仏に逢うては仏を殺せ[詳細]
伝説のセラピストの真実!
1970年代後半から80年代にかけて、
書店やジャーナリズムを席巻した「精神世界」や「ニューサイエンス」。
1985年、京都で開催された第9回トランスパーソナル国際会議を契機に
90年代末にかけて隆盛した「トランスパーソナル心理学」。
日本の精神文化に多大な影響をおよぼした、
この三大潮流の中心には、吉福伸逸という類い稀な人物がいた。
節目ごとに豹変し、まったく異なる分野の偉才たちと深く交流した
この鬼才の軌跡を多岐にわたる関係者へのインタビューにより
明かす渾身のノンフィクション。

30代半ばの吉福伸逸さん
■目次 |
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第1部 家住期
プロローグ 消された履歴第1章 カウンター・カルチャーの聖地から
第2章 「精神世界」とニューサイエンス
第3章 20世紀の三蔵法師
第4章 本来の面目
第5章 進化の夢
第6章 トランスパーソナル国際会議
第7章 心の成長と癒し
第8章 エクソダス
第2部 学生期
第9章 無口な秀才第10章 ぼくの初恋
第11章 悪霊
第12章 夢のカリフォルニア
3部 林住期
第13章 ノースショアの浜辺にて第14章 悲しみの共同体
第4部 遊行期
第15章 伝説のセラピスト第16章 最後の講義
エピローグ 海へ帰るボーディサットヴァ
あとがき
参考文献
吉福伸逸年譜
■関連図書(表示価格は税別) |
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【吉福伸逸が翻訳紹介した他社本】
【吉福伸逸著書 他】
【参考】
■書評 |
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●東京人2021年10月号 若松英輔さん書評
「トランスパーソナル」が生ける叡智として心を揺さぶる。
…死は誰もがいつかは経験しなくてはならない。そして誰もがそこに恐れを抱く。だが吉福は、死と人間との関係は恐怖に終始するだけでなく、死への道程においても、人は真の自己に出会う経験を深めることができるというのである。
一たびページを開けばどこまでも読み進められる。そう感じたが、読み終えてしまうのが惜しくて、あえて前に戻ったりもした。今年読んだ本のなかで、もっとも惹きつけられた本だった。
[東京人]
●2021.8.26 松岡正剛さん《セイゴオ「ほんほん」》紹介
最後に、ぼくも少し登場する1冊を。稲葉小太郎の『仏に逢うては仏を殺せ』(工作舎)だ。吉福伸逸の日々を追いかけたもので、十川治江が編集した。たいへん懐かしく(登場する100人くらいの半分が知り合いでもあり)、また読んでいて何度も胸が詰まった(後半の69歳で死んでいく覚悟の準備が…。)。早稲田やアメリカでのジャズ・ベーシストとしての姿は初めて知ることもあって、当時のカウンターカルチャーごと蘇ってきた。…
[全文は松岡正剛「千夜千冊」へ]
●セラピスト2021年8月号 書評
伝説のセラピストと呼ばれた“吉福伸逸”を、あなたはご存知だろうか
多くの参加者に衝動と変化をもたらした、自由で即興的な吉福氏のワークショップ内容についても言及されている。特に「吉福ワーク」とも称される〈どけのワーク〉や〈無条件の愛のワーク〉は、頭での理解では成り立たない「動的」な禅の公案であり、読んでいて圧倒されるほど。
[セラピスト]
●2021.6.30 日刊サイゾー 著者インタビュー
ソニー井深大、京セラ稲盛和夫も信頼! 精神世界ブーム“陰の立役者”吉福伸逸の功績とは?
稲葉…ひとつ言えるのは、吉福さんは70年代から90年代にかけて日本でブームになった「精神世界」という分野を立ち上げるにあたって、非常に大きな存在であったということです。
[全文は日刊サイゾー公式サイトへ]