ドノヴァンをめぐる言葉と音楽

「ビートルズ「ホワイトアルバム」を流しながらドノヴァンの自叙伝を読む。“ジュリア”や“マザー・ネイチャーズ・サン”のフィンガーピッキングが君を60年代へと誘う。――渚十吾」

ドノヴァン自伝『ハーディ・ガーディ・マン』の刊行を記念して、監修者の渚十吾さんが選んだ本フェアが、青山ブックセンター本店で開催している。去年発売したCD「green box」のボックスセットは、112ページの詩集、手作りポストカード、動物のミニおもちゃ、花の種、渚十吾・航海誌が収められ、オブジェ・ファンを喜ばせた。そんな渚さんならではの文学的なセレクト。一冊一冊に寄せられた渚さんのコメントも必読だ。冒頭の言葉は『ハーディ・ガーディ・マン』へ寄せたコメント。

『ムッシュー・テスト』渚さんコメント；君は君が自我と呼ぶさまざまな秘密に満ちている。君は君の持つ未知なるものの声だ…。P.ヴァレリーも散文のアルペジオは秋雨に心地よく響く。ピンク・フロイド「エコーズ」を聴くことにした。

『ハーディ・ガーディ・マン』渚さんコメント；ビートルズ「ホワイトアルバム」を流しながらドノヴァンの自叙伝を読む。“ジュリア”や“マザー・ネイチャーズ・サン”のフィンガーピッキングが君を60年代へと誘う。 『ハーディ・ガーディ・マン』ポスター。どこに貼ってあるか捜してみてください。