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note
『borders』 水平線が一本のラインで完全に上下が分割されるようにページのセンターに水平線がくるようにトリミング。倍率もすべて同じにしたのでトリミングはこちらではせず印刷所がすべて慎重に行う。 この写真集の原点には、杉本博司さんが長時間露光で撮ったモノクロの時間凝縮写真 Theater→映画館とドライブインで、映画1本分を長時間露光した写真集 Dioramas→ニューヨーク自然史博物館のジオラマを長時間露光した写真集 Seascapes→昼間と夜の海を長時間露光した写真集 上下二分割の箱のイメージは、亀海昌次デザイン、大西巨人著『三位一体の神話』で、箱入りによるオブジェっぽさは、戸田ツトムデザイン、島田荘司著『アトポス』これは厚さもあってまさにBox。 オブジェっぽさを強調したいがためにバーコードはシールにしようとしたが、はがれたら困るという取次等の意向でオビにバーコードを印刷する方向に残念ながら進んだ。結局、本体にオビを巻いてセロハンでくるみ、書店用のスリップを小さいポケットをつけてそこにはさむ、という超過剰包装になってしまった。 箱の写真は事務所のコンクリート壁。今は本棚に覆われてしまってみることができない。 中国の葛洪の『神仙傳』に「壺中天」という話がある。文字通り壺のなかに天、つまり新たな世界があって、壺公という仙人が壺の中と外をいききして楽しんでいるので、費長房という人が仙人に頼み込んで壺のなかに一緒に入れてもらい、はてしなく楽しい思いをして帰ってきて、おまけに万能の護符までもらう。浦島太郎と違うところはその護符は本当に万能で、世界を伸ばしたり、縮めたり、一種のトポロジー変換が自在にできるというものだった。この話をカタチにしたかった。壁を開けると水平線が拡がるというイメージである。 borders / Hikaru Sasaki ushiwakamaru menu top home |