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2月の新刊
バイエ『デカルトの生涯』


『デカルトの生涯』

2月の新刊は、『デカルトの生涯 校訂完訳版』

原著刊行は1691年。才気ある伝記作家が膨大な資料を網羅して、デカルトの生涯と思想、彼が生きた時代の学問や社会の情勢までも緻密かつ饒舌に描ききった。後世のデカルト解釈にも数多くの影響を与えた、哲学の巨人の全貌を明かす唯一にして無二の伝記。

数々のデカルト原典の邦訳を果たした山田弘明先生が中心となって校訂翻訳作業がなされた完全訳。本書の特徴として、テキスト・クリティークの観点から本文の誤りを極力訂正し、共同研究者のパリ大学デカルト研究センターのアニー・ビトボル =エスペリエス博士がパリの国立図書館やマザラン図書館で徹底的に調査。本書と連動し、フランスでも校訂・注解を施した新版の出版が企画されている。

A5判上製/函入、上巻 552頁+下巻 744頁=合計 1296頁、本体12,000円。2月下旬刊行予定。どうぞお待ちください。




■目次

【上巻】

日本語版への緒論  アニー・ビトボル =エスペリエス
献呈書簡

上巻概要一覧(各章の概要と該当頁)
デカルト年譜
はしがき/王の允許

第一部 デカルトの身に誕生から先入見を捨てるまでに起こったこと
第二部 学院での先入見を捨て去ってからオランダに定住するまでに起こったこと
第三部 デカルトがフランスを離れ、オランダに引きこもってから、自分の著作の刊行を決心するまでの出来事
第四部 哲学に関する『試論』の刊行からユトレヒト大学で生じた事件に至るまでにデカルトに起きたこと

【下巻】

下巻概要一覧(各章の概要と該当頁)

第五部 ユトレヒトの教授たちと知り合った時から『形而上学的省察』出版までに、彼の身に起こったこと
第六部 『形而上学的省察』の出版から『自然学の原理』の出版にいたるまでに起こったこと
第七部 『哲学原理』の出版から彼の死までに起こったこと
第八部 彼の身体と精神の特質。自宅での彼の生活、および他人とのかかわりにおける生活。彼の品行。意見。宗教。彼の人柄と書いたものに、文句をつけられる点があったこと。そして一般に、彼の生涯の話の年譜に入れることができなかったすべてのこと。

付録:ヴィオゲ神父の証言/ヴィオゲ神父の書簡
地図/デカルト家系図/16〜18世紀ヨーロッパ王朝系図
総索引
訳者解説  山田弘明
訳者あとがき  香川知晶




■著者紹介

アドリエン・バイエ Adrien Baillet(1649-1706)
パリの名家ラモワニョン家の図書館司書・著述家。35巻におよぶ蔵書目録や『著述家たちの主要な著作についての学者たちの見解』(全9巻、1685-86)など、精力的な執筆活動の集大成として本書『デカルトの生涯』(1691)を上梓、デカルトの伝記作家としての名を不動のものとする。

アニー・ビトボル =エスペリエス BITBOL- HESPÉRIÈS, Annie
1950年生まれ。Membre de l’Équipe Descartes(パリ大学デカルト研究所員)。著書:Le principe de vie chez Descartes(J. Vrin, 1990)、論文:Descartes face à la mélancolie de la Princesse Élisabeth, in B. Melkevik et J.-M. Narbonne éd., Une philosophie dans l’histoire, hommages à Raymond Klibansky (Québec, Presses Univ. Laval, 2000), De toute la nature de l’homme: de L’Homme à la Description du corps humain…, in G. Belgioioso et V. Carraud éd., Les Passions de l’âme et leur réception philosophique (Brepols, 2020)、編著:René Descartes, Le Monde, L’Homme (Éd. du Seuil, 1996).

山田 弘明(やまだ ひろあき)
1945年生まれ。名古屋大学名誉教授。著書:『デカルト哲学の根本問題』(知泉書館 2009)、『デカルトと哲学書簡』(同 2018)、論文: Interaction entre l’âme et le corps,in G.Belgioioso et V. Carraud éd., Les Passions de l’âme et leur réception philosophique,(Brepols, 2020)。
訳書:デカルト『方法序説』『省察』『哲学原理』(以上、ちくま学芸文庫)、共訳書:『デカルト全書簡集』(知泉書館 2012-16)、『ライプニッツ著作集 第II期[1]哲学書簡』(工作舎 2015)、『デカルト医学論集』(法政大学出版局 2017)、『デカルト数学・自然学論集』(同 2018)、アントワーヌ・アルノー/ピエール・ニコル『ポール・ロワイヤル論理学』(同 2021)など多数。

香川 知晶(かがわ ちあき)
1951年生まれ。筑波大学大学院哲学・思想研究科単位取得退学。山梨大学名誉教授。著書:『命は誰のものか 増補改訂版』(ディスカヴァー・トゥエンティワン 2021)、共編著:『生命倫理の源流 戦後日本社会とバイオエシックス』(岩波書店 2014)、共訳書:『デカルト医学論集』(法政大学出版局 2017)など。

小沢 明也(おがわ としや)
1962年生まれ。北海道大学文学研究科博士後期課程単位取得。修士(文学)。東洋大学非常勤講師。論文:「デカルトにおけるソクラテス的反転—ドゥビトの確実性からスムの必然性へ」『哲學』42号(法政大学出版局 1992)。共訳書:『デカルト全書簡集』(知泉書館 2012-2016)、アントワーヌ・アルノー/ピエール・ニコル『ポール・ロワイヤル論理学』(法政大学出版局 2021)ほか。

今井 悠介(いまい ゆうすけ)
1984年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。静岡県立大学非常勤講師。主な論文:「存在論とデカルト哲学の抗争 クラウベルク『オントソフィア』における端初と体系の問題」(『哲学雑誌』第128巻第800号、2016)、「思惟における分離可能性と区別 近世スコラとデカルトの区別論」(『フランス哲学・思想研究』20、2015)など。






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