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みすず読書アンケートに
『ヘッケルと進化の夢』


ヘッケルと進化の夢


「みすず」恒例の「読書アンケート特集」(2016年1・2月号/みすず書房刊)が発売されました。そのなかで佐藤恵子著『ヘッケルと進化の夢―一元論、エコロジー、系統樹』を3名が挙げてくださいました。

三中信宏氏(進化生物学)
…現代の最先端の生物進化学において用いられている系統樹は、その推定手法こそ一世紀半前のヘッケルの時代とは様変わりしているとはいえ、生物多様性を説得力あるダイアグラムを用いて視覚化するという点でヘッケルの直接の影響を受け続けている。そびえ立つ“ヘッケル山脈”を見上げるとき、本書のような本格的評伝が日本語で出版されたことはとてもありがたい。

三島憲一氏(ドイツ思想)
…その生涯と思想を、当時のドイツの文化的・政治的コンテクストに根づかせながら論じた労作。生物学史的にも、ドイツ文化史にも、そしてドイツ語にも深く通じている著者にしかできない仕事。ヘッケルの方法にパースの「アブダクション」に通じるものがあるとは、はじめて知った。

金森修氏(哲学・科学思想史)
昔からの友人で、彼女の主著がついに公刊されたと思うと感無量だ。

ジュンク堂書店池袋本店1Fにて、みすず読書アンケートで紹介された約80点を集めたフェアを開催中(3/10まで)。『ヘッケルと進化の夢』も並んでいます。ぜひ足をお運びください。

【『ヘッケルと進化の夢』関連情報】
生物学史研究会にて、著者の佐藤恵子氏を迎え、『ヘッケルと進化の夢』合評会開催(参加無料。どなたでもご参加いただけます)。

日時: 2016年3月5日 14時開場 14時30分開始 17時30分終了予定
会場: 東京大学駒場キャンパス14号館3階308号室
主催: 日本科学史学会生物学史分科会、共催: 東海大学総合教育センター
登壇者: 著者・佐藤恵子(東海大学)、評者・奥村大介(東京大学)、司会・松本俊吉(東海大学)
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