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『平行植物』新装版 第3刷出来


『平行植物』新装版


『平行植物』の増刷が2017年8月初めにできました。
1980年に羽良多平吉氏装丁のソフトカバーで生まれ、86年に西山孝司氏によるハードカバーのプラネタリー・クラシクス版に衣替え。ところが、98年にはちくま文庫へ。 文庫の品切とレオ・レオニ展に背中を押されて、2011年に工作舎より再びハードカバーの新装版(デザイン:工作舎 宮城安総)として甦りました。おかげさまで新装版も3刷となり、最初のソフトカバーから数えると累計11刷!

絵本画家レオ・レオーニが産み出した不思議な架空の植物たちの生態、神話伝承などを、学術書の体裁でまことしやかに記述した幻想の博物誌。

最近はネットで「生物系三大奇書」の一冊として話題です。ちなみに「生物系三大奇書」とは、レオーニの『平行植物』(工作舎)、ハラルト・シュテュンプケ 『鼻行類』(平凡社ライブラリー)、もう1冊が『秘密の動物誌』(ちくま学芸文庫)か、ドゥーガル・ディクソンの『アフターマン』(ダイヤモンド社)のどちらかだとか。

また、NHK朝ドラ「ひよっこ」7月20日放送で「カラツボ」なる風邪薬が登場したと一部で話題でした。『平行植物』の「カラツボ」はエロチックな形態の平行植物なので、偶然なのか、小道具さんがレオーニ・ファンなのか。


「カラツボ」『平行植物』より
カラツボ


ほかの平行植物たちの画像はこちら。 ぜひご覧ください。

※なお、新装版第2刷までは活版印刷です。2011年の2刷はかろうじて80代の活版職人さんが引き受けてくれたのですが、あれから6年経つと職人さんも引退。この3刷はデジタル化しています。活版が好きな方は、今のうちに書店で2刷を入手してください。







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