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市川團十郎さんと小泉英明さん
市川團十郎さん(左)と小泉英明さん(右)

『童の心で―歌舞伎と脳科学』
「日経ビジネスオンライン」書評で反響!

歌舞伎役者の市川團十郎さんと、脳科学者の小泉英明さんの対談『童の心で―歌舞伎と脳科学』が、 4/9付 「日経ビジネスオンライン」にて書評を掲載いただきました。評者はボストン コンサルティング グループ日本代表の御立尚資(みたち・たかし)氏。同誌連載コラム「経営のレンズ箱」での3ページにわたる丁寧な書評から、御立氏が最後に挙げた一番の読みどころをご紹介します。
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脳科学者と名優との対談本で再確認した人の脳の神秘
人が知性や理性を持つ仕組みと「幽体離脱」の実在

歌舞伎を演じている、あるいは舞いを踊っている間、演じている自分を観察している自分、という意識は、どこから来るのか、という問題だ。

…團十郎氏は、「自分から飛び出して、その自分を後ろから見て、やっていることをチェックする場合があります」と自身の経験を述べている。また、中村歌右衛門氏の相手役として「かさね」という踊りを踊った際、「(歌右衛門さんは)ご自分の世界を構築しながら後ろに目はないはずなのに外部世界の360度が見渡せているようで怖い」と思ったという体験を紹介している。

 この「自分から飛び出して自分を見る」という感覚、能の世界でも世阿弥が「離見の見」という言い方で表現しており、観客の前で何かを演じる芸を突き詰めていくと、非常に大事になってくるもののように思える。これも、どうやら脳の一部の活動と関連しており、必ずしも荒唐無稽な話ではなさそうだ、ということらしい。

ここまでなら単なる紹介にすぎないのですが、さすが御立氏はビジネス界に援用します。

プレゼンテーションがうまい人、あるいは会議の場で巧みにファシリテーションを行う人。こういった人々は、共通して、「自分から離れて、自分を見る」感覚を有しているようなのだ。 …

 比べること自体おこがましいが、どうやらこの「幽体離脱」感覚(註:「自分から離れて、自分を見る」感覚)は、歌舞伎や能の名人上手の持っている一種の特殊能力ともどこか共通する部分があり、脳の角回の働きとも関係していそうだ。…

ビジネスマンにも興味を抱くような展開で、大きな反響がありました。



童の心で


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