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俯瞰する知—原島博講義録シリーズ 全10巻[概要]


全巻構成著者紹介推薦イベント情報(2024.9.3更新)



すぐには役に立たないかもしれない
そんな「知の世界」があります
原島塾(2011-2023)の講師は原島ひとり
ジャンルを超えて俯瞰してきた講義がここに結集
これは学校で学ぶ前に、社会で学んだ後に
あなた自身の知を旅するための道しるべ
そこで知らない自分にきっと出会えるはず

『俯瞰する知—原島博講義録シリーズ』フライヤー表1
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このたび、工作舎から『俯瞰する知—原島博講義録シリーズ(全10巻)』を刊行します。
原島博は、情報工学を専門としながら「顔学」など幅広く活躍してきました。2011年からは個人講演会である原島塾(HC塾)を開催し、恋愛論から宇宙論まで多様なテーマを取り上げています。その基礎にあるのは、細分化された専門知に対して、世界全体を見わたす「俯瞰知」。本書は、専門家ではない視点で、新たな学びのありかたを試みてきた原島塾講演150回の集大成です。
2024年4月に第1回配本として、巻1「情報の時代を見わたす」、 6月に第2回配本として、巻2「宇宙138億年から学ぶ」を刊行いたします。




■俯瞰する知—原島博講義録シリーズ(全10巻)全巻構成

巻1「情報の時代を見わたす」
 2024年4月刊行|ISBN978-4-87502-563-4|本体2600円

 第1講 情報の時代はいかにして到来したのか
 第2講 コンピュータの過去・現在・未来を10年単位で俯瞰する
 第3講 コミュニケーション技術の進化を100年単位で俯瞰する
 第4講 情報文明を1000年単位で歴史に位置づける
 第5講 情報社会は本当に人を幸せにするのか
 第6講 情報技術の発展と人類の未来を展望する
 補 講 そもそも情報とは何なのか——改めて考える

巻2「宇宙138億年から学ぶ」
 2024年6月刊行|ISBN978-4-87502-564-1|本体2800円

 第1講 まずは宇宙誕生からの138憶年の通史
 第2講 宇宙は無からどのようにして誕生したのか
 第3講 地球環境のもとでの生物の進化を追う
 第4講 直立二足歩行からの人類の歩みを振り返る
 第5講 農耕開始以来の文明の歴史を復習する
 第6講 近代からその先へ——成長と拡大の時代は終わった
 第7講 人類の未来——滅亡は避けられるのか

巻3「哲学と宗教をいま一度」

 第1講 人は知をいかに営んできたのか
 第2講 西洋哲学をソクラテスからサンデルまで垣間見る
 第3講 中国の諸子百家の思想はどう展開されてきたのか
 第4講 無の思想を中心にインド哲学と仏教の世界を垣間見る
 第5講 人はなぜ宗教を信ずるのか その営みを垣間見る
 第6講 日本思想の系譜 それはいかに展開されてきたのか

巻4「生老病死と向き合う」

 第1講 そもそも人はどのような一生を送っているのか
 第2講 人の子はいかにして大人になるのか
 第3講 恋する男と女の不思議な関係
 第4講 社会にあって生きる。個人として生きる
 第5講 人はどう生きているのか。何を生きがいとしているのか
 第6講 人はなぜ老いるのか。老いてから何をするのか
 第7講 人はなぜ病むのか。病いとどう付き合えばよいのか
 第8講 人はなぜ死ぬのか。死とどう向き合えばよいのか

巻5「科学技術のいまを問う」

 第1講 知と技の歴史を振り返る——まずは19世紀までの歴史
 第2講 知と技の歴史を振り返る——それは20世紀に変容した
 第3講 科学の知を再考する——それは人のいかなる知の営みなのか
 第4講 工学の知を再考する——創造の知としての新たな展開
 第5講 人は自らをどこまで改造して良いのか
 第6講 人は科学技術とどうつきあったらよいのか
 第7講 研究という営みを解剖する——研究者であること、人間であること
 補 講 社会とともにある科学技術を推進するオープンスパイラルモデル

巻6「歴史から現代を視る」

 第1講 アメリカの盛衰——いま何が起きているのか
 第2講 分断の時代に民主主義とは何かを考える
 第3講 覇権の世界史——盛者必衰の帝国の歴史を探る
 第4講 歴史はくり返すのか——長い19世紀と長い20世紀
 第5講 近代という時代の終わりにこれからの21世紀を考える
 補講1 ほとんど知らない中東とイスラームの世界を覗く
 補講2 ほとんど知らなかったロシアの国と歴史

巻7「改めて見つめる日本」

 第1講 戦後日本を振り返り、現代の課題を探る
 第2講 崩壊しつつある家族という難題を考える
 第3講 これからのコミュニティのありかたを考える
 第4講 これからの日本と未来社会のデザイン
 第5講 文化をキーワードに日本の歴史を紐解く
 第6講 近代の日本の歴史と文化
 第7講 起承転結の歴史を日本の未来へつなぐ

巻8「西の文化・東の文化」

 第1講 西洋の美術を覗く——顔を中心に西洋美術史を概観する
 第2講 日本の美術を覗く——みやび、かび、わび、あそびの文化
 第3講 西洋の音楽を覗く——顔からクラシック音楽史を探る
 第4講 日本の音楽を覗く——身近なはずの邦楽の世界を紐解く
 第5講 西と東の歴史と文化——何が似ていて何が違うのか
 第6講 東の日本の文化を改めて考える
 第7講 文化とは何なのだろうか——ささやかな私論

巻9「ヒトの顔・人の顔」

 第1講 顔とは何か——なぜヒトに顔があるのか
 第2講 顔学は百学連環——俯瞰知としての展開
 第3講 顔が似るということ——似顔絵から顔の秘密を探る
 第4講 美女と美男のイメージー時代とともにどう変わってきたのか
 第5講 メディアとしての顔——匿顔の時代がやってきた
 第6講 笑う顔には福来る——笑顔の秘密とその力
 第7講 いい顔とは何か——そのつくり方

巻10「俯瞰知への道・補遺」

 第1講 改めて知を再考する1——デカルトの知をどうのりこえるか
 第2講 改めて知を再考する2——創造の知へ向けて
 第3講 俯瞰知の試み——なぜ俯瞰が大切なのか
 第4講 原島個人にとっての俯瞰、そして原島塾
 補遺1 私家版「知の技法」——いかに発想して発信するか
 補遺2 大震災から十余年、個人的に思うこと
 補遺3 コロナの時代に考えたこと、学んだこと
 補遺4 超ミクロ探検の歴史——標準模型へと至る素粒子物理



■著者紹介:原島 博(はらしま・ひろし)

東京大学名誉教授。2009年3月、東京大学を定年退職。2011年6月から原島塾を毎月開催。2024年2月に150回を迎える。 ヒューマンコミュニケーション工学、「人間と人間の間のコミュニケーションを技術の立場からサポートする」ことを専門として、この立場から1995年には「日本顔学会」を設立、「顔学」の構築と体系化に尽力した。
理系と文系さらには科学と文化・芸術を融合した新しい学問体系の構築に関心を持ち、文化庁メディア芸術祭審査委員長・アート部門審査員、グッドデザイン賞(Gマーク)審査員をつとめた。

主な編著書に、『情報と符号の理論』(共著、岩波講座情報科学4 1983)、『人の顔を変えたのは何か』(共著、Kawade夢新書 1996)、『顔学への招待』(岩波科学ライブラリー 1998)、『感性情報学』(監修、工作舎 2004)、『顔の百科事典』(編集委員長、丸善出版 2015)、『信号解析教科書』(コロナ社 2018)、『信号処理教科書』(コロナ社 2018)、『ビジュアル顔の大研究』(監修、丸善出版 2020)など。
原島博 個人ホームページ http://harashima-lab.jp/
HC塾ホームページhttps://hcjuku.wixsite.com/hcjuku

原島博



■推薦の言葉

持田侑宏(女子学院 理事長)
東日本大震災直後に原島先生を友人とともにお訪ねした時、先生が高校生や若者が広い視野で学んで困難を乗り越えてほしいと願われて原島塾の準備を開始されたことを知った。参加してみると実にわかりやすく、宇宙の始まりから、芸術文化、歴史、さらには情報分野の最新まで、先生が本質を調べ納得されたことをベースに解説しておられ、若者から高齢者までがひきつけられて聞き入っていた。今回その講義録が刊行されることを喜んでおり、ぜひ老若男女の すべての年齢層の方に読んでいただきたいと思っている。特に中高校生の教育にも関わっている立場として、次の世代を担う若い年齢層の人たちに、これから学びを始める前にまずは分野を俯瞰するための優れた入門書としてぜひお勧めしたいと考えている。

宮下芳明(イグノーベル賞受賞、明治大学教授)
原島先生の『俯瞰する知』はいわば、冒険への招待状です。知の大海を渡り、既知の枠を超えて新しい理解を得る旅の地図です。これまで踏み入れたことのない地点から多様な知の領域を眺めると、まず爽快感を味わうでしょう。そして異なる分野の知識が交わりからさらなる洞察が生まれ、読者の視界と好奇心を拡げてくれます。原島先生が描き出した広大な知の風景には驚嘆しますが、同時に、私たちにも自らの俯瞰的な探求を始める勇気を与えてくれます。

ドミニク・チェン(情報学研究者、早稲田大学教授)
「俯瞰する知」という壮大なタイトルとシリーズ構成を見て、これは原島先生からの宿題、というか挑戦状だな、と感じる。情報通信としてのコミュニケーション研究で活躍された後に、「顔学」のような社会的な次元におけるコミュニケーションの探求に乗り出された先生から、「それで、情報とは? コミュニケーションとは?」という問いを突きつけられている。読者には、次に先生にお会いする時までに、自分なりの考えと問いを用意しておくことをお勧めする。どんな問いもオープンに受け容れてくれる原島先生と、難題について一緒に考える時がいまからとても楽しみである。




■イベント情報

● クラウドファンディング、スタート!

2024年9月1日より「原島博と面白がる会」を母体としたクラウドファンディング
「人生の一割くらい役に立たないことを面白がる。
原島博と旅する『俯瞰する知』の世界」
がはじまりました。

原島博

このプロジェクトは、『俯瞰する知 原島博 講義録シリーズ』全10巻をより多くの人に届けるためのプロジェクトであると同時に、“なんでも面白がれる大人” を増やすことを目的としています。 リターンも1000円からいろいろなコースが用意されています。

一番のオススメ、1万円コースをご紹介します。

  • オリジナルカードで原島博のサイン入りお礼メッセージを郵送します
  • 感謝を込めて最終配本の巻10の巻末にお名前をクレジットします(ご希望の方のみ)
  • 「面白がる会を説明する会(原島ミニ講演)」対面またはZoomに招待 ※「面白がる会」自体は、どなたでも参加できる形で開催中
  • 原島塾150回記念講演会「俯瞰知への道」のオンライン開催に招待 ※2024年2月3日に東京大学で開催された記念講演をオンラインで再びおこないます。 ※11月下旬の土曜日15時から開催予定
  • 『俯瞰する知 原島博 講義録シリーズ』巻1、 巻2、巻3の【 いずれか1冊 】をサイン入りで贈呈
  • 原島塾における講演の特製レジュメ集を贈呈 (オススメ:講義録の要約にもなっています)

    スタート早々に目標金額100万円を達成しましたが、まだまだ達成額を伸ばしていきたく思います。開催期間は2024年10月31日まで。工作舎は「原島博と面白がる会」事務局としてお手伝いします。



  • ● 週刊読書人 2024.8.23号 全5段広告
    8.16号巻頭のトークイベント記事を受けて、広告を出しました。

    週刊読書人 2024年8月23日号広告

    ● 週刊読書人 2024.8.16号 原島博 ×宮下芳明 ×ドミニク・チェン
    情報の時代と宇宙138億年を見わたす
    『俯瞰する知 原島博講義録シリーズ』全10巻(工作舎)刊行開始!

    7月5日の東大生協本郷書籍部で行われた出版記念トークイベントの抄録が、週刊読書人の巻頭を飾りました。
    読書人WEB【What’s New!】には、編集部からのコメントも記載されています。
    「…今回の「俯瞰する知 原島博講義録」刊行記念イベントは、東京大学生協本郷書籍部初のイベントとして、まさに「俯瞰する知」を象徴するような書棚に囲まれた店内で開催された。原島さん、宮下さん、ドミニクさんのトークは終始明るいムードで、未来志向のワクワクする内容だったが、「テクノロジーは人を幸せにするのか」「情報技術は次の世界を切り拓くものか、それとも最後の足掻きか」など真剣な議論が交わされた。イベントについては是非本紙でお楽しみ下さい。…」
    週刊読書人 2024年8月16日号
    週刊読書人サイトへリンクします

    ● 2024年7月5日(金)原島博『俯瞰する知』出版記念トークイベント
    —文理の垣根を超え、情報の時代と宇宙138億年を見わたす—[終了]

    2024年7月5日(金)17:00~18:30
    東京大学生協本郷書籍部内 こちらもご覧ください
    定員 25名(先着順) *参加費無料

    登壇者:
    原島 博(東京大学名誉教授)
    1995年に「日本顔学会」を設立。2009年3月、東京大学を定年退職。2011年6月から原島塾を毎月開催。2024年2月に、東京大学本郷キャンパス工学部で開催した原島塾150回記念講演には120名が参加。理系と文系さらには科学と文化・芸術を融合した新しい学術の構築を夢見て、東京大学での教育研究体制の整備に尽力した。文化庁メディア芸術祭の審査委員長・アート部門主査などもつとめた。

    宮下芳明(明治大学教授)
    明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科教授・学科長。2023年イグ・ノーベル賞栄養学賞を受賞。電気の力で減塩食の塩味を増強するスプーンやお椀「エレキソルト」をキリンホールディングスと共同開発、2024年内閣府 日本オープンイノベーション大賞 日本学術会議会長賞受賞。同年5月に「エレキソルト スプーン」発売。また、NTTドコモ、H2Lと味覚共有技術「フィールテック」を共同開発し、綾瀬はるか主演CMで話題となっている。著書に『コンテンツは民主化をめざす: 表現のためのメディア技術』(明治大学リバティブックス)など。

    ドミニク・チェン(早稲田大学教授)
    博士(学際情報学)。NTT InterCommunication Center[ICC]研究員、株式会社ディヴィデュアル共同創業者を経て、現在は早稲田大学文学学術院教授。学際的研究チームFerment Media Researchを主宰し、人と微生物が会話できるぬか床ロボット『Nukabot』を研究開発しながら、テクノロジーと人間、そして自然存在の関係性を研究している。著書に『未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために』(新潮社)など多数。


    7/5 イベントより切り抜き動画

    東大イベントはおかげさまで大盛況。そのエッセンスを3本の切り抜き動画にしました。ぜひご覧ください。(映像提供:東大生協本郷書籍部)

    「俯瞰するとは何か」
    「俯瞰するとは何か」東大イベント切抜き動画1

    クリックするとYOUTUBEにリンクします

    「表現の民主化への不安」
    「人間の幸福とテクノロジー」



    ● 2024年2月3日(土)原島塾(HC塾) 150回記念講演会

    2024年2月3日(土)14:00~18:00 (開場13:30)
    東京大学工学部2号館(本郷キャンパス安田講堂隣り)

    プログラム
    第1部 講演会 14:00~16:20 工学部2号館4階241教室
        講演・ディスカッション
       「俯瞰知への道 - 原島塾(HC塾)で試みてきたこと」原島博
    第2部 交流会 16:40~18:00 ​工学部2号館3階電気系会議室」

    会費:2000円(交流会費込)





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