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6月の新刊 福井栄一 『鳥禽秘抄』


『鳥禽秘抄』

6月の新刊は、上方文化評論家、福井栄一さんの人気シリーズ第7弾、 『 『鳥禽秘抄——天空より舞い降りるのは天使か悪魔か』 。 【ちょうきんひしょう】と読みます。

空を上っていくと、宙になり、宇宙に達する。
その途中だか向こうだかには、天界もあるらしい(行ったことはないが)。
そこを自在に飛翔する鳥たちに、人間が神秘を感じるのは、ごく自然なことだ。
本書には、鳥たちの不可思議な話を集めた。
時折、頭上を怪鳥がかすめ飛ぶことがあっても、
ひるまず最後までお読み頂けたら嬉しい。 (まえがきより)

内容は、

  • 悲しむ茨(いばら)のはなし
  • 雀へ転生した貴族
  • 鶯と死児
  • 頭八咫烏(やたからす)のこと
  • 頭の白い烏
  • 雉への転生
  • 鷲にさらわれた赤子
  • 梟は不孝な鳥か
  • (かり)風呂
  • 鴨罠のまじない
  • 身代わり鶴
  • 信天翁(あほうどり)を釣る
  • 吐綬鶏(とじゅけい)の吐気
  • 妖鳥あらわる など。

    本書にて福井栄一さんの古典語りシリーズ完結! 体裁はシリーズ統一のB6判変型/丸フランス装で、本書は248ページ、定価 本体2100円+税。6月下旬発売予定。



    ■目次

    まえがき

    ◆小鳥の章

    すずめ─雀
    雀の報恩、雀と改元、怪魚の正体、赤い雀(一)、赤い雀(二)、三本足の雀、雀へ転生した貴族、雀宮、雀の卵、雀嶋、雀と蛤

    つばめ─燕
    燕の足、燕の巣、白燕のこと(一)、白燕のこと(二)、継子の運命、燕の復讐(一)、燕の復讐(二)

    うぐいす─鶯
    鶯と死児、八尾木のこと、土中の鶯、谷間の鶯、鶯の沙汰、鶯の親の知恵

    ほととぎす─時鳥
    京の時鳥、夕暮れの時鳥、時鳥の鳴き声

    あとり─猟子鳥
    猟子鳥の群飛

    ◆野鳥の章

    はと─鳩
    山鳩の怪、薬師寺の鳩、信玄と鳩

    からす─烏
    猿真似、頭八咫烏のこと、烏の羽根、烏の巣、赤い烏(一)、赤い烏(二)、赤い烏(三)、赤い烏(四)、頭の白い烏、白烏(一)、白烏(二)、白烏(三)、烏の鳴き声(一)、烏の鳴き声(二)、烏の邪淫、烏と数珠、式神返し、烏と火

    きじ─雉
    禁野のこと、鷹狩の報い、雉と改元(一)、雉と改元(二)、遣わされた雉、白い雉(一)、白い雉(二)、雉への転生、雉の恨み、焼け野の雉、伊福部の岳のこと

    らいちょう─雷鳥
    雷鳥のご利益(一)、雷鳥のご利益(二)

    ◆猛禽の章

    わし─鷲
    猿の報恩、賊の名、鷲にさらわれた赤子(一)、鷲にさらわれた赤子(二)、鷲の大飛行

    たか─鷹
    黒鷹の威勢、白癬の妙薬、白鷹のこと、熊鷹と大蛇、鷹の秘密、源斉頼のこと、鷹の嘴、鷹と主人、鈴喫岡

    はやぶさ─隼
    隼の巣

    みさご─鶚
    源馴と鶚、本間孫四郎の弓、鶚鮓、みさごという音

    とび─鵄
    鵄と天気、柿の木の仏、神武天皇と鵄、白鵄のこと、鵄の正体(一)、鵄の正体(二)、比叡山の鵄、天狗と龍、鵄と箸、鵄の落とし物

    ふくろう─梟
    梟は不孝な鳥か、倉の梟、白い梟(一)、白い梟(二)、梟の秘密

    ◆水禽の章

    う─鵜
    鵜の大群、対馬の鵜(一)、対馬の鵜(二)

    おしどり─鴛鴦
    夫婦愛

    かも─鴨
    鳴鴨の香炉、鴨罠のまじない、賀毛郡のこと、鴨野のこと

    かり─雁
    雁卒塔婆のこと、雁の乱れ、雁の運命、鴈風呂、雁の首の金

    くいな─水鶏
    坊主の悪計

    くぐい─水鶏
    鵠と御子

    こうのとり─鸛
    鸛の復讐、鸛の卵、消えた鸛、巣を遷した鸛、鸛と鶴、鸛の嘴

    さぎ─鷺
    生き返った鷺、棟の鷺、観音と鷺、鷺の怪(一)、鷺の怪(二)、鷺と荘子

    つる─鶴
    身代わり鶴、玄鶴のはなし、鶴郡のこと、鶴の巣(一)、鶴の巣(二)、渡り鶴、鶴の智慧、鶴の稲穂、鶴の卵、羽織のこと

    とき─鴇
    鴇の羽根(一)、鴇の羽根(二)

    ◆海鳥の章

    あほうどり─信天翁
    信天翁を釣る

    みやこどり─都鳥
    業平の東下り

    うとう─善知鳥
    善知鳥のこと(一)、善知鳥のこと(二)、善知鳥のこと(三)

    ◆異鳥の章

    くじゃく─孔雀
    源憩と孔雀、孔雀の飛翔、孔雀の雌雄

    とじゅけい─吐綬鶏
    吐綬鶏の吐気

    うぶめどり─姑獲鳥
    妖鳥あらわる

    ちん─鴆
    異鳥あらわる

    ぬえ─鵺
    鵺退治

    とり─鳥(種名不明)
    豊年鳥のこと、鳥が美女と化す、鳥柱のこと、大鳥あらわる、怪鳥を射る、父と子、鳥の卵、土中の鳥

    出典一覧
    あとがき



    ■著者紹介: 福井栄一 (ふくい・えいいち)

    上方文化評論家。1966年、大阪府吹田市出身。京都大学法学部卒。京都大学大学院法学研究科修了。法学修士。四條畷学園大学看護学部客員教授。京都ノートルダム女子大学国際言語文化学部および関西大学社会学部の非常勤講師。上方の芸能や歴史文化に関する講演、評論活動を精力的に行い、マスコミ出演も多数。本書が通算43冊目の著作となる。剣道二段。
    http://www7a.biglobe.ne.jp/~getsuei99/




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