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3月の新刊、岡原功祐著『Ibasyo』


Ibasyo

3月の新刊は、気鋭の写真家、岡原功祐著『Ibasyo 自傷する少女たち“存在の証明”』。

さまざまな経験を背負ってきた5人の女性たちの 自傷行為をめぐるフォト・ドキュメンタリー。 「 居場所 」を求めながら、 自らを傷つけずにはいられなかった彼女たちの細やかな心性に、 世界で活躍する気鋭の写真家・岡原功祐が光をあてる。 写真60点余と文章ドキュメント約280頁。 読み、見る者を圧倒する一書。

手首に剃刀を当てる。まるでペンで描くように、 ゆかの手首に赤い線がついていく。 あくまで「取材にきている」ということを思い出し、シャッターを切った。

四六判変型、フランス装、本体2800円、3月下旬発売予定。ぜひお読みください。



■目次より

プロローグ
木部ちゃん————耳をふさぎ、安らぎをさがす
ゆか———————トンネルの先に見える薄日
凪(なぎ)ちゃん—繰り返す日々の営み
さゆり——————自尊心のゆくえ
ミリ———————期待される自分、なりたい自分
エピローグ
写真【Ibasyo】60点余


■著者紹介: 岡原功祐(おかはら・こうすけ)

1980年東京都出身。早稲田大学卒。南ア国立WITS大学大学院中退。 コロンビア・メデジンのスラムで、麻薬戦争の中に生きる若者たちの日常を切り取った『Contact #1 -Any Given Day-』(2013年刊・KOW)や、2011-14年に原発事故後の福島を撮影した『Fukushima Fragments』(2015年刊・Edition de La Martinière)をはじめ、南米からアメリカ合衆国を目指す不法移民たちに同行した記録『Almost Paradise』(2014年刊・Only Photography)などの写真集がある。

2009年には世界報道写真財団が世界中の若手写真家から12人を選ぶJoop Swart Masterclassに日本人として初選出。Photo District News が選ぶ世界の若手写真家30人にも選ばれる。また2010年には、『Ibasyo』でW.ユージン.スミス・フェローシップを受賞。






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