ぜひ足を運んでみてほしいと思います。

詳しくはTRONSHOWの公式サイトでご確認ください。

(堤 靖彦)