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[書評&イベント]

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田中泯さん、円空賞受賞、岐阜にて写真展&場踊り(2012.1.31)

「円空大賞」は、岐阜県が円空のような土着の伝統に根ざしながら独創的な芸術を創造している芸術家を顕彰し、表彰する賞。今年第6回の円空大賞には彫刻家フランス・クライスバーグ、円空賞には田中泯さんほか3人の芸術家が受賞され、2/10から岐阜県美術館にて受賞作家の代表作を紹介する展覧会が開催されます。

泯さんの作品としては、『田中泯 海やまのあひだ』の故岡田正人さん、山田脩二さん、平間至さんの写真が展示。 さらに会期中、2/10、2/12、2/18、3/3、3/5と、5度にわたる場踊りも行われます(場踊りは入場無料/雨天決行)。場踊りの詳細pdfはこちら。ぜひ足をお運びください。


第6回円空大賞展
会期  2012.2.10(金)〜3.4(日)
時間  10:00〜18:00(入場は17:30まで)
観覧料 一般800円/大学生600円/高校生以下無料
会場  岐阜県美術館 >>>
    岐阜市宇佐4‐1‐22
お問い合せ TEL:058-271-1313/FAX:058-271-1315
僕はずっと裸だった

田中泯 海やまのあひだ

岐阜県美術館

1/15 『にほんのかたちをよむ事典』産経新聞書評 (2012.1.17)

平成4年2月、大阪府立大学で設立総会を開いた形の文化会(金子務会長)が設立20周年を前にして編纂(へんさん)した。副題は「イメージの国、ニッポンの謎を解く!」とあり、日本文化に焦点を当てた「読んでおもしろい事典」になっている。…全文は産経ニュースサイトへ >>>

*「イメージの国、ニッポンの謎を解く!」は副題ではなく、帯コピーです。
にほんのかたちをよむ事典

1/16 杉浦康平さん特別講演(2011.12.27)

武蔵野美術大学美術館の「杉浦康平・脈動する本」展、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)での「杉浦康平・マンダラ発光」展も24日で無事終了。その余韻もさめやらぬ来年1/16に、武蔵野美術大学で杉浦康平さんの特別公開講演<ノイズから生まれる>が行われます。

平成23年度 武蔵野美術大学共同研究
「杉浦康平グラフィズムとその表現技法」
特別公開講演<ノイズから生まれる>

日時:2012.1.16(月)16:30より(15分前より開場予定)
会場:武蔵野美術大学 美術館ホール(東京都小平市小川町1ー736)アクセス
主催:「杉浦康平グラフィズムとその表現技法」共同研究チーム(代表 長澤忠徳/デザイン情報学科)
協力:武蔵野美術大学 美術館・図書館
問い合わせ:デザイン情報学科研究室(助手 山下亮) 電話:042-342-6801
※公開聴講制/予約は受け付けておりません。

多主語的なアジア

アジアの音・光・夢幻

武蔵野美術大学美術館・図書館

杉浦康平・脈動する本ーーデザインの手法と哲学

ブルータスで『人間人形時代』紹介(2011.12.27)

ブルータス2012.1/1・15合併号は「2012年、世の中が変わるときに読む263冊」特集。手に取った本好き方も多いのでは。その特集の前ページの連載コラム「夜カジ+夜カルチャーの楽しみ方。」で、内沼晋太郎さんが『人間人形時代』が紹介してくださいました。「本の真ん中に開いている穴から夜空を覗いてみるのはどうでしょう」。

人間人形時代

2011.12.11 地方紙書評欄に田中泯さんインタビュー(2011.12.20)

秋田魁新報、新潟日報、北日本新聞、南日本新聞、大分合同新聞、沖縄タイムズ、琉球新報etc.共同通信配信で『僕はずっと裸だった』を刊行した田中泯さんのインタビューが掲載されました。

「踊り」を問い続ける
独創的な踊りで世界に知られ、近年は俳優としても強烈な存在感を見せる田中泯さん。新聞連載をまとめた初のエッセー集は、「踊りとは何か」を問い続けた一人のダンサーの、生の記録だ。
クラシックバレエやモダンダンスを学んだ田中さんは1974年、突如「裸体を衣装として選んだ」。その始まりの風景を写した1枚の写真が残る。同じく裸になった妻と生まれたばかりの娘の前で、膝を抱え跳び上がる姿。「ものすごく恥ずかしくて、ずっと小刻みに震えていた。ひたすらぶざまな姿を見せ続けることで、自由になれるかもしれないと思った」…(後略)

僕はずっと裸だった

毎日新聞 藤森照信氏「今年のこの3冊」に、『アジアの音・光・夢幻』(2011.12.20)

12/18(日)の毎日新聞は年末恒例の「今年のこの3冊」。建築史家の藤森照信氏が、『アジアの音・光・夢幻』を挙げてくださいました。

卓越した目と優れた言葉が、アジアにとうとうと流れるデザインや音楽の中に分け入っていく。何であれ著者の仕事に導かれて進めば、アジアの奥に人類に普遍が見えてくる。目からウロコが落ち、耳は洗われる。

*杉浦康平さんの展覧会のうち、武蔵野美術大学美術館「杉浦康平・脈動する本」展は17日で無事終了。図録は完売したそうです。ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)での「杉浦康平・マンダラ発光」展も24日まで。ぜひお見逃しなく。
アジアの音・光・夢幻

ギンザ・グラフィック・ギャラリー

『貢献する心』の瀬名秀明さん・大武美保子さん講演報告(2011.12.20)

12月13日、東京大学柏キャンパスにて、大武美保子さんが代表理事を務める「ほのぼの研究所」のクリスマス講演会・交流会・展覧会が行われました。瀬名秀明さんをゲストに迎え、ふれあい共想法について楽しく語り合いました。お二人は来年2月刊行予定の『貢献する心――ヒトはなぜ助け合うのか』の執筆陣。本の刊行もどうぞお楽しみに。

ロボット司会による瀬名秀明さん・大武美保子さん対談
ロボット司会による瀬名秀明さん・大武美保子さん対談

瀬名秀明さん 瀬名秀明さん 大武美保子さん 大武美保子さん
ほのぼの研究所

シンポジウム:貢献する心の生物・文化的起源と将来

瀬名秀明氏新刊『科学の栞』に『賢治と鉱物』書評(2011.12.13)

12月に発売したばかりの瀬名秀明氏の新刊『科学の栞』は、科学に特化した書評集。その中に『賢治と鉱物』の書評が収録されています。これは10/29号図書新聞書評を収録したもの。

地学研究の専門誌「地学雑誌」にも書評いただきました。
…賢治の詩歌の世界に興味をもつ読者にはもちろんであるが,そうでない方にも,ここ数十年の間に格段の進歩をみた鉱物標本の写真撮影技術に裏打ちされた,本書の素晴らしい写真の数々によって,鉱物の世界にひたる絶好の機会が提供されることは間違いない。(中尾征三)

賢治と鉱物

12/10付 図書新聞一面 杉浦康平さんインタビュー(2011.12.6)

武蔵野美術大学美術館の「杉浦康平・脈動する本」展を機に、12/10付 図書新聞一面に杉浦康平さんのインタビューが大きく掲載されました。聞き手はかつて杉浦事務所に在籍したデザイナーの赤崎正一さんだけに、深い内容となっています。

「エディトリアル・デザイン」の根源
「気脈」が脈動する杉浦デザインの深奥に迫る

…今日の社会で白を好み、整然たるデザインを好むというのは、広告がノイズを嫌うのと同じように、「取り繕う社会」「こうでありたい社会」への願望の表現になっているのではないか。あるいは、まだ到達しえないステータスへの憧れであって、「本音」が吐けない。…デザインが活気づくためには、どれほどの本音を取りこむか、取りもどすかにかかっている…。

■杉浦康平・脈動する本ーーデザインの手法と哲学
会 期  2011.10.21(金)〜12.17(土) 日曜日・祝日休館
時 間  10:00〜18:00(土曜日〜17:00)
入館料  無料
会 場  武蔵野美術大学美術館 展示室3 アクセス

■杉浦康平・マンダラ発光
会 期  2011.12.1(木)〜12.24(土) 日曜・祝日休館
時 間  10:00〜19:00(土曜日〜18:00)
入館料  無料
会 場  ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg) アクセス
     〒104-0061東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル
     03-3571-5206

図書新聞の同じ12/10付号に工作舎も半5段広告を出しました。杉浦康平さんの本と、40周年ベスト40を掲載しています。

図書新聞広告
クリックするとpdfへ移動します
多主語的なアジア

アジアの音・光・夢幻

宇宙を叩く

武蔵野美術大学美術館

ギンザ・グラフィック・ギャラリー

『貢献する心』の瀬名秀明さん・大武美保子さん講演(2011.12.6)

来年2月刊行予定の『貢献する心――ヒトはなぜ助け合うのか』。7月に話題となったシンポジウムの書籍化です。その講演者のひとり、大武美保子さんが主宰する「ほのぼの研究所」のクリスマス講演会・交流会・展覧会が開催されます。日時は、12/13(火)13時半から、東京大学柏図書館メディアホールにて。招待講演は同じく『貢献する心』に登場する瀬名秀明さん。ロボット司会による瀬名さんと大武さんの対談も予定されています。申し込みはNPO法人 ほのぼの研究所 事務局まで。当日まで参加受付をするそうですので、どうぞご参加ください。

【クリスマス講演会】
日時:2011.12.13(火)13:00開場、13:30〜15:30
場所:東京大学柏図書館メディアホール 
定員:150名(申し込み先着順)/参加費:無料

来賓挨拶 ビデオメッセージ 柏市長 秋山 浩保氏
招待講演:「ほのぼの未来のつくりかた SFとコミュニティの想像力」
講師: 瀬名秀明 氏(SF作家)

基調講演:「ほのぼの会話のすすめ 現在過去未来をつなぐ共想法」
講師: 大武美保子 氏(東京大学、ほのぼの研究所)

対談: ロボット司会による対談 「時間と記憶と人のつながり」
       瀬名秀明×大武美保子

【クリスマス交流会】
日時:2011.12.13(火)15:30開場、15:45〜17:30
場所:東京大学柏キャンパス プラザ憩い
   (上記メディアホールの真向い)
定員:150名(申し込み先着順)/参加費:1000円(会員は半額)

【新企画 クリスマス展覧会】
日時::2011.12.13(火)-14(水)10:00〜16:00
場所:東京大学柏図書館コンファレンスルーム
   (メディアホール隣)
内容:当研究所で行った共想法の作品展示
     パネル、動画、ロボットでご紹介/入場無料

●交通:柏駅西口より、東武バス「国立がんセンター」行き乗車
    「東大前」下車、徒歩5分
●お申し込み:NPO法人 ほのぼの研究所 事務局
ほのぼの研究所

シンポジウム:貢献する心の生物・文化的起源と将

11/17 読売新聞に杉浦康平さん記事(2011.11.22)

武蔵野美術大学美術館の「杉浦康平・脈動する本」展開催にあわせ、11/17の読売新聞文化欄に杉浦康平さんの記事が大きく掲載されました。代表作『全宇宙誌』の写真も。

命が宿るブックデザイン
…多様な造本が渦巻き、なおかつ、この人だけの世界を現出する展示は、さながらマンダラを見るかのよう。実際、アジア的なデザインを探究するなど、思索性に満ちた姿勢はカリスマ的な影響力を誇ってきた。…

■杉浦康平・脈動する本ーーデザインの手法と哲学
会 期  2011.10.21(金)〜12.17(土)
     日曜日・祝日休館/ただし10月30日、11月3日は特別開館日(予定)
時 間  10:00〜18:00(土曜日、特別開館日〜17:00)
入館料  無料
会 場  武蔵野美術大学美術館 展示室3 アクセス
     〒187-8505東京都小平市小川町1−736
     042-342-6003

多主語的なアジア

アジアの音・光・夢幻

宇宙を叩く

武蔵野美術大学美術館

宝島社「Leo Lionni レオ・レオニの世界」『平行植物』紹介(2011.11.22)

e-MOOK「レオ・レオニの世界」(宝島社)が11月に刊行しました。絵本のキャラクター、ねずみのフレデリックのトートバッグが付く「ブランドムック」。『平行植物』も紹介されています。

レオ・レオニの空想から織り成した架空の植物たちを中心に、完全なる異空間を築き上げた1冊。幻想の博物誌で、学術書の体裁をなしていますが、その独特の切り口に魅了された人は数知れず。…

平行植物

宝島社

週刊金曜日2011.11.11号 『僕はずっと裸だった』書評(2011.11.15)

「踊るからだ」の内側を覗き見する
ダンサー・田中泯のもとに「まいどー」と写真家・岡田正人が空気のように現れる。「やあ」と応える田中は岡田のきるシャッター音の瞬間へ「身投げ」するかのように踊る。「俺のオドリは写真に写らない」と言って憚らなかった田中が、「撮る」側の感情と自己の「オドリの気配」を岡田の写真に見た。二人のセッションは岡田が亡くなるまで30年続いた。
 岡田の写真と対になって新聞に連載された田中のコラムが収録された本書は、田中曰く、「舞踊論で、オドリ」だ。…[後略] (桃江メロン/作家)

11/19 NHKラジオ深夜便に田中泯さん出演

人気ラジオ番組「ラジオ深夜便」に田中泯さんが出演されます。11/19(土)23:10からのコーナー「人生”私”流」。ぜひご視聴ください。
NHKラジオ第1 11/19(土)23:10〜 タイムスケジュール >>>

僕はずっと裸だった

NHKラジオ深夜便

11/17〜29 渋谷ロゴスギャラリーでムットーニ展(2011.11.15)

自動からくり人形師ムットーニこと武藤政彦さんの展示販売および上演会が開催されます。古巣・渋谷ロゴスギャラリーでの久々の開催となる今回のテーマは、「ELEMENT of WINGS」(羽の要素)。2つの惑星の狭間で羽を休める天使「ANGEL BREEZE」。草原に立ち、大空に羽猫を投げ上げる少女「STILL BLUE-SKY」。かつて空を舞った記憶を追い求める墮天使「LOST」。羽にまつわる様々なキャラクターがムットーニワールドを彩ります。 なお今回上演する作品は「WING ELEMENT.VOL.2」。5台の独立した作品が連動し、約20分に及ぶストーリーを展開するので必見です。上演時間の詳細はロゴスギャラリーサイトへ。

[ムットーニ新作展 “ELEMENT OF WINGS”]
会期 2011.11.17(木)-11.29(火)
開館時間 10:00 - 21:00 最終日は17:00にて終了 会期中無休
入場無料
住所 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷 PARCO PART1 B1F
お問い合わせ ロゴスギャラリーサイト TEL 03-3496-1287
ムットーニ・カフェ

ロゴスギャラリー

10/29・30 神保町ブックフェス報告(2011.11.1)

10/29(土)・30(日)、東京・神保町ブックフェスティバルが盛大に開催されました。すずらん通りの工作舎ワゴンにも多くのお客様に訪れていただきました。どうもありがとうございました。

神保町ブックフェスティバル2011

現代思想2011.11月号に田中泯さんインタビュー(2011.11.1)

「現代思想 2011年11月号」の特集は「ポスト3・11のエコロジー」。インタビュ−では『僕はずっと裸だった』についても触れています。

踊りはスピンを始める 身体気象のエコロジー
…踊るように書きたいというのがあるのですね。80年代初頭の工作舎が出していた『遊』という雑誌に半ば無理やり書かされた当時も、文章家になるわけでもないと思っていたし、子供の頃から作文も大嫌いでした。文章を書くということはそれで他人に捕まるということだという被害意識が凄くあって(笑)、それで踊りと一緒なんだと思いたいところが強いのですね。そういった意味では、今度のエッセイ集も文章としての責任を持って書いているつもりは全然ありません。「これは僕の踊りですから、さあ始まります」と序文に書いた通りです。…

僕はずっと裸だった

アイデア2011.11月号『アジアの音・光・夢幻』紹介(2011.11.1)

今回はアジアの伝統芸能や文化から触発された杉浦のひらめきと洞察のエッセイ群が中心となっている。…グローバリゼーションの波を受け、現在はIT大国として発展しているインドが、伝統を忘却した日本と同じ道を歩んでしまう危惧の念も背景にあるのだろう。杉浦が見たアジアの風景はいつか本書の中にしかなくなってしまうのかもしれない。そういう寂寞とした記録としても読める。

アジアの音・光・夢幻

10/29・30 神保町ブックフェスに出店します(2011.10.25)

今週末、10/29(土)・30(日)に、東京・神保町ブックフェスティバルが開催されます。すずらん通りでは出版社らによるワゴンセール「本の得々市」が開かれ、工作舎も出店します。場所は例年と同じ東京メトロ・神保町駅 A5出口近くの揚子江飯店の前あたり。ちょっと汚れた本を中心に割引販売しますので、掘り出しモノがいっぱい。ぜひお立ち寄りください。

神保町ブックフェスティバル
2011.10.29(土) 10:30〜18:00
2011.10.30(日) 10:00〜18:00
神保町ブックフェスティバル

2011.10.24 日刊ゲンダイ 『僕はずっと裸だった』書評(2011.10.25)

大河ドラマ「竜馬伝」で吉田東洋を好演し、初のエッセー集を出版した前衛舞踊家 田中泯氏に聞く
…岡田氏の写真に触発されるかのように、「自分の舞踊の衣装に裸体を選んだ」70年代から、山梨県を拠点とした現在の踊りと農業の日々まで、その歩みをたどりながら、真摯に踊りと向き合ってきた魂と思考の遍歴を明かしていく。哲学者のように自らの踊りを深めていくその一言一句は、舞踊を志す人のバイブルになるような啓示に満ちている。
「読んで、踊りについて考えてくれる人がひとりでもいたら、すごくうれしいですね。僕が踊りに執着してきた最大の理由は、踊りはすごいと思っているからです。…」

なお10/27発売の、「現代思想 2011年11月号 特集=ポスト3・11のエコロジー」に、田中泯さんのインタビューが「踊りはスピンを始める 身体気象のエコロジー」と題して収録されます。
僕はずっと裸だった

『賢治と鉱物』 図書新聞など書評(2011.10.25)

2011.10.29付 図書新聞 瀬名秀明氏書評

「人間」のための書物
世界をよく観察し、おのれの心との接点を懸命に探るとき、賢治は鉱石標本と向き合った

日本人なら「すきとほった」「青」という言葉に出会うたび、特別な感慨を呼び起こされる。宮澤賢治に親しんできた私たちは、光や色を前にして、科学と文学がひとつだったあのころに還ってゆくことができる。本書『賢治と鉱物』を一ページずつゆっくりとめくりながら、こうした読書体験は久しぶりだと思い出した。この本には賢治の詩や童話がまさに鉱物のように透き通った書体で引用され、そこに描かれたさまざまな石が、文章と写真で解説されている。気がつくと私は本文を読みながら、何度も賢治の引用を読み返し、そして鉱石写真に見入っていた。自然を観察するように標本を見つめ、まったく同じように文学作品を見つめていたのである。

2011.11月号 Rika Tan(理科の探検)

宮澤賢治は鉱物好き
宮澤賢治が鉱物好きだったことをご存知でしたか? そういえば、作品のところどころに鉱物の名前が出てきます。…賢治はきっと鉱物学者になることもできたでしょう。でも鉱物学と文学を融合させることのほうがもっと魅力的だったのかもしれませんね。

賢治と鉱物

11/14 黒岩比佐子さんを「語り継ぐ会」(2011.10.25)

作家・黒岩比佐子さんが急逝されてからもうすぐ一年。「偲ぶ」だけではなく「語り継ぐ会」を開くことになりました。お申し込み方法など、詳しくは黒岩さんのブログ「古書の森日記」へ

黒岩比佐子さんを「語り継ぐ会」
日時 :2011年11月14日(月) 18:00〜20:30
会費 :6,000円
場所 :学士会館
古書の森逍遙

古書の森日記

11/20 坪井香譲さん、谷川俊太郎さんらとイベント(2011.3.29)

11/20(日)13:30より東京ウィメンズプラザホールにて、『気の身体術』の坪井香譲さんがイベント「からだとことばの想像力〜共感の時代へ」を開催します。詩人・谷川俊太郎さん、『千と千尋の神隠し』の主題歌「いつも何度でも」の作詞家・覚和歌子さんと、歌の木村弓さんら。

今こそ、この起点から言葉といのちを問いたい―
3・11・・・私たちの体験は言語を絶した。あまたの命はさらわれ、生き残った者の身も、色も形も匂いもない微妙至極な物質による脅威に晒されつづける。かかる今この時だからこそ問われる身体と言語の可能性。人と大地と海と風の蘇生を願って、演じ、うたい、語り合う。(パンフレットより)

[からだとことばの想像力〜共感の時代へ]
日時:2011年11月20日(日)
時間:13時 開場/13時30分 開演
会場:表参道 東京ウィメンズプラザホール
   東京都渋谷区神宮前5-53-67
前売・メール予約/3,000円
当日/3,300円(学生/2,500円)
*メールもしくはお電話でご予約下さい。
詳しくは「気流法」サイトへ >>>
気の身体術

10/21〜武蔵野美術大学美術館で杉浦康平展(2011.10.18)

10/21から武蔵野美術大学美術館で杉浦康平さんの展覧会「杉浦康平・脈動する本」がはじまります(12/17まで)。代表的なブックデザイン約1000点を展示する、いわば集大成的な展覧会です。杉浦さんが心血を注いで取り組んだブックデザインを中心にすえ、 代表作、および半世紀を超える仕事を一望し、独創力にみちたデザインの核心に迫ることを意図した展覧会。 会場限定販売の図録は、雑誌デザインを集成した『疾風迅雷』と対をなすようです。

■杉浦康平・脈動する本ーーデザインの手法と哲学
会 期  2011.10.21(金)〜12.17(土)
     日曜日・祝日休館/ただし10月30日、11月3日は特別開館日(予定)
時 間  10:00〜18:00(土曜日、特別開館日〜17:00)
入館料  無料
会 場  武蔵野美術大学美術館 展示室3 アクセス
     〒187-8505東京都小平市小川町1−736
     042-342-6003

また、12/1からはギンザ・グラフィック・ギャラリーで「杉浦康平・マンダラ発光」展が開催される予定(12/24まで)。杉浦デザインの頂点に位置する「マンダラ」を主題にした豪華限定本、『伝真言院両界曼荼羅』、『天上のヴィーナス・地上のヴィーナス』、『西蔵<曼荼羅>集成』の3冊を展示します。

■杉浦康平・マンダラ発光
会 期  2011.12.1(木)〜12.24(土) 日曜・祝日休館
時 間  10:00〜19:00(土曜日〜18:00)
入館料  無料
会 場  ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg) アクセス
     〒104-0061東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル
     03-3571-5206
多主語的なアジア

アジアの音・光・夢幻

宇宙を叩く

武蔵野美術大学美術館

ギンザ・グラフィック・ギャラリー

『僕はずっと裸だった』書評(2011.10.18)

新刊紹介サイト「HONZ」で新井文月さんが書評してくださいました。

…構成はエッセイ式になっており、トピックスひとつひとつの題名は、踊りを通じての葛藤や幸せ、悩み、世の無常や矛盾などである。だが本書では、田中がそれらに率直に向きあい、ひとつづつ成長していく過程が描かれている。舞踏といえば、少し近寄り難い印象がある人も多いかと思うが、この本は人間が生来もっている悩み、苦悩を乗り越える真摯な姿勢が書かれている。読者は最後まで読み終えた後、きっと人生に対して前向きになれるだろう。−全文はHONZサイトへ>>>


Web Designing 2011.11月号

−Webに携わる人間がインターネットという仮想世界で世界観を構築するとき、いかにして身体性を持たせるかということが話題になる。田中の踊りは裸体舞踊が原点であり、常に「身体性」がテーマになっているので、本書からさまざまなヒントが見いだせるのではないだろうか。…

僕はずっと裸だった

HONZ

松岡正剛氏「千夜千冊」で『鳥たちの舞うとき』(2011.10.18)

10/8更新の松岡正剛氏「千夜千冊」1433夜は、高木仁三郎さん『原発事故はなぜくりかえすのか』(岩波新書)でした。その冒頭の文章には、「高木さんには最後の最後に口述した『鳥たちの舞うとき』(工作舎)という唯一のフィクションがある。十川治江が編集した。(中略)もう、時間はない。すべてを察知して最後の仕事に向かおうとしていた高木さんは、自身で酸素チューブをはずし、本書のゲラと『鳥たちの舞うとき』のゲラを遺して死んでいった。今日はその高木さんの祥月命日なのである。追悼したい。」全文は千夜千冊サイトへ>>>
「特集・原発危機の今こそ高木仁三郎さんを読む」に追加しました。>>>

鳥たちの舞うとき

千夜千冊

特集・原発危機の今こそ高木仁三郎さんを読む

10/6 山梨日日新聞にて田中泯さんインタビュー(2011.10.11)

『僕はずっと裸だった』の刊行について田中泯さんのインタビューが大きく掲載されました。

「裸のこころ」で語る踊り 現代の問題 見据えた思索
…1970年代、大がかりな衣装、音楽、装置を要する芸術としての舞踊になじめず、「とにかくゼロから初めてみよう」と、自らの踊りの衣装に「裸」をえらんだ。そして、策を弄さない、飾らない、計略を持たない「裸のこころ」を大事にして、生きている。これがタイトルに込めた思いだ。「自分の考えていることを書くのは恥ずかしいことだし、怖いことでもある。自ら孤独になっていくようなことでもあるかもしれない。ただ自信があるのは、特殊な考え方ではないということ」

僕はずっと裸だった

『賢治と鉱物』の青木正博さん、10/23号 サンデー毎日インタビュー(2011.10.11)

人は「石」に目覚める時期がある
「私が本格的に石に興味を持ったのは小学校5年生の頃で、どうやら賢治もそうなのです。それからたいへん素晴らしい鉱物のコレクションを築いた青柳隆二先生という方がいますが、やはりそれくらいの年齢で石に目覚めています。これは大変興味深い共通点だと思います。」
石への関心が芽生え、意識が集中していく時期が11〜12歳であるという逸話には、なにやら普遍性がありそうだ。それは、生きた時代や育った環境を超えて、人間のやわらかな知性と感受性が、地球と対話し始める頃合いのようなものかもしれない。

賢治と鉱物

『脳科学と芸術』の小泉英明さん、日経サイエンス「ノーベル賞に近い人たち」(2011.10.11)

『脳科学と芸術』の小泉英明さんが、日経サイエンス2011.11月号「世界を変えた日本の頭脳〜ノーベル賞の近い人たち」で紹介されました。

…人間の日常活動やコミュニケーションに伴う脳活動を計測するのは難しい。日立製作所フェローの小泉英明はこの問題(fMRI装置)を解決しようと、fMRIで使う磁場の代わりに、光で脳血流を測定する光トポグラフィーを考案した。
微弱な近赤外線光を頭に照射してその反射光を捉えることで、脳の活動部位を検出して画像化する。fMRIと違って脳表面の大脳しか測定できず、空間分解能も高くないが、ヘッドギアのような装置をかぶるだけで測定できるので、被験者にはほとんど負担がかからない利点がある、また0.1秒ほどの短時間で測れるので、何かの行為をしたときに脳がどう反応するかも捉えやすい。子どもの脳を測定することも可能になり、脳計測技術を教育や精神疾患の診断に応用する研究も始まっている。

脳科学と芸術

葛西の図書館報「ことのは」で『古書の森 逍遙』紹介(2011.10.11)

古書市で奮闘の末(?)手に入れた本を様々に紹介している本書。本といっても雑誌が主で、見たことも聞いたこともない書名がずらり。でもどんなに古い雑書にも、よく見てみると面白い発見が潜んでいるのですね。まさに時代の深い森への道案内にして誘惑の一冊です。

古書の森逍遙

宮崎県総合博物館にて青木正博さんの鉱物写真展示(2011.10.4)

10/8からはじまる宮崎県総合博物館「きらめく水晶と鉱物」展に、『賢治と鉱物』の青木正博さんの鉱物写真が展示されます。ミュージアムショップでは『賢治と鉱物』や青木さん撮影のフォトブック「賢治が学んだ鉱物標本」やポストカードも販売。お近くの方はぜひご覧くださいませ。

●「きらめく水晶と鉱物」展
会期:2011.10.8〜12.4
時間:9:00〜17:00
入館料:大人200円、小中高100円、未就学児・学校団体無料
お問い合せ:0985-24-2071
賢治と鉱物

宮崎県総合博物館

『インド科学の父 ボース』書評(2011.9.27)

2011年3月に刊行された猪野修治氏著『サイエンス・ブックレヴュー』(閏月社)に『インド科学の父 ボース』の書評が収録されています。初出は2010年「科学史研究」。

著者のパトリック・ゲデスはイギリスの「環境教育の父」「近代都市計画の祖」とも呼ばれる科学者である。…著者のゲデスと本書の主人公ボースは同時代・同世代を生きた人物である(ゲデスがボースより四歳だけ上)。ゲデスが多忙な都市計画の仕事の合間をぬってインド人科学者の伝記を書いたこと自体が、ゲデスがボースにいかに親近感・信頼感を寄せていたかを示している。というのも、科学と科学者はあくまでも社会的産物であるという認識をもつゲデスは、本書を執筆した目的を次のように述べているからである。「科学研究全般、とくにインドの科学研究を励まし解放をうながすことにある。ここにあるのは「天才」に関する従来の熱狂的な文章ではない。何が生活にとって好ましく十分な知的進歩と生産性に貢献する条件であるのか、何が不利な条件となっているか、何がそれを増強して、克服をはばんでいるのかを理解することである」(序文6頁)。

インド科学の父 ボース

9/16 毎日新聞、田中泯さん記事(2011.9.20)

はじめてのエッセー『僕はずっと裸だった』の発売間近の田中泯さん。9/25神戸・摩耶山天上寺で場踊り(野外公演)が行われます。その記事が毎日新聞地方版に掲載。そこには『僕はずっと裸だった』のサイン会も紹介されました。 全文は毎日新聞サイトへ

僕はずっと裸だった

品切ですが、『周期律』の話題。(2011.9.20)

『周期律』が、ガーディアン紙が選んだノンフィクション100冊に選ばれました(2011年6月14日)。 全文はガーディアン紙サイトへ

遅ればせながら、堀江敏幸さんの短編集『正弦曲線』(中央公論新社 2009)、1章 身近な「よそもの」でも『周期律』をとりあげています。

「レーヴィが1975年に刊行した『周期律』は、まさしくメンデレーエフの鍵盤を鳴らして奏でた音楽ような一冊である。」

『周期律』は現在品切重版未定。ファンも多い本なのに重版できず、ただひたすら残念です。
周期律

ミュージック・マガジン10月号に『アジアの音・光・夢幻』紹介(2011.9.20)

…タイトル通り、アジア諸国の衣服や音楽、曼荼羅などをテーマにしたもので、70年代から00年代まで、新聞や各種雑誌、パンフレット、ライナーノーツまで初出の媒体はさまざまだが、一貫した文体に驚かされる。

アジアの音・光・夢幻

内田繁さん最新作『戦後日本デザイン史』で工作舎に言及(2011.9.13)

独自のポジションから影響力を示したのが、松岡正剛率いる工作舎のオブジェマガジン『遊』(71年創刊)である。…工作舎に関与したデザイナーはみな多かれ少なかれ杉浦(康平)の影響を受けているが、中垣信夫や鈴木一誌など杉浦一門のほか、市川英夫、戸田ツトム、羽良多平吉、工藤強勝、松田行正、祖父江慎といったその後のエディトリアル・デザインを牽引するデザイナーたちが勢揃いしていた。もともと工作舎の思想には、編集とデザインを同値で考える発想があったため、編集者自身もデザインに関与することが常識であった。編集内容も多岐にわたり、専門的であったりマイナーであったりする事象を大胆にとりあげ、エディトリアル・デザインというジャンルが雑誌や書籍の内容とどう絡むかということを実直にビジュアライズした。そうした意味で、デザインにおける工作舎の貢献は多大なものであった。(内田繁著『戦後日本デザイン史』みすず書房、2011年8月刊)

茶室とインテリア

『賢治と鉱物』、北海道新聞、日刊ゲンダイ書評(2011.9.13)

9/4 北海道新聞 押野武志氏書評

作品理解に一層の磨き
…本書を手に取ったならばまずは、ぱらぱらとページをめくり、鉱物の美しさに目を奪われてほしい。さらに、それら鉱物名が引用されている賢治作品の一節を読むことで、あたかも作品がきらきらと輝いて見えることだろう。賢治が引用する鉱物名は、一般読者にとってはなじみが薄く、ガスタルダイト、インデコライト、シトリンなど外来学名は言うに及ばず、橄欖石、角閃石などの漢字名は字面からでさえ、何色かを想像することは難しい。本書のおかげで、賢治作品を目で観賞することができる。…

9/2 日刊ゲンダイ紹介

賢治作品に登場する鉱物を集めたビジュアル本
「釜石湾の一つぶ華奢なエメラルド」(春と修羅)、「東が琥珀のやうになって」(風の又三郎)など、宮沢賢治の作品には鉱物が数多く登場する。  工作舎刊「賢治と鉱物」(加藤碵一ほか著 3200円)は、賢治が作品に描いた鉱物フレーズ200作品に鉱物写真、さらに科学的解説を添えた“読む”ビジュアル本だ。…

賢治と鉱物

『賢治と鉱物』著者・加藤碵一さん、8/29 日経新聞登場(2011.9.6)

2011.8.29 日経新聞朝刊 最終面にある文化欄に、加藤碵一さんの記事が大きく掲載されました。

“石っこ賢さん”宮沢賢治
作品に詠まれた「鉱物」70種余、深い知識ひもとく

「賢治自身が採集した岩石標本が今も残っている」と聞いたのは、仙台に単身赴任していた10年ほど前のことだった。地質調査を仕事にしている私はそれ以来、友人の鉱物学者、青木正博さんらと標本のある岩手大学の農業教育資料館に足を運ぶようになった。賢治が通った盛岡高等農林学校の本館を使った建物である。標本を一目見て、賢治が相当な地質学徒だったと分かった。しかし、悲しいかな、標本はほこりだらけ。石と鉱物名のラベルが不一致なものもある。この標本を私たちはクリーニングして整理した。同時に、賢治の文学作品と鉱物などとの関係を調べるようになった。…(後略)

賢治と鉱物

『別冊水声通信 坂部恵』にてライプニッツ言及書評(2011.8.30)

カント哲学者・坂部恵氏を考究する『別冊水声通信 坂部恵〜精神史の水脈を汲む』(水声社)が6月に刊行されました。坂部氏といえば、「ライプニッツは千年単位の哲学者、カントは百年単位の哲学者」の名言でも有名。この名言について、二人の執筆者が言及されています。加藤尚武氏は先の名言そのままをタイトルに、また、伊豆藏好美氏「坂部哲学の中のライプニッツ」は、名言の引用からはじまり、ライプニッツがいかに坂部哲学にとって重要かを考察されています。

ライプニッツ著作集

『建築雑誌』に象設計集団インタビュー(2011.8.30)

『建築雑誌』2011.4月号に、象設計集団の富田玲子さんと樋口裕康さんのインタビュー「場所に根ざして―Team Zoo Style/象設計集団の矜持」が掲載されました。

富田―(小学校を2ヶ月で設計してと言われて)そのころ私は40代で、「今まで40数年生きてきて、それを振り返ってみると、一番鮮やかに思い出がよみがえってくるのは小学校の6年間です。子どもたちがそういう大切な時期を過ごす空間のために、2ヶ月でいいのですか。2ヶ月で描けと言われたら描きますが、考えるとなると、もう1年ほしいです」と言った。…

樋口―名演説だったけど、普通だったら「馬鹿言うんじゃない、ほかに頼むわ」となる。でもそういう時代だった。みんな純粋でいい人だちだった。…時間や相手の人間やそこの環境に向き合うといった、設計する前の時間が大切だと思う。…あの涙を流した人に応えなきゃって思うじゃない。…

「INAX REPORT」にもインタビュー掲載

「INAX REPORT No.185(2011.1)」にも富田さんと樋口さんのインタビューが掲載。そしてここでも小学校の話が。「INAX REPORT No.185(2011.1)」はこちら。
空間に恋して

『建築雑誌』2011.4

INAX REPORT No.185

親鸞仏教センター『多主語的なアジア』書評(2011.8.9)

本書では、いまなおアジアに残るさまざまな造形物や、古の儀式などのデザインから、この多主語的な精神を読み取ることを試みている。目を凝らせば実はすぐ近くにある、脈々と受け継がれてきたアジアの多主語的世界観に意識を向けてみることの意義は大きい。私たちは西洋的近代化の波に迎合し、無反省に自我を拡大しつづける在り方から少し立ち止まる必要があるのかもしれない。(花園一実/親鸞仏教センター研究員) 全文は親鸞仏教センターサイトへ

多主語的なアジア

親鸞仏教センター

『植物の神秘生活』のドキュメンタリー映画(2011.8.9)

『植物の神秘生活』のドキュメンタリー映画がYouTubeにアップされています。これは、1979年のWalon Greenのドキュメンタリー映画「The Secret Life Of Plants」で、サウンドトラックはスティービー・ワンダーと豪華! にもかかわらず一般公開はされませんでした。スティービー・ワンダーは、「シークレット・ライフ(Journey through the Secret Life of Plants)」としてアルバム発売し、全米チャート4位のヒットとなっています。YouTubeではpart1〜 part11に分かれ、下記のpart1 から順見ることができます。 The Secret Life Of Plants (part 1 of 11) - Music by Stevie Wonder

植物の神秘生活

8/1 朝日新聞「ニッポン前へ」提言論文・最優秀賞で『廃棄の文化誌』言及(2011.8.2)

8/1 朝日新聞が東日本大震災後の日本のあり方を構想するために募集した「ニッポン前へ」提言論文の受賞作が発表されました。最優秀賞は佐藤俊郎氏の「東日本復興計画私案」。その中にはケヴィン・リンチの『廃棄の文化誌』が言及されています。

 世界的な都市計画家、Kevin Lynch(ケビン・リンチ)の遺作が「廃棄の文化誌:Wasting Away」であったことは、創造性が廃棄や破壊と表裏一体であり、むしろ廃棄の視点から創造性を問うことを要求している。また、開発や成長を促進するのと同じように場所の衰退や優雅な「死」を手助けするのも計画家の重要な役割であるとも述べている。

 原発は、その使用済み燃料という「廃棄物」の処理が確立されていない、死を看取(みと)れない、いわば未完の技術であった。

 今回、「モノ」として破棄される瓦礫以外に、放射能や海水に浸食された多くの土地をいったんであれ、廃棄せざるをえないだろうが、リンチの指摘する「だれにとっての廃棄か?」という問いは極めて重要である。逆説的な視点を述べれば、「田んぼのめぐみ」(宇根豊)の視点で、「生産性」ではなく、生物の多様性を保持し、豊かな環境を維持してきたのが「田んぼ」であるとするならば、いま一度、廃棄される田畑への「関心と権利を緩やかに断念」(リンチ)し、国が半永久的な借地権を設定し、リザーブ用地として生態学的放棄を行う。経済作物ではなく、景観作物や環境作物という考えは、決して損失ではなく、未来の再生への原資であるはずだ。

 案外、自然は逞しく、人間以上に創造的である。その自然に寄り添う未来があるはずだ。

論文最後にも、クリストファー・アレグザンダーや、人間の存在が環境問題の唯一の汚染源であるとする「ガイア」の視点が盛り込まれています。全文は朝日新聞サイトへ
廃棄の文化誌

asahi.com

KINOKUNIYA書評空間にて上田宙さんが『平行植物』書評(2011.8.2)

久々に「印刷買い」をした。…書店で平積みになっている『平行植物(新装版)』のジャケットを見たとき、タイトル文字がギザギザした輪郭だったので、まさかグラビア印刷?と思わず手が伸びた。実際は現在主流のオフセット印刷だったので「まあそりゃそうだろう」と少しがっかりしつつ中を開くと、本文がいまどき珍しい活版印刷。これも何かの縁だと買うことにした。…この『平行植物』のような、30年も前(初版は1980年)の紙型を使った活版本とは、めったに新刊書店では出会えない。…全文は書評空間サイトへ

平行植物

紀伊國屋書店
書評空間

『建築少年たちの夢』に象設計集団(2011.8.2)

6月に刊行された布野修司さん著『建築少年たちの夢』(彰国社)は、安藤忠雄、藤森輝信各氏らの活動を追う書。第7章で象設計集団が綴られています。

「象設計集団」設立35周年を記念してまとめられた作品集は、『空間に恋して(Love with Locus)―象設計集団のいろはカルタ』と題される。田中泯のダンスのタイトルからとられたというが、「空間に恋して」というのは、いかにも「象」らしい。久しぶりに会って、ひたすら少年のように建築について語り続ける樋口さんに正直感動した。建築が心底好きなのである。…

空間に恋して

8/14 滋賀県で『賢治と鉱物』の加藤碵一氏講演(2011.8.2)

滋賀県彦根市の近郊にある多賀町で、「第23回星空の街・あおぞらの街」全国大会が秋に実施されます。それにともない多賀町立博物館では「宮澤賢治の世界から環境問題を考える」をテーマに、7月から10月までさまざまなイベントが企画されています。その柱となるのが、同博物館企画展で、8/2〜9/4に第1部「星とゾウのまち多賀からイーハトーブをもとめて」を開催。8/14には『賢治と鉱物』著者の一人、加藤碵一氏が「宮沢賢治の地的世界」を講演されます。ちなみに企画展第2部は9/17〜10/23「賢治と清六」展で、講演は9/18に林風舎の宮澤和樹氏。お近くの方はぜひ足をお運びください。

多賀町立博物館サイト/イベント情報へ
多賀町 宮澤賢治事業のちらし12

■「宮澤賢治の世界から環境問題を考える」
期間 2011.8.2〜10.23
会場 多賀町立博物館
住所 滋賀県犬上郡多賀町大字四手976-2 あけぼのパーク多賀内
TEL 0749-48-2077
講演 2011.8.14 14時〜加藤碵一氏「宮沢賢治の地的世界」
賢治と鉱物

多賀町立博物館

7/17 西日本新聞『書物の灰燼に抗して』紹介(2011.7.26)

普遍的な知への懐疑が一般化している現在、断片的な思考が自由につながるエッセーの形式こそ求められる知の形だと著者は言う。それを自ら実践するような比較文学論集。ロシア映画からノスタルジーの定義の由来と歴史的な広がりを探り、「耳なし芳一」フランス語版から言語と身体の思想的な関係を考察する。…

書物の灰燼に抗して

「出版ニュース」に、『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統』書評(2011.7.5)

出版ニュース2011.6中旬号の「ブックハンティング」にて、高橋順一氏(早稲田大学教授・思想史)が『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統』を2ページにわたり書評してくださいました。その一部をご紹介します。

…ルネサンスはいうまでもなく近代の始まりとしての側面を持っている。そして古代復興としてのルネサンスが結果的には近代という時代の開始に向けた強力な推進力となったという事態は、ルネサンスにおける魔術的なものの要素が持つ両義性を示しているといってよい。たとえばブルーノがニコラウス・クザーヌスを受け継ぐかたちで無限宇宙論を主張したことはよく知られている。そしてそれがコペルニクスの地動説とつながることも。だがそれが決して経験科学の次元で主張されたものではなく、むしろ魔術的なものの次元で主張されたものであることを私たちは知ろうとしなかった。ルネサンス期から17世紀の科学革命の時期にかけての「偉大な」科学者・哲学者たちの精神が魔術的なものに由来する宇宙感覚を依然として帯びていたことは、科学に象徴される近代という時代の精神に底流する深層を掘り当てるための重要な端緒となるはずである。…

ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統

『賢治と鉱物』ユリイカ7月号 広告(2011.6.28)

6/28発売の「ユリイカ7月号 特集*宮沢賢治―東北、大地と祈り」に、7月下旬発売の『賢治と鉱物』の広告を出しました。目次まわり、本扉の前ページです。あわせて、『書物の灰燼に抗して』『狼女物語』も紹介しました。

ユリイカ広告

6/24〜7/24 岩手大学ミュージアムで、『賢治と鉱物』の著者・加藤碵一さんと青木正博さんの協力によって、「関豊太郎と宮澤賢治―賢治が学んだ72の石たち」が開催中です。場所は図書館1Fアザリアギャラリーです。詳しくは 岩手大学ミュージアムサイトへ
賢治と鉱物

5/20 週刊金曜日『書物の灰燼に抗して』紹介(2011.5.31)

20年という年月をかけて作られた著者の初の比較文学論集。膨大な知識量と分析力に圧倒されるが、根底には文化への敬意が流れている。

書物の灰燼に抗して

原発と八ッ場ダムと『鳥たちの舞うとき』(2011.5.31)

八ッ場ダムを考えるNGO「八ッ場あしたの会」ニューズレターで、高木仁三郎さんのご伴侶、高木久仁子さんが『鳥たちの舞うとき』を引用して文章を寄せています。

原発と八ッ場ダムに共通するもの
「一つの原発の建設は、その他の選択肢をすべて圧殺してしまう。巨大な資本が投入され、地域経済も支配される。電力産業が基幹になり、すべてエネルギーが電力によって支配されるような、巨大権力集中型のエネルギー社会システムを否応なしに生み出していく。…」(『鳥たちの舞うとき』より)…(福島原発、柏崎刈羽原発)には八ッ場ダム事業との共通点が見られます。いずれも地元民が求めた事業ではありません。…

鳥たちの舞うとき

特集・原発危機の今こそ高木仁三郎さんを読む

キャリントン訃報(2011.5.31)

『耳ラッパ』『恐怖の館』の著者、レオノーラ・キャリントンさんが、2011年5月25日、肺炎のためメキシコ市の病院で亡くなりました。享年94歳。謹んでご冥福をお祈りいたします。産経ニュース

耳ラッパ

高木仁三郎さん再評価の記事(2011.5.24)

原発事故以来、高木仁三郎さんを再評価する記事が相次ぎます。5/7共同通信で「「想定外」、16年前に警告 福島第1で故高木さん論文」と題する記事が配信され、大きな反響をよんでいます。
ブログ「里山のフクロウ」にて、『鳥たちの舞うとき』に綴られた高木さんの反原発論旨を明快にまとめてくださいました。ともに「特集・原発危機の今こそ高木仁三郎さんを読む」に追加しました。>>>

鳥たちの舞うとき

特集・原発危機の今こそ高木仁三郎さんを読む

5/20〜八王子市立夢美術館でムットーニ展(2011.5.17)

自動人形師として知られるアーティスト ムットーニさん(本名 武藤政彦)の展覧会が、八王子市立夢美術館で開催されます。題して「ムットーニ ワールド からくりシアターII」。2009年の同名展示の第2弾。新作を含む約20台の自動人形作品に加え、油彩画、レリーフ画、制作過程のラフスケッチなども展示され、会場内ではムットーニ本人が語る上演会も開催されます。詳しくは八王子市立夢美術館サイトへ。

[ムットーニ ワールド からくりシアターII]
会期 2011.5.20(金)-6.26(日)
開館時間 10:00 - 17:00 入館は16:30まで 月曜休館
観覧料 一般500円 学生(小学生以上)250円 65歳以上250円
    *団体割引あり
住所 東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子2F
お問い合わせ 八王子市夢美術館 TEL 042-621-6777
ムットーニ・カフェ

八王子市立夢美術館

5/6 週刊読書人にて『狼女物語』 風間賢二氏書評(2011.5.10)

秀逸なアンソロジーに脱帽 狼女を宿命の女の観点からとらえる
…なぜ人狼は人気がないのか? 色気がないからだ。フランケンシュタインの怪物には人形愛やガイノイド(女性型アンドロイド)の変種があり、吸血鬼にはセクシーな女吸血鬼がいるが、人狼は毛むくじゃらでマッチョな狼男と相場が決まっている(例外として、ジャック・ターナー監督の『キャット・ピープル』という名作映画があるが)。したがってホラー・ファンの大半を占める思春期の男の子に受けがよくない。と思っていたが、今回刊行された短編傑作選『狼女物語』を読んで、考えが浅はかであったことを知らされた。そもそも人狼もののアンソロジーということ自体が珍しいが、本書は女性の人狼ものばかり集めている点でも非常に貴重だ。おそらく我が国初のはず。さらに感心させられたのは、狼女を宿命の女の観点からとらえていること。これは筆者にとって盲点だった。まさに目からウロコの思い。…

狼女物語

5/4 林哲夫さんブログ「daily-sumus」で『書物の灰燼に抗して』書評(2011.5.10)

…自伝である『歳月の鉛』(工作舎、二〇〇九年)では同じ時代を生きたという気にさせられたけれども、この二十年間になされた「比較文学についての紙[ルビ=ペーパー]」をまとめた本書にも同じ思いを抱いた。むろん著者の該博な世界文学・思想への知識にはついてゆきかねる部分が大半なのではあるが、それでもやはり、その基軸を映画に置いていることと、美術家への言及が少なくないという点で当方の琴線に触れるところも大いにあった。(中略)
この明瞭さがかえって危ういような気さえするのだが、そんな懸念を吹き払う大陸もジャンルも時間軸をも横断する貪欲な知の働きには畏れ入るしかない。そしてそればかりではなく、まさに著者自身が次のように書いている通り(直接にはエドワード・サイードについてではあるが)、著者の故郷喪失感、ノスタルジアを思わしめる。
《比較文学とは自分の出自を追放された者が、故郷と自国語を相対化するためになしうる、弱者の知的営為だという真理に気がついたのである。》… 全文はdaily-sumusサイトへ

書物の灰燼に抗して

daily-sumus

5/8 産経新聞コラムでラブロック博士紹介(2011.5.10)

産経新聞1面コラム、裏千家前家元 千玄室氏による「一服どうぞ」にて、ラブロック博士とガイア理論に触れられた。

今、地球がいろんな意味で人間に大使、警告を与えているのではないかと思う。地球は生きているのだから、地球を大切に、と英国の科学者ジェームス・ラブロック博士がいっておられる。所謂ガイア理論である。地球と生物が相互に関係しあい、よき環境を作り上げでいくことを「巨大な生命体」と見なす仮説が1990年代には公式に認められている。…一昨年の1月、機会があって東京でラブロック博士にお会いすることができた。その時にお茶を一〓(いちわん)さしあげた。「お茶〓は丸いでしょう。それは地球と同じです。そして、その茶〓の中には緑の色をした抹茶が入っています。地球に必要な自然の緑とあたかも一緒と思っていただきたい。茶道はこの一〓で自然に感謝をささげ、地球と一体であることを教えるのです」と私は説明した。(*〓は怨の心が皿) 全文は産経新聞サイトへ

地球生命圏

瀬名秀明氏新刊で『脳科学と芸術』書評(2011.5.10)

4月に刊行された瀬名秀明氏新刊『世界一敷居が低い最新医学教室』(ポプラ社)で、『脳科学と芸術』を書評してくださいました。本書を編纂した小泉博士のエピソードを紹介されています。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者さんの脳機能を光トポグラフィーで計測したときのこと。この患者はほとんど身動きが取れず2年半もご家族と意思疎通ができなかった。しかし耳には筋肉がないのでこちらの話は聞こえている可能性が高い。そこで質問してイエスなら拳を握る様子を想像してくださいと伝え、脳の活動を測ってみた。すると確かに変化があり、世界で初めてALSの患者とのコミュニケーションが取れたのだ。
テストを終えて帰る際、ご家族が慌てて小泉博士のもとにやって来た。「見てください、顔が紅潮しています。こんなことは初めてです。意識があるとわかってもらえて、深く感動しているに違いありません」…

脳科学と芸術

5/4 『植物の神秘生活』毎日新聞 三八広告(2011.5.10)

5/4 毎日新聞の朝刊一面三八広告を出しました。「みどりの日」にちなんだ「地球の未来のために」特集でしたので、『植物の神秘生活』をメインに、『平行植物』も一緒に掲載しました。
毎日新聞広告
植物の神秘生活

平行植物

HUgE 2011年6月号『田中泯 海やまのあひだ』紹介(2011.4.26)

ハイセンスな男性誌HUgE(ヒュージ)2011年6月号はダンス特集。「フォトグラファーが見たダンス、37冊の写真集」の中で、岡田正人著『田中泯 海やまのあひだ』が紹介されました。

独自の表現を求めた孤高のダンサー・田中泯。野山に分け入り、地を這うようにして踊る姿を、写真家の岡田正人が30年間にわたり追いかけた。ダンスとは何か?を問いかける一冊。

田中泯 海やまのあひだ

クラフト・エヴィング商會の新刊に『耳ラッパ』紹介(2011.4.26)

4月に発売したばかりの、クラフト・エヴィング商會の新刊『おかしな本棚』は、不可思議な本をつくり続ける同商會の書庫を初公開した本。その中の1冊に『耳ラッパ』が紹介されました。

耳ラッパ

4/17 朝日新聞書評欄「扉」『植物の神秘生活』紹介(2011.4.19)

朝日新聞書評欄「扉」にて、玄侑宗久さんが「今の心の支えになる本」と推薦くださいました。

『植物の神秘生活』は、工作舎から24年前に出た本だ。福島県在住の作家で僧侶の玄侑宗久さんに、今の心の支えになる本を尋ねると、五木寛之さんとの対談『息の発見』(角川文庫)とともに勧めてくれた。
この本によれば、植物は人の愛情や威嚇を敏感に感じとり、反応するという。「殺風景な避難所にも木はあります。植物が見てくれている、聞いてくれていると思えば、1人じゃなくなる。世界観が変わります」

植物の神秘生活

アイデアNo.346「羽良多平吉特集」に工作舎の幻の本紹介(2011.4.12)

アイデア 2011年5月号(No.346)は、まるごと1冊、デザイナー羽良多平吉さんの特集。羽良多さんが手がけられた工作舎の本も紹介されています。『遊 稲垣足穂+野尻抱影追悼号』、『遊 ち組』、『平行植物』第1版、『極北の秘教』『治安維持』、そして『全宇宙誌』巻末の三つ折り年譜と文献目録…。そのほとんどが品切ですが、唯一『遊 ち組』のみ僅少本販売しています。

アイデア

吉祥寺にて『狼女物語』刊行記念フェア開催中(2011.3.29)

『狼女物語』の刊行を記念し、ジュンク堂書店吉祥寺店の幻想文学コーナーにて 3/17より「変身譚 フェア―<エロス>と<タナトス>がせめぎあう」が開催中です。

狼女物語

ジュンク堂書店吉祥寺店

愛知県犬山の「明治村」で黒岩比佐子さん蔵書展(2011.3.29)

昨年11月に急逝した作家・黒岩比佐子さんの蔵書展が、愛知県犬山市の明治村で開催中です。昨年6月の東京古書会館、9月の小樽文学館に続く展示になります。
明治村は、広い敷地に明治期の歴史的建造物を集めた博物館。その中のひとつ、重要文化財に指定されている「三重県庁舎」が会場になっています。明治村は名古屋からバスで20分と近いので、ぜひ足をお運びくださいませ。

「黒岩比佐子氏 蔵書展 −黒岩比佐子の愛した古書たち−」
会期 2011年3月6日〜6月26日
会場 博物館明治村内 三重県庁舎1階特別展示室

*2011年3月20日付のスタッフブログ「明治村日記」もご覧ください。
古書の森逍遙

明治村

4/3 象設計集団・樋口裕康さんの講演会(2011.3.29)

現在発売中の『住宅建築』4月号で象設計集団の創設者の一人・樋口裕康さんおよび象設計集団が特集されています。
http://www.ksknet.co.jp/book/jk/

その記念講演が4月3日に神楽坂で開催されます。
http://www.ksknet.co.jp/book/jk/images/04011104.pdf

『住宅建築』4月号記念講演会
“講師:樋口裕康
「めぐりめぐってどんでんがえし」”

日時:2011年4月3日(日)  16:00開始(15:30開場)
場所:神楽坂建築塾教室
〒1620805  東京都新宿区矢来町114 高橋ビル地下2階
 TEL:03-3269-1202
定員:60名
会費:一般4,000円・学生3,000円(雑誌代込)
主催:建築資料研究社、建築思潮研究所
共催:神楽坂建築塾
申込先:建築思潮研究所『住宅建築』編集部
    TEL:03-3632-3236 FAX:03-3635-0045
    e-mail:tegaki@gol.com(メールを送る際は、@を半角に直して送信ください)
空間に恋して

住宅建築4月号

+DESIGNING 2011.5月号にて『遊 8号』紹介(2011.3.29)

現代装幀史研究家の臼田捷治さんが、「いま、デザイナーにオススメしたい5冊」の中で、『遊 8号』を推薦してくださいました。杉浦康平さんが実験的な手法を繰り出した、幻の『遊』1期(品切)です。

活字の清刷りの切り貼りで版下をつくり、印刷も3色掛け合わせで限りなくスミに近づけている。印刷所も神経を使っていると思います。手仕事でここまでできたわけですから、デジタルならもっと容易にできるでしょう。

震災に接して1:坪井香譲さんブログ(2011.3.29)

『気の身体術』の坪井香譲さんがブログ「文武随想録」を始め、第三回はこの度の震災を受けて臨時エッセイ「緊急寸言」を執筆されました。

…一人の老婦人が、どこまでも広がる廃墟をさまよい歩くようにしている。インタヴュアーが尋ねると息子を捜している、と答えた。息子さんの名は、と聞く。口ごもるその上品な婦人。TVで名を放送すれば見つかる可能性もある、と気を利かせてだろう、インタヴュアーは重ねて問う… 婦人はやや下を向いて片手で胸を押さえるようにして言葉を絞り出す。

 「もし、名を言ったら。そのまま息子は二度と還ってこないような…気が…して…」

 胸にじっと大切に温めておきたい名と彼の実体が、空気中に音の響きにして名を出すとなくなってしまう…。ここには万葉時代の、また古代から世界各民族にあった、名を知られるとその人の運命は、何かか誰かの手で弄ばされる、という言葉の原点の働き、言霊が、このように生々しく、本能的に生きているのだ、と涙が出る。…「緊急寸言:文武随想録」全文はこちら >>>

気の身体術

坪井香譲ブログ:文武随想録

震災に接して2:永田陽一さんブログ(2011.3.29)

カメラマンの永田陽一さんが3/24付ブログで、今回の地震を受けて「日本の、そしてアジアの写真家を含めたアーティストができることがたくさんある」として、『多主語的なアジア』を挙げてくださいました。

…そして今の今、最大限の利益とハッピネスを追求したあげくに、自然の手痛い一撃によってとりかえしのつかない損失をこうむってしまった。(中略)

神の領域 (神というのがいやなら自然と超自然の領域といってもいいかもしれない)のことは神にいさぎよく返そう。本当に僕たち人間に必要なハッピネスとはなにか、ということを考えてみる時がきたのだ。

日本の、そしてアジアの写真家を含めたアーティストができることがたくさんある時がきたのだ、と思う。

昨年、工作舎から出版された杉浦康平氏の著作『多主語的なアジア』は欧米の進歩史観から脱却する発想への大いなるヒントとなるにちがいない。「永田陽一ブログ:ポートフォリオレビューへの道」全文はこちら >>>

多主語的なアジア

永田陽一ブログ:ポートフォリオレビューへの道

東日本大震災に伴うお知らせ(2011.3.17)

本日より倉庫が復旧いたしました。また、本サイトから直接ご注文いただくオーダーフォームも、復旧いたしました。ご利用お待ちしています。

東日本大震災に伴うお知らせ(2011.3.15)

このたびの東日本大地震に被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

工作舎は通常通り営業しておりますが、倉庫の復旧に今週いっぱいかかる見通しです。そのため、書籍のお届けが通常より遅くなることもありますので、ご了承くださいませ。 3月の新刊『狼女物語』は予定通りに発売いたします。

また、本サイトのオーダーフォームから直接ご注文いただく場合、現在システムに不具合が生じ、オーダーフォームが使えなくなっております。ご注文、目録請求などは、info@kousakusha.co.jpまでメールにてお願いします。

2/27 信濃毎日新聞にて中川素子氏、『メディア・アート創世記』書評(2011.3.8)

半世紀の変貌と表現の可能性
「科学は従来の要素還元主義的な追求の仕方を止めて、本来芸術がもっていた全体性を取り戻すべきだ」と主張したデビッド・ボームや、広島、長崎の原爆の惨状に触れて科学と人間性の調和を訴え続けたブロノフスキーをとりあげ、著者は、科学技術と芸術の未来を展望する。「人間が五感を通じて自然界と繋がっているアナログ的な存在である以上、デジタル技術だけがすべてではない。デジタル技術とアナログな存在を繋ぐさまざまな試みが必要となっていくに違いない」
科学と芸術の相互作用の歴史のなかにメディア・アートととらえ、その成長を期待しつつ、人間の本質に立ち戻って表現活動の可能性を探る。その思考は、今後ますます必要になっていくだろう。

映像情報メディア学会誌でも紹介

未来の新たな表現活動の可能性について思いを馳せるために
本書は、メディア・アート史の史料的価値も非常に高く、技術の発展と芸術の相互作用による斬新な試みの歴史を垣間見ることは、現在、メディア・アートに関係している方々だけに限らず、多くの技術者、研究者にも非常に有用である。特に、これからメディア・アーティストを目指す若い人たちには、現在のメディア・アートに至るまでにそれぞれの時代の科学技術と芸術の間の相互作用があったことを知るとともに、人間の存在の本質にまで立ち戻って科学技術と芸術の相互作用を知ることで、これからの未来の新たな表現活動の可能性について思いを馳せるために、本書を一読することをお勧めする。(電通大 高橋裕樹氏)

メディア・アート創世記

3/12 立命館大学「錯視」シンポジウム にて
坂根厳夫氏、原島博氏講演(2011.3.1)

3月12日(土)「錯視が活かされる世界:芸術と科学の架け橋」と題したシンポジウムが立命館大学にて開催されます。ホスト役は『脳科学と芸術』に登場した錯視の北岡明佳さん。『メディア・アート創世記』坂根厳夫さん、『感性情報学』原島 博さんらの招待講演もあります。
入場無料、特典として先着順100名に超立体映像ホログラムを進呈。

[錯視が活かされる世界:芸術と科学の架け橋]
日時:2011.3.12(土) 10:00-17:10
会場:立命館大学 創思館 1F カンファレンスルーム
詳細・連絡先はこちら >>>
メディア・アート創世記
錯視が活かされる世界:芸術と科学の架け橋

「鳥たちの舞うとき」舞台写真(2011.3.1)

2/5・6に行われた福知山市民劇「鳥たちの舞うとき」の舞台写真を掲載いたします。照明を担当された四方正道さんがブログで公開されたものから、一部を転載させていただきました。その他たくさんの写真も紹介されている四方さんのブログはこちら。舞台裏の話も興味深いです。

福知山市民演劇「鳥たちの舞うとき」1/
福知山市民演劇「鳥たちの舞うとき」2/
福知山市民演劇「鳥たちの舞うとき」3/
撮影:四方正道
鳥たちの舞うとき

週刊文春2/24号『平行植物』紹介(2011.2.22)

タダノトッキ、森の角砂糖バサミ、それらをめぐる国際会議での喧しい議論……その全てがフィクション!? 『スイミー』等を手がけた絵本作家による、学術書の体裁で想像上の植物を論じた奇書の新装版。

平行植物

日販「新刊展望 3月号」にて『平行植物』紹介(2011.2.15)

日販「新刊展望 3月号」の「エディター注目本ガイド」にて『平行植物』の担当編集・十川が執筆しました。

幻想の庭、想像の森への招待
…作家の玄侑宗久さんは、レオーニさんの絵本より先に『平行植物』に出会ったそうですが、レオーニさんのことを「現実というものの幻想性・虚構性を教えてくれた思想家」と形容し、ご自身が描く小説のなかの人びとも、平行植物たちのようにリアルに息づいてくれないかといつも夢みてしまうと書かれています(『毎日が発見』2008年5月号)。
 想像力という私たちの裡にひそむつきることのない資源を再発見し、生きものや私たちが「いる」ことの神秘にふれることのできる比類ない一著です。

web 本やタウン「エディター注目本」にも掲載。
平行植物
本やタウン

『ライプニッツ研究』創刊(2011.2.15)

2009年に設立された「日本ライプニッツ協会」の機関誌『ライプニッツ研究』(Studia Leibnitiata Japonica)が創刊されました。日本ライプニッツ協会会長・酒井潔氏は、『ライプニッツ著作集』第8巻 前期哲学の訳者の一人。酒井氏による「創刊の辞」では、『ライプニッツ著作集』全10巻完結に触れつつ、日本のライプニッツ研究の興隆、協会会員が設立1年余で100名を超えるなど報告され、「日本のライプニッツ研究を世界に発信する媒体にしたい」と宣言されています。
『著作集』訳者陣からは、福島清紀氏の「ロックとライプニッツ」、佐々木能章氏の「ライプニッツは歴史をどう語るか」、松田 毅氏の「ライプニッツによる原因概念の分析」、その他、黒崎政男氏による「いつもそこにライプニッツがいる」なども収録され、充実した内容になります。

『ライプニッツ研究』創刊号
ライプニッツ著作集全巻
日本ライプニッツ協会

三省堂書店神保町本店にて『平行植物』パネル展示(2011.2.1)

三省堂書店神保町本店、3F→4Fの上りエスカレータ脇で、平行植物パネルを展示中です。絵本作家のレオ・レオーニが描いた摩訶不思議な架空の植物図版計8枚。期間は1/30から1ヶ月くらいですので、ぜひご覧ください。なお、書籍『平行植物』は1Fと4Fにて展開しています。

平行植物

紀伊國屋・人文書ベスト30に
『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統』(2011.2.1)

「紀伊國屋じんぶん大賞2010―読者がえらぶ人文書ベスト30」に、『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統』がランクインしました。これは紀伊國屋書店新宿本店5F人文書売り場でのアンケート結果です。1/15から店頭にてフェアも開催中(3/15まで)。ちなみに大賞は『切りとれ、あの祈る手を』(佐々木中著/河出書房新社刊)、『古書の森 逍遥』の黒岩比佐子さん『パンとペン』(講談社)もランクインしています。
手前の棚が「2010年に売れたベスト人文書」、2棚めが「読者がえらぶ人文書ベスト30」、奥の2棚が「ゼロ世代に売れたベスト人文書」です。『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統』は手前から2棚めの一番下。どうぞ店頭にてご覧くださいませ。
フェアの詳細などは紀伊國屋書店サイトへ

ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統
クリックすると拡大します


ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統
ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統

『鳥たちの舞うとき』、福知山で舞台化(2011.2.1)

高木仁三郎さんの遺作『鳥たちの舞うとき』を原作にした福知山市民演劇。昨年12月の公演に続き、2/5(土)・6(日)に2回めの公演が迫りました。この舞台化は、元近畿大学舞台芸術専攻教授の菊川徳之助さんによる脚本・演出。1/27発行の「高木学校通信」では12月の1回目の公演がレポートされています。

高木久仁子さん
…原作がどのように表現されるか一抹の不安もありましたが、プロではない市民が演じると聞き興味がわきました。…思った以上の仕上がりにびっくりしました。仁さんが伝えたかったメッセージが多くの方々へ伝えられたことをとてもうれしく思います。…

奥村晶子さん
福知山市でなぜ「鳥たちの舞うとき」を取り上げたのか。戯曲の題材はあまたあるというのに、あえて脚本を起こすところから始めるという難題に挑む理由は何だろう。その応えを知りたくて、横浜から遠く福知山まで出かけた。…市民会館のホールは熱気に溢れていた。なにしろ町を挙げての2年にも及ぶ取り組みの集大成である。“菊川”「鳥たちの舞い」に活字では得られないパワーを感じた。稽古一日一日の感動の全てが舞台で表現されるから、観客もその嵐に呑み込まれる。劇の中で問われる共生の理念は、あたかも二重写しのように舞台と客席の共生を生み出す。“市民参加型人権劇”と謳われているが、観客までも参加しての大成功だと感じた。…高木仁三郎さん没後10年のこの年に、この地で演じる人がいる。これが最初の“なぜ”の答かもしれない。‥

なお、今回の公演は「夜久野ふれあいプラザホール」が会場となります。お問い合わせは、事務局 福知山市役所人権推進室内 TEL 0773-24-7022まで。詳しくはこちら
鳥たちの舞うとき

料理通信 2011.2月号『ワンダーレシピ』紹介(2011.1.11)

秀逸な料理スケッチで綴られる、建築家・添田浩氏のレシピブック
…旬の素材を扱ったレシピを、エッセイとスケッチ画で紹介。素材や調理過程の手の動きが1枚の画にびっしり書きとめられ、躍動感が溢れている。添田氏は「KIHACHI」のメニューブックにあしらわれた手書きスケッチも手がけている。「野菜は活き活き、魚だったら今にも泳ぎ出しそうに見事。(中略)写真では表現できないおいしい魅力いっぱい」と熊谷喜八氏。スケッチを眺めるだけで心躍る1冊だ。

ワンダーレシピ

ブッククラブ回にて『有機農業で世界を変える』紹介(2011.1.11)

精神世界のセレクト書店、ブッククラブ回のニューズレターで『有機農業で世界を変える』を紹介いただきました。

安全な食や暮らしを守る「大地を守る会」代表であり、『ニューズウィーク』誌の「世界を変える社会起業家100人」にも選ばれたソーシャルビジネスのパイオニアが、「フードマイレージ」や「100万人のキャンドルナイト」の運動など社会的企業として歩んできた35年間の道のりを語る。

有機農業で世界を変える

北村薫さんと宮部みゆきさんが久野豊彦を(2011.1.11)

北村薫さんと宮部みゆきさん編集の『名短篇ほりだしもの』(ちくま文庫)の中に久野豊彦の短編「虎に化ける」が収録。巻末のお二人による解説対談では、久野豊彦の魅力について北村さんが熱弁をふるっていらっしゃいます。

北村 久野豊彦さんは私と微妙に縁があるんです。父が慶應大学の予科にいた頃、『葡萄園』という同人雑誌に入っていて、それを作ったのが久野豊彦です。
「虎に化ける」は、当時分けがわからないと言われた。飛んでいるんですよ。そこが一つの特徴です。この人は新興芸術派の代表選手の一人といわれています。…まさに当時生まれた、古賀春江の前衛絵画などを連想させる。そういう意味で面白いと思います。紅い豆自転車に乗って、脚の長い不思議な女が出てくるとか。

最後には『ブロッケン山の妖魔 久野豊彦傑作選』も紹介くださいました。この「虎に化ける」は、『ブロッケン山の妖魔』にも収録されています。
ブロッケン山の妖魔


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