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原亨吉先生を偲ぶ

ライプニッツ著作集全巻

『ライプニッツ著作集』の監修者であり、第2・3巻の数学論文の訳者・解説者でもある原亨吉先生が昨年3月20日に逝去されました(享年93歳)。

ライプニッツの数学論文は、学術誌に発表されたもの以外のメモ書きや手紙にも重要なものが多く、収載論文を決定するのも困難をきわめました。原先生は200字詰めの原稿用紙に丁重に綴られた訳稿を没にするのも躊躇されることなく、ていねいに編集・推敲作業を重ねられ、ついに1999年3月、著作集の掉尾を飾る第3巻を上梓することができました。

つぎは、白水社の『パスカル全集』の数学論文の翻訳を進められるとのことでした。

ところが三浦伸夫・神戸大学教授によると、パスカルの翻訳を進めながらも、最晩年はケプラーの数学研究に没頭されていたとのこと。

原先生の訃報はご遺族のご意向でマスコミに報じられることはありませんでしたが、 下記のパスカル研究会で、原先生の業績についての講演と偲ぶ会がおこなわれます。

数学史研究家としてはもちろん、スタンダールやヴァレリー、アランの訳者でもあったフランス文学研究者としての原先生についても明らかにされるとのことです。



◎原亨吉先生を偲ぶ会・パスカル研究会(3月16日 15:00〜17:00)
「原亨吉先生とパスカル」永瀬春男
「フランス文学研究者としての原亨吉先生」柏木隆雄
「数学史研究者としての原亨吉先生」三浦伸夫

会場:武蔵大学8号館7階8701
会費:講演会=無料/懇親会=3000円程度
参加希望者は、講演会のみか懇親会ともかを明記のうえ、メールにて2月20日までに申込→パスカル研究会 支倉崇晴 hasekura[at]waseda.jp(メール送信する際は[at]を@にしてください)



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