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12月の新刊 『ムーン・トラックス:
タイガー立石のコマ割り絵画劇場』


『ムーン・トラックス』

12月の新刊はタイガー立石さんの作品集『ムーン・トラックス』を刊行します。

あの衝撃的な『TRA(トラ)』から4年。『TRA』は漫画作品の集大成でしたが、タイガーさんは漫画に限らず、絵画、立体作品、絵本と活動は多彩。今回の『ムーン・トラックス』は、コマ割り絵画の作品集。

月がキャベツに、
 街が果実に、ヒトが宇宙に、
  空間が時間に変幻する、
 色と形で綴られた90余篇のミステリー。

Cabbage Moon
Cabbage Moon 1979

彼が描いた絵の中で、まるで魔法のように絵画が漫画となり、漫画が位相幾何学となり、位相幾何学が宇宙論へとゆるやかに繋がっていったように、立石は、画家であると同時に漫画家であり、イラストレーターであり、彫刻家でもありえた。――椹木野衣


B5変型上製、132ページオールカラー、綴じ込み特別附録として「タイガー立石のアイデア・ノート」、磯崎新氏と椹木野衣氏の論考も収録。定価は3800円(税別)、発売は12月中旬予定。どうぞお楽しみに。


【著者紹介】:タイガー立石(たいがー・たていし)

1941年12月20日―1998年4月17日。福岡県伊田町(現田川市)出身。本名、立石紘一。武蔵野美術短期大学芸能デザイン科卒業。1963年、第15回読売アンデパンダン展に巨大なコラージュ作品「共同社会」を出品し注目を集める。1964年、中村宏と「観光芸術研究所」を設立。1960年代後半からタイガー立石として、次第に漫画の世界に活動を移すが、1969年にイタリアに渡る。1971年から1974年まで、オリベッティ社のエットーレ・ソットサス工業デザイン研究所に嘱託として在籍。デザインの仕事に携わりながら、ジュネーブのイオラス画廊などでコマ割り絵画シリーズをはじめとする油彩画を発表する。1982年に帰国、漫画や絵本を手がけるなど多彩な活動を展開し、1990年には立石大河亞に改名、陶彫の動物シリーズ、陶彫の画家シリーズなど、立体作品にも精力的に取り組んだ。







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