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植物の神秘生活[詳細]

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■目次より

第1部 植物の超感覚的知覚を探る最近の研究

第1章 植物王国の扉を開いたバックスターの大発見
    人間の想念に反応する植物
    バックスターの仮説
    ウソを見抜くフィロデンドロン
    空間を超えて特定の人に同調する植物
    ヨーグルトの菌にも反応
    小エビの死に対する反応を厳密にテストする
    テストの反響

第2章 植物には人間の心がわかる
    IBM研究員ヴォーゲルによるバックスター効果の再現
    人間の意志によって生き続ける葉
    植物にも個性がある
    恋人のような植物
    ヤコブ・ベーメのように植物と一体化する少女
    植物を通して人間の考えを読める?
    セックスの話や怪談に反応する植物と精神電気反応
    水の不思議とサイキック・エネルギー

第3章 扉をひらく植物たち
    植物の反応で電車を動かす電子魔術師ソーヴァン
    植物の反応を耳で聞く
    人間の苦痛にも快感にも反応する植物
    植物反応の平和利用と軍事利用
    サイバネティックス協会会員バードの精密実験
    橋本博士夫妻の新実験でついにサボテンがしゃべった
    未知の宇宙への扉は開かれるか

第4章 宇宙からの訪問者たち
    ローレンスの植物センサーによる実験
    地球外生物からの信号がやってくる?
    ETとの交信を望む人々
    オズマ計画やサイクロプス計画の盲点
    植物放射線「ミトゲン線」の可能性
    植物実験には愛の心が必要
    ESPとサイ場
    仲間や人間と一緒にいたがる植物
    植物はET だった?

第5章 ソ連における最近の研究
    悲鳴をあげる植物
    植物は言語も記憶力ももっている
    鉱脈さがしにも使える植物
    バックスター効果の再現
    神経系の起源は植物にある
    友か敵かを見分ける植物
    自然破壊を告発し、草花の奇跡を語るソロウキン
    葉緑素を利用したエネルギー

第2部 植物の神秘を研究した先駆者たち

第6章 一億倍に拡大された植物生命
    半世紀も進んでいたボース
    かずかずの業績
    生物と無機物の間に境界はない
    生理学者からの反撃
    植物の運動と動物の運動
    植物は神経系をもっている
    全体性における知
    新しい記録器を使った実験の成功
    研究所の設立とクレスコグラフの発明
    屈性運動の謎に迫る
    科学の綜合に向かって

第7章 植物のメタモルフォーゼ
    植物分類学の流れ
    神秘主義と錬金術を学んだ自然哲学者ゲーテ
    ゲーテのインスピレーション「植物のメタモルフォーゼ」
    自制の原理
    原型的有機体と原植物
    植物の生長は両生具有的だ
    物を上昇させる力「軽力」
    進化論の先駆者ゲーテ

第8章 植物は人間を喜ばそうとする
    植物の魂を見たフェヒナー
    フェヒナーの精神物理学
    ダーウィンの植物研究
    園芸の魔法使いバーバンク
    ビックリジャガイモ「バーバンク」
    新品種開発の名人
    バーバンクと植物との霊的交流
    自然に対して敬虔に

第9章 タスキーギの魔法使い
    植物の病気を治すカーヴァー少年
    ピーナツとサツマイモの発見
    カーヴァーの大成功

第3部 宇宙の音楽に聴き入る植物

第10章 植物の和声的生
    音楽は植物の生長を促進する:シンフの実験
    植物はクラシック音楽を好む
    音波のエネルギーと植物の分子活動
    音波による共鳴効果
    おばあちゃん大学生リタラック夫人
    インド古典音楽にもっとも反応する植物
    批判的見解
    リタラック夫人のさらなる研究
    ハンス・カイザー『植物の調和』

第11章 植物と電磁気
    太陽を「感覚する」オジギソウ
    電磁気と電磁波の発見
    植物に通電すると生長が促進される
    ガルヴァーニの「動物電気」
    メスマーの「動物磁気」
    ライヘンバッハの「オッド力」
    園芸家たちの試み
    電気を利用した植物栽培

第12章 力の場:人間と植物
    電気栽培の試み
    コックスの活性体
    ゼラニウムの癌を治したラコフスキー
    細胞振動のエネルギー源「ユニバーション」
    クライルのラジオーゲン
    低速度写真が明す植物の謎
    テレビ放射能が生物にあたえる悪影響
    微量の放射能でも植物は反応する
    バーの「生命場」
    細胞は電磁放射線で会話している

第13章 植物と人間のオーラの神秘
    オーラを写すキルリアン写真
    「バイオプラズマ体」
    米ソによるバイオプラズマ体研究
    セルマ・モスのキルリアン写真研究
    生物のオーラを描いたピエルラコス

第4部 土壌の子供たち

第14章 土壌:生命の糧
    荒廃する土壌
    コモナーとコールの警告
    土壌が植物と動物と人間を作る
    インドのネズミを研究したマッカリソン
    植物が健康な生命を作る
    土壌が植物や動物の病気を治す:ハワードの研究
    有機農法を無視する科学者たち
    イーヴの実証
    土壌は潜在的な産出力をもっている:サイクスの研究
    ハワードの本を出版したロデール
    土のなかの微生物
    植物の共存

第15章 化学薬品・植物・人間
    ニコルズの千エーカーの有機農場
    生きている土壌からは生命が脈打っている
    白パンにはまったく栄養がない
    白砂糖や食塩も危ない
    化学薬品におかされた食肉
    化学肥料と農薬の及ぼす悪影響
    「自然食品友の会」の活動と非難
    有機農業への道

第16章 生ける植物か死せる惑星か:有機農法
    デフスミス郡の死んだ土壌
    フォードの有機農法とシムズの堆肥作り
    有機農法による米作り
    有機農法による酪農・果物栽培
    グラバー農場の海藻農法
    増える自然食品小売り店
    テクノロジーと自然との調和

第17章 庭園の錬金術師たち
    ニワトリの卵のカルシウムはいかにして作られるのか?
    鉱物質を作りだす植物
    植物による元素の変成を証明したバランジェ
    生物は化学反応だけでは解明できない
    生物と物質:ケルヴランの主張
    ライヒの「オルゴンエネルギー」
    酵素が原子の配列を変える
    ケルヴランの「原子転換」
    アメリカでの支持

第5部 生命の輝き(放射)

第18章 健康を占う植物たち
    水脈や鉱脈を見つける占い棒
    ハーヴァリクによる占い棒探知の研究
    よろず屋ボヴィースの不思議な振り子
    神経細胞が波長を受信する
    植物の鮮度を計る
    シモネトンの放射値による植物分類
    植物のもつ治癒力
    精神と肉体の健康をもたらす植物
    マキニスの「歓喜水」
    すべての生命は一つである

第19章 ラジオニック農業
    共振音で患者をみたエイブラムズ
    病気を診断する反射音計
    放射を相殺して病気を治す「オシロクラスト」
    写真を使って害虫を駆除する
    100万ドルの賭に勝ったワタ男
    ラジオニック処理法の成功
    ユコカチームに対する圧力
    金属の放射するエネルギー
    ヒエロニムスの「電気光学的エネルギー」
    ラジオニクスをめぐるさまざまな対立
    アポロ飛行士の生理的機能を追跡
    惑星のエネルギーと植物

第20章 物質を支配する精神
    植物の病気を治すデ・ラ・ウェアの「ブラックボックス」
    土壌そのものを治療する
    人間の精神は細胞構成に影響を与える
    心で病気を治したファレリー
    占い棒でオーラを測定したド・ベール
    精神状態が水をかえる:グラッドの実験
    精神的な悪意が生命を亡ぼす
    ラジオニック処理法とヨーガ哲学
    「科学を曲げる男」ユリ・ゲラー

第21章 フィンドホーンとエデンの園
    キャディ家の人々
    鉱物質を作りだす植物
    エリクシールの導きによる奇跡の菜園作り
    すばらしき成果ディヴィーナの霊感
    梵天界との直接交信
    予言者の超感覚的世界




■著者紹介

:ピーター・トムプキンズ Peter Tompkins
1919年、ジョージア州アテンに生まれる。英、仏、伊、スイスで教育を受け、ハーバード、コロンビア、ソルボンヌ大学で学ぶ。卒業後、新聞社や放送局で広く活動したのち、著述活動にはいる。バードとの共著の邦訳書はほかに、『土壌の神秘 ガイアを癒す人々』(春秋社)がある。

:クリストファー・バード  Christopher Bird
1928年、マサチューセッツ州ボストンに生まれる。ハーバード大学で生物学の学士号を取り、さらに、東洋哲学、東洋史なども研究する。またハワイ大学では人類学を学び、ソビエト文化研究のエキスパートでもあるという博学の士。『タイム』などに多数の研究論文を発表している。



■関連情報

スティービー・ワンダーがサウンドトラックのドキュメンタリー映画
『植物の神秘生活』のドキュメンタリー映画がYouTubeにアップされています。これは、1979年のWalon Greenのドキュメンタリー映画「The Secret Life Of Plants」で、サウンドトラックはスティービー・ワンダーと豪華! にもかかわらず一般公開はされませんでした。スティービー・ワンダーは、「シークレット・ライフ(Journey through the Secret Life of Plants)」としてアルバム発売し、全米チャート4位のヒットとなっています。YouTubeではpart1〜 part11に分かれ、下記のpart1 から順見ることができます。 The Secret Life Of Plants (part 1 of 11) - Music by Stevie Wonder



■関連図書(表示価格は税別)

恋する植物  花の進化と愛情生活 2500円
植物たちの秘密の言葉 ふれあいの生命誌 2200円
フローラの十二か月 植物・祝祭・物語 3200円
滅びゆく植物  失われた緑の楽園 2600円
自然をとり戻す人間  21世紀のエコロジー経済学 2800円
遺伝子組み換え食品は安全か? ヨーロッパ・エコロジー研究所からの警告 1600円
花の知恵   メーテルリンクによる珠玉の博物誌 モーリス・メーテルリンク 1500円
地球の庭を耕すと  植物と話す12か月 ジム・ノルマン 1900円
本朝巨木伝  日本人と「大きな木」のものがたり 牧野和春 2200円
桜伝奇  日本人の心と老巨木めぐり 牧野和春 2800円
森の記憶  ヨーロッパ文明の影 ロバート・P・ハリスン 3800円
ダーウィンの花園  植物研究と自然淘汰説 ミア・アレン 4500円
眠りの魔術師メスマー  モーツアルトを癒した男 J・チュイリエ 2900円
色彩論 完訳版  J・W・v・ゲーテ 25000円



■書評

2011.4.17 朝日新聞書評欄「扉」 玄侑宗久さん推薦
朝日新聞書評欄「扉」にて、玄侑宗久さんが「今の心の支えになる本」と推薦くださいました。
「『植物の神秘生活』は、工作舎から24年前に出た本だ。福島県在住の作家で僧侶の玄侑宗久さんに、今の心の支えになる本を尋ねると、五木寛之さんとの対談『息の発見』(角川文庫)とともに勧めてくれた。
この本によれば、植物は人の愛情や威嚇を敏感に感じとり、反応するという。「殺風景な避難所にも木はあります。植物が見てくれている、聞いてくれていると思えば、1人じゃなくなる。世界観が変わります」」



『キャンパスに咲く花』(大阪大学出版会)
大阪大学・吹田キャンパスに咲く花をより深く知るために編纂された書、『キャンパスに咲く花』。キャンパス内で撮影された251種600点を越す植物たちがオールカラーで紹介。B6サイズの、この愛らしい図鑑は『植物の神秘生活』の引用からはじまる。
「普遍的で永遠なる自然法則のどれを研究するにせよ、巨大な星あるいはもっとも小さい植物の、生命、生長、構造、運動に関してであろうと、われわれが自然の解釈者の一人になったり、世の中のために価値ある仕事を創造するものの一人になることができるには、諸々の偏見、定説、それに忍耐強く、静かに、敬虔に、自然が教えてくれるはずの授業に、一つ一つ耳を傾けて従っていくことです。…」

『本はおもしろい』(神田外語大学附属図書館発行 2003年4月)
「植物の神秘は人間の神秘であり、またすべての事物のもっている神秘でもあったのである。一度手にすれば、植物や事物への接し方が一変してしまう一書である(晶)」

よしもと ばなな氏(田口ランディ氏との対談『新潮』2002年12月)
(短編集『体は全部知っている』に「みどりのゆび」や植物は仲間同士でつながっているという言葉がでてくることを田口氏に聞かれて) 「そういうことが実際にありえるというのを、かなり実証的に研究した本があるんです。『植物の神秘生活』というノンフィクションで、植物に意識があるかどうか調べる実験のエピソードとか、割とかたい本ですけど、読んでみて、私がいままで感じていたこと、つまり人間は植物とも通じあえるんじゃないかというようなことは、あながち間違ってはいないと思いました」

白洲正子氏(「夕顔」『文學界』1991年9月初出)
「人間に反応するのはシャボテンだけではなく、えんどう豆や胡瓜でも、毎日かわいがって撫ぜたりさすったりすると早く大きくなるという。そのような話を新聞や雑誌で読んでいた時は、そんなこともあろうかと半信半疑であったが、現に植物にも意志があるかのような「事件」に遭遇すると、信じないわけには行かなくなった。
『植物の神秘生活』(工作舎)という本に出会ったのはそういう時であった。ピーター・トムプキンズとクリストファー・バードの共著によるもので、大部の著書なので簡単に説明することはできないが、しいていうなら極くありふれた植物にも感情や知性があり、他の生物とコミュニケートする能力がある。他の生物とコミュニケートするばかりか、人間が考えていることを予知することさえできるというのである。もちろん最新式の機械を駆使し、古今東西のあらゆる例をひいて、科学的に証明しつくしているのだから、近頃こんなに面白い本はなかった」



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