工作舎ロゴ [今週の1枚]


10月の新刊 松岡正剛著『遊読365冊』


『遊読365冊』帯付き

10月の新刊は、松岡正剛著『遊読365冊—時代を変えたブックガイド』。
1981年雑誌『遊 読む』(1981年8/9月合併号)の誌上に一挙掲載された伝説のブックガイド「松岡正剛が選ぶ365冊の遊学」を書籍化します。これは文庫化(角川ソフィア文庫)でも話題を集める「千夜千冊」の原点。「読書はイマジネーションにはじまる」「読書は男のケンカだ」などの12章にわかれ、百字一冊で365冊を駆け巡ります。

このうち09章は丸々、荒俣宏さんに託すという荒技。荒俣さんとの縁は浅からず、荒俣さんは1975年『遊』にシェイクスピア論を発表して以来、ほぼ全号にわたって登場し、その途上で作家として世に出たのです。松岡さん曰く「他人が読んだ本の話を聞くのもひとつの読書だ」

発売は10月下旬予定。B6判変型・仮フランス装、224頁、本体1800円+税。どうぞお楽しみに。



■目次

本の自分と本分

松岡正剛が選ぶ365冊の遊学
01 読書はイマジネーションにはじまる
02 読書は男のケンカだ
03 読書が記憶の気配をふるわせる
04 読書で自分をあらためて知る
05 読書は見るものかもしれない
06 読書でジャパネスクに耽る
07 読書が生命と宇宙の謎をとく
08 読書は大いなる遊戯である
09 読書を荒俣宏にまかせてしまう
10 読書そのものを読書する
11 読書が歴史の矛盾を告示する
12 読書で一番遠いところへ行く

このまま読んでそのままへ
【附録】読書術講義より 気楽に読んで乗ってゆく
注記と補足—365冊の道の記憶
書名・作品名索引
人名索引

読書という面妖な行為について

選書例:「01 読書はイマジネーションにはじまる」

『宇宙をぼくの手の上に』フレドリック・ブラウン
『一千一秒物語』稲垣足穂
『レ・コスミコミケ』イタロ・カルヴィーノ
『美しい星』三島由紀夫
『大理石』ピエール・ド・マンディアルグ
『狂風記 上・下』石川淳
『方法の実験 現代文学の発見・2』
『ねじ式』つげ義春
『ドグラ・マグラ』夢野久作
『猿丸幻視考』井沢元彦
『怪奇小説傑作集 1』アーサー・マッケン他
『シャイニング』スティーヴン・キング
『暗黒星雲』フレッド・ホイル
『空想自然科学入門』アイザック・アシモフ
『不思議の国のトムキンス』ジョージ・ガモフ
『物理学とは何だろうか 上・下』朝永振一郎
『目でみる脳』時実利彦
『重力への挑戦』ハル・クレメント
『寺田寅彦随筆集』寺田寅彦
『光の博物誌』リチャード・モリス
『自然学曼陀羅』松岡正剛
『偶然の本質』アーサー・ケストラー
『未知の贈りもの』ライアル・ワトソン
『ネルヴァル全集 3』ジェラール・ド・ネルヴァル
『人間以上』シオドア・スタージョン
『シャボテン幻想』龍胆寺雄
『植物と哲学』山下正男
『神秘と冗談』高橋克巳+松岡正剛
『呪術師と私』カルロス・カスタネダ
『サイレント・パルス』G・レオナード
『人類学的宇宙観』川喜田二郎+岩田慶治
『お月さまいくつ』金関丈夫
『ユリイカ ポオ全集 5』E・A・ポオ
『時の声』J・G・バラード



■松岡正剛 (まつおか・せいごう)

1944年1月25日、京都に生まれる。早稲田大学中退後、高校生のための読書誌「ハイスクール・ライフ」編集長を経て、1971年、オブジェ・マガジン「遊」創刊とともに、工作舎を設立。80年代初頭より日本美術文化全集「アート・ジャパネスク」の総合編集を担当。1982年に工作舎より独立、87年、編集工学研究所を設立。2000年から、ウェブ上ブックナビゲーション「千夜千冊」をスタート、現在も継続中である。編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。




【お知らせ】10月13日に青山ブックセンター本店にて松岡さんとロボット研究の石黒浩さんとのトークイベント「ロボットもどき・人間もどき」が開催され、松岡さん関連図書として『遊読365冊』を先行発売していただく予定です。発売日が待てない方はどうぞ。


ALL RIGHTS RESERVED. © 工作舎 kousakusha