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12月の新刊
『エネルギーマネジメントが拓く未来』


エネルギーマネジメントが拓く未来


12月の新刊はNSRI(日建設計総合研究所)選書シリーズ第3弾、湯澤秀樹著『エネルギーマネジメントが拓く未来 建築―街区―都市の省エネ術』
持続可能な未来社会のためには私たちの省エネ意識とともに、建物・街区・都市レベルでのエネルギー管理への取組みが喫緊の課題。現状の調査・把握からエネルギー性能を評価し、問題点を見つける。そして改善策としての技術開発や、その活用システムを提案します。

発売は12月下旬を予定。好評なNSRI選書第1弾『エネルギー自立型建築』、第2弾『スマートシティはどうつくる?』と同じ、本体1200円、B6変型サイズのハンディな本です。



目次

[刊行に寄せて]  環境共生型の建築・都市デザインを実現するために 奥宮正哉
[プロローグ]  「エネルギーマネジメント」に思いを込めて

第1章  エネルギー管理こそが未来への課題

1.1 エネルギーから見た日本の体力
 私たちをとりまくエネルギー事情/ 求められる、グローバルな視点とマナー
1.2 エネルギーから見た日本の課題
 「エネルギー消費量の適正な状態」を求めて
 建物のエネルギー消費量を適正に管理するための三つの課題
 街区のエネルギー消費量を適正に管理するための二つの課題
 都市のエネルギー消費量を適正に管理するために

第2章  建物のエネルギーマネジメントのポイント

2.1 建物のエネルギー消費量の実態
 事務所―照明・コンセントと空調熱源の管理が要
 病院―空調熱源、給湯のエネルギー消費量が大きい
 商業施設―二四時間運転の機器の管理が重要
 ホテル―冷暖房と給湯のエネルギー消費量が鍵
 住宅―コンセントと給湯の適切な管理を
2.2 建物の健康状態を確認する
 一次エネルギー消費量原単位を指標に
 一次エネルギー消費量原単位の降順図を使って確認する
2.3 BEMSを活用する五つのポイント
 BEMS導入と運用の壁/分析からBEMSの見える化まで、活用の要点
2.4 建物の無駄なエネルギー消費をなくす
 [STEP―1]現地調査による現状把握 [STEP―2]不具合の発見
 [STEP―3]省エネルギー手法の立案 [STEP―4]省エネルギー手法の実践
 [STEP―5]PDCAサイクルを有するマネジメント体制の構築
2.5 シミュレーションプログラムを活用する
 より効果的な対策のためのシミュレーション
 代表的な二つのシミュレーションプログラム
2.6 エネルギーマネジメントの事例
 エネルギーマネジメントによる大規模事務所ビルの価値向上
 病院のエネルギーマネジメントの要点

第3章  成功例にならう街区のエネルギーマネジメント

3.1 街区のエネルギーマネジメントとは
 まちぐるみで健全性を追求/CO2 排出量削減とBCPを目指して
3.2 街ぐるみのエネルギーマネジメントの事例
 晴海トリトンスクエアに見る管理会社相互の連携
 DHCとBEMSで省エネも無理なく継続/東京スカイツリー地区のDHC
 田町駅東口北地区とSENEMSの将来計画/大阪ビジネスパーク(OBP)の新たな取組み
 OBPV2Xプロジェクト開発/大阪大学の省エネルギー対策

第4章  都市のエネルギー管理、その課題と取組み

4.1 都市をエネルギーの視点からみる
 未利用エネルギーが存在する/ 東京二三区のエネルギー消費量の特徴
 札幌市のエネルギー消費量の特徴/ 名古屋市のエネルギー消費量の特徴
4.2 都市のエネルギー消費量を低減するためのヒント
 社会ニーズから都市構造の工夫へ/ 都市施設を中心とした未利用エネルギーの活用
 地域冷暖房施設を中心とした未利用エネルギーの活用/ 建物間でのエネルギー融通の促進
 建物のZEB化、ZEH化を推進する

第5章  エネルギーマネジメントビジネスの要

5.1 ESCO[Energy Service Company]事業
 新ビジネスが立ち上がる/ 期待されるESCO事業
 通常の省エネルギー改修工事との違いと実施方法
 ESCO事業の包括的サービス/ESCO事業の契約まで/ESCO事業の契約方式
5.2 注目されるアグリゲータビジネス
 デマンドレスポンスと省エネサービス
5.3 コミッショニング[Commissioning]について
 新築建物にコミッショニングを適用することによる三つの効果
 新築建物におけるCAの主な役割
5.4 省エネ法対応の専門家による実施について
 省エネ法の概要/ 具体的な実施内容/ 専門家による実施
5.5 東京都トップレベル事業所の認定支援
 東京都トップレベル事業所の概要/ 評価内容の概要
 トップレベル認定を受けるための作業概要
 トップレベル認定取得のメリット/専門家による実施

第6章  エネルギーマネジメントが拓く未来

6.1 新たなエネルギー社会の実現に向けた政策
 エネルギー基本計画と三つの取組み
6.2 普及拡大するスマートメーターの動向
 電力用スマートメーター/ ガス用スマートメーター/ 水道用スマートメーター
6.3 次世代型エネルギーマネジメントの提案
 建物の次世代型エネルギーマネジメント/ 街区の次世代型エネルギーマネジメント提案
 スマートエネルギーシステムの意義/街区のエネルギーシステムを考える四つの視点
 街区の基本的なエネルギーシステムの枠組み
 BCP・DCP性能を確保してのエネルギーマネジメント
 スマートエネルギーシステムの経済性と事業性/ 地域熱供給の経済性と事業性
 都市の次世代型エネルギーマネジメント


著者紹介:湯澤秀樹(ゆざわ・ひでき)

1964年長野県生まれ。名古屋大学大学院建築学専攻修士課程を修了し、1988年に日建設計入社。2006年より日建設計総合研究所理事、上席研究員。主に、エネルギーマネジメント、建物の性能検査や省エネルギー診断、運用支援および環境・エネルギー施策策定支援を行う。日本建築学会、空気調和・衛生工学会、都市計画学会、都市環境エネルギー協会に所属。建築設備士、技術士(衛生工学部門)、SHASEフェロー。

:日建設計総合研究所(NSRI)

日本を代表する設計会社、株式会社日建設計グループ組織として2006年に設立したシンクタンク。都市経営、環境・エネルギー面から、サスティナブルな都市・地域社会を構築し、魅力的で活力ある未来を次世代に残すために活動中。
日建グループに蓄積された都市、建築、土木等に関する確かな技術とノウハウを活用し、産官学と研究開発協力や人的交流の活性化に努めている。






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