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SPT 10[詳細]

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特集 劇場技術の世界
──“創造する劇場”の舞台裏

創造する劇場として1997年に誕生した世田谷パブリックシアター。ヨーロッパなど海外の公共劇場をモデルとして芸術監督・技術監督を置き、クリエイティブ・テクニカルの両面において劇場の持つポテンシャルを最大限に活かした意欲作を制作してきた。
2002年の芸術監督就任以来、現代演劇のフィールドに古典や伝統芸能からの発想を大胆に提示してきた野村萬斎氏。劇場機構をはじめとする舞台技術全体のマネジメントを担う技術監督の熊谷明人氏。そして技術の現場を予算や進行面で統括するプロダクションマネージャーの福田純平氏。公共財産として発信室し得る質の高いクリエイションを、舞台芸術がどのように支えているのかを三氏に聞く。
さらに、世田谷パブリックシアター技術部は、舞台課・照明課・音響課それぞれに専属技術者スタッフを抱え、舞台裏のハード面とソフト面を支えている。インタビューにより彼らのテクニカルワークに迫る。


■目次より

表紙の言葉     ダブ平&ニューシャネル  大竹伸朗

公共劇場の強みを活かす ──ハード面、ソフト面の取り組みをめぐって

インタビュー  経験と知識とチャレンジ精神で未知なる旅に果敢に乗り出す。
       そんなモチベーションを共有できる劇場技術者が
       求められています。          野村萬斎

インタビュー  演出家の表現をどうしたら実現できるかについて常に誠実である
       こと。そして、常に安全に配慮し、いかに短時間でクォリティの高い
       仕事ができるかが大切です。
         熊谷明人(世田谷パブリックシアター技術部 技術部長)

インタビュー  公共劇場が自分たちの手でいい作品を生み出し、
       そのプロダクションを消耗品化させずにランニングしていく。
       それがプロダクションマネージャーのいる公共劇場の強みだと
       自負しています。
         福田純平(世田谷パブリックシアター技術部 舞台課長)

劇場専属の技術者たち ──技術力の蓄積、発揮、継承をめぐって

インタビュー  照明とは、舞台に光で絵を描くこと。
       照明デザイナーの頭の中に描かれた
       イメージをきちんと共有して形にするのが照明技術者の仕事です。
         柘植幸久(世田谷パブリックシアター技術部 ライティング・チーフ)

インタビュー  独自の発想+経験によって、これまで不可能だと
       思われていたことに挑戦していくことで、
       新しい音響技術は生まれてきます。
         尾崎弘征(世田谷パブリックシアター技術部 サウンド・チーフ)

インタビュー  舞台機構の仕事は舞台の最前線にいられる実感がある。
       母体となる劇場を誰よりも熟知しているからこそ
       作品づくりにも深く関われるのです。
         勝 康隆(世田谷パブリックシアター技術部 舞台課主任)

インタビュー  役者さんが舞台に立ったときに緊張感を持てるような完成度を
       追求しています。気持ち良く本舞台に上がっていただくことが
       大切だと思っています。
         水森利明(世田谷パブリックシアター技術部 舞台美術製作)

インタビュー  世田谷パブリックシアターには、作業場とは別に染色場があって、
       デザイン画通りの色の生地がない場合は、思い切って染めてしまう
       こともできます。その意味でも恵まれた環境だと思います。
         中野かおる(世田谷パブリックシアター技術部 衣裳部)

資料  劇場技術関連用語集
    ──世田谷パブリックシアター「舞台技術者養成のための実習講座」テキストからの抜粋

現代能楽集VII『花子について』の舞台裏
       ──技術面、表現面の取り組みをめぐって

写真構成  舞台が立ち上がるまで

対談    ポストトークから         倉持 裕×野村萬斎

インタビュー  劇場内に稽古場や作業場があることの利点は大きく、
       世田谷パブリックシアターには、芝居のクォリティを高めていく
       環境が整っていると思います。          倉持 裕

上演台本  現代能楽集VII『花子について』「花子」   作 倉持 裕

上演台本  現代能楽集VII『花子について』「班女」   作 倉持 裕

巻末付録  『SPT』01〜10 登場者・執筆者索引






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