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『茶室とインテリア』増刷できました


『茶室とインテリア』

内田 繁著『茶室とインテリア』は2005年刊行以来、好評いただいているロングセラー。一時期品切になりましたが、8月初めに第4刷ができました。

欧米化したとはいえ、日本人は玄関を入るとあたりまえのように靴を脱ぎ、床に座りたがる。そんな身体感覚を活かす空間デザインとは? 日本を代表するインテリア・デザイナーが、伝統的な日本のデザインを通じ、暮らしの将来を描き出す。

今の季節にふさわしい一節を引用しましょう。

涼しさのデザイン
涼しさには、実際涼しいということと、涼しく感じるという二つの側面があります。デザインが主にできるのは、どうしたら涼しく感じさせられるかということでしょう。
たとえば、クッション性が強い布団のような椅子と籐でできた椅子の、どちらが涼しく感じるかは、歴然としています。いくらクーラーがきいていてもそこにムートンがあるだけで、違和感を感じるものです。われわれの体には文化的記憶というべきものが残っています。…

表紙は内田さんの作品「和紙の茶室2000」。その静謐な美しさに惹かれて、本書を手にとる人も多いようです。読者のみなさまに愛されて10年余。引き続きよろしくお願いいたします。






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