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●キルヒャー・驚異の図像 07

『キルヒャーの世界図鑑』より


メンフィスのピラミッドと墳墓

07 メンフィスのピラミッドと墳墓

キルヒャーはエジプト神聖文字を解読したとして「最大の言語学者の一人」という評価を得るも、19世紀のシャンポリオン登場で権威は失墜した。彼の解読は、神聖文字からヘルメス・トリスメギストゥスの教えを読み取り、オベリスクが神の最高権威を祀るものと解釈していたからだ。1676年刊行された『秘儀への導者スフィンクス』は、ミイラの棺に描かれた神聖文字から、輪廻と転生について読み解いている。上の絵はその扉絵である。当時の限られた伝聞で描かれたピラミッドは異様に鋭い。

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