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アイスペインティング[詳細]

目次 著者紹介関連図書Recommended Image関連情報書評



氷と色彩のコラボレーション

アイスペインティング



■目次より

高次元空間からの贈り物
     秋葉忠利(広島市市長・元数学者)
凍った焼け跡にはじまる  原田雅嗣
   
ice painting
予期することのかなわぬ光景
分岐・展開する色と形
「さっき」はなかった「いま」
宇宙のなかの宇宙のなかの宇宙
生きていることの可能性の発露

エロティックな時間の集積
  木幡和枝(東京芸術大学先端芸術表現科教授
       ・P.S.1現代美術センター客員キュレター)

氷が描く 原田雅嗣

アイスペインティング
[Recommended Image]で作品を紹介



■著者紹介:原田雅嗣(はらだ・まさし)

1962年、広島県生まれ。17歳で単身渡米、1983年、ブルックライン高校卒業(ボス トン)。1990年、ニューイングランド音楽院・サードストリーム科卒業。1993年、ニューイングランド音楽院・大学院ジャズ作曲科卒業。翌年より同音楽院ファクルティーメンバー(講師)として即興演奏の方法論と実技を指導。1998年より広島国際大学助教授。
音楽活動では、1983年、ビタサリ・コンテンポラリー・アカデミー(フィンランド)でジョン・ケージに師事したのを皮切りに、ジョー・マネリやセシル・テイラーに師事。それぞれトリオの一員としてパーカッション/ボイス、パーカッション/ダンス参加を重ねる。1991年、即興演奏をダンスによって指揮する「コンダンクション・アンサンブル」を創設、1995年より2年間、ハーバード大学にてクレア・モラルディに師事し、ダンステクニック/コレオグラフィを学ぶ。
ビジュアル活動では、1990年、写真制作を開始。1996年、アイスペインティング を創作・発表する。
ピアニスト、パーカッショニスト、指揮者、ダンサー、ビジュアルアーティスト。
CD作品は、Joe Maneri Trio (1989, Cochlea production, Boston),
Masashi Harada Condanction Ensemble (2000, Emanemdisc,London),
Masashi Harada/Barre Philips Duo (2001, Cadence, New York),
Masashi Harada Trio (2001, CIMP Records, New York),
Masashi Harada Electric Trio (2002, Leo Records, London)
Masashi Harada Condanction Ensemble (2004, Emanemdisc, London),
Masashi Harada/Mat Maneri Duo (2005, Leo Records, London) ,
Masashi Harada/Malcolm Goldstein Duo (2006, Emanemdisc, London) などがある。




■関連図書(表示価格は税別)

  • カオスの自然学 水と大気が描く形 テオドール・シュベンク 2400円
  • イマジナリー・ナンバーズ 複雑系ダイナミクスがつくる形 木本圭子 4800円
  • 宇宙を叩く  火焔太鼓・曼荼羅・アジアの響き 杉浦康平 3600円
  • 形の全自然学 自然と芸術の形態をめぐるシンポジウム L・L・ホワイト編 2800円
  • 形の文化誌シリーズ 美術から宇宙まで形に遊び・驚き・学ぶ 2000円〜2600円
  • インプロヴィゼーション  デレク・ベイリー 2300円



  • ■関連情報

    『アイスペインティング』の作品の1枚が、ピアニスト・高橋アキ氏の最新作「シューベルト ピアノソナタD960 & D664」のジャケットに採用されました。

    2006.7.28〜31 東京・月島のギャラリーで「アイスペインティング展」
    広島を基盤に活躍中の原田雅嗣氏が、東京ではじめて「アイスペインティング」作品展を開催。会場にはピアノが置かれ、原田氏の本職、ピアノ即興演奏も飛び出しました。7/30には、デレク・ベイリー追悼コンサートにも出演した気鋭のギタリスト大上流一氏とのコラボレーションも実現。
    原田雅嗣 アイスペインティング展
    Unpredictable spectacles
    期間:2006.7.28〜31
    会場:ALTERNATIVE SPACE TEMPORARY CONTEMPORARY




    ■書評

    ミクロスコピア 2006.冬号 「アイスペインティング展」紹介
    倉庫を改造した画廊の床に、一群の大きなカラー写真の印画が敷き詰められていた。星雲の回転する宇宙の眺望、緑の苔が岩を這い赤い血が飛散する生命の風景、細胞が繊細な突起を広げる顕微鏡下の形象。そんなマクロやミクロの世界を連想させる不思議な抽象画像である。広大な空間を飛翔し、高所から鳥瞰し、窪みを覗き込むといった身体感覚を、見る者に与える。

    アサヒカメラ 2006.11月号 紹介
    塗料は、氷の上で鮮やかに発色し、刻々と変化する思いがけない面白さに夢中でシャッターを切った。

    プリンツ21 2006冬号 紹介
    この画集を黙って渡されたら、顕微鏡の拡大写真だと思われるに違いない。実はこれ、氷の上で発色している塗料。だからアイスペインティング。氷の上に広がる宇宙のように神秘的で、一枚の絵画のように美しい世界。…






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