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モナドから現存在へ[詳細]

目次著者紹介関連図書書評


ライプニッツからハイデッガーへ
真摯な思惟のダイナミズム

Omne verum vero consonat
すべて真なるものは共鳴しあう


■目次より

第一部 理論と実践との調和

抽象と具体──ライプニッツの実体的形相論  今野諒子(日本学術振興会特別研究員) 
non quidem tempore, sed tamen signo rationis ライプニッツにおける「瞬間の分割」  町田 一(法政大学経済学部非常勤講師)
感染症と「哲学者」──ライプニッツとカントをモデルにしつつ、今日的状況を考える  寺嶋雅彦(早稲田大学総合人文科学研究センター招聘研究員)
医事と教会制度──ライプニッツの保健・衛生行政構想  長綱啓典(日本大学准教授)
超越論的哲学と分析哲学の源流としてのライプニッツ  福光瑞江(岡山県立大学非常勤講師)
コラム ベケットとライプニッツの出会い  森 尚也(神戸女子大学教授)

第二部 一における多/多における一

ソクラテスは何故プリュタネイオンでの食事を刑罰として申し出たのか  小島和男(学習院大学教授)
ヴォルフにおける「理由」と「原因」の区別について──『存在論』における原因概念の二羲性をてがかりにして  増山浩人(電気通信大学准教授)
二一世紀初頭におけるカント受容の一断面──キューン著『カント伝』書評に見る  山根雄一郎(大東文化大学教授)
カントと「教育」としての哲学──「共生」と「いのち」を考える  西巻丈児(ノースアジア大学准教授)
「生の連続性(Kontinuität)」から人間の尊厳を考える  岡野 浩(学習院大学ほか非常勤講師)
ショーペンハウアー哲学の限界点としての無──意志否定論に対する批判の検討  齋藤智志(杏林大学教授)
自我の哲学史からみるキルケゴールの「自己」概念──「他なるもの」において自己認識する「私」モデルの構想  吉田敬介(学習院大学文学部哲学科助教)
ヘーゲルからライプニッツへ──カッシーラー文化哲学における精神について  下田和宣(成城大学准教授)
『正法眼蔵』有時巻に関する一試論──隠された〈問い〉の行方  松波直弘(学習院大学准教授)

第三部 事象そのものへ向かうさまざまな道

愛の現象学としてのフッサールのモナド論  中山純一(東洋大学ほか非常勤講師)
「幽霊を信じてはいないが、恐れてはいる」とはどのようなことか?──フッサール現象学における中立的感情措定の構造とその哲学的意義について  田中 俊(摂南大学非常勤講師)
ロムバッハ構造存在論における「存在」の意味──『実体・体系・構造』第1巻第2章におけるクザーヌス解釈を中心に  山中健義(学習院大学非常勤講師)
歴史の領域──三宅剛一とハイデッガー  若見理江(就実大学准教授)
個体と知の根拠──ハイデッガーにおける解釈学状況の問題   田村未希(東京大学大学院特任助教)
ハイデッガーにおける「形式的告示」と「意味」の問題  渡辺和典(学習院大学ほか非常勤講師)
ハイデッガーと保守革命 〈有限性の哲学〉あるいは〈哲学の外部〉  稲田知己(国立高専機構津山高専名誉教授)
祝いという「現象」をめぐる考察  陶久明日香(学習院大学教授)

酒井 潔教授 最終講義・略歴・著作・授業題目一覧

ハイデッガーによるライプニッツ『二十四の命題』読解──書き込みと演習覚書を手がかりに 酒井 潔
酒井 潔 略歴・著作・授業題目一覧



■著者・編者紹介

酒井 潔(さかい・きよし)
1950年10月17日京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科哲学専攻修士課程修了後、3年間のフライブルク大学留学を経て1982年3月、京都大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程修了。1985年4月から1995年3月まで、岡山大学文学部哲学科助教授。1995年4月、学習院大学哲学科教授に就任。2009年11月、日本ライプニッツ協会を創立し、会長に就任。国際ライプニッツ会議と連携して、世界のライプニッツ研究を牽引する。2021年4月、学習院大学名誉教授。2022年3月、最終講義。著書:『ライプニッツの正義論』(法政大学出版局)、『ライプニッツのモナド論とその射程』(知泉書簡)、『ライプニッツ』(清水書院)、『自我の哲学史』(講談社現代新書)、『世界と自我』(創文社)。 監修:『ライプニッツ著作集』第Ⅱ期全3巻(佐々木能章との共同監修:工作舎)。共編書:『改訂版 考える福祉』(東洋館出版社)、『ライプニッツ読本』(法政大学出版局)、『ライプニッツを学ぶ人のために』(世界思想社)など。

陶久明日香(すえひさ・あすか)
1973年生まれ。学習院大学教授。著書:Die Grundstimmung Japans. Ein Versuch mit Heideggers Stimmungsphänomenologie (Peter Lang)、共編著『ハイデガー事典』(昭和堂)、 共著:『ハイデガー読本』(法政大学出版局)。

長綱啓典(ながつな・けいすけ)
1975年生まれ。日本大学准教授。著書『ライプニッツにおける弁神論的思惟の根本動機』(晃洋書房)、共編著『ライプニッツ読本』(法政大学出版局)、共訳『ライプニッツ著作集』第II期第2巻・第3巻。

渡辺和典(わたなべ・かずのり)
1975年生まれ。学習院大学他非常勤講師。著書:『最初期ハイデッガーの意味論 発生・形成・展開』(晃洋書房)、論文:「ラスクとは誰であったのか 人的交流とその影響」(『理想』703号)、翻訳:R・バーンスタイン『暴力 手すりなき思考』(齋藤元紀監訳、法政大学出版局)。




■関連図書(表示価格は税別)

  • ライプニッツ著作集 第I期(全10巻) 下村寅太郎+山本 信+中村幸四郎+原 亨吉=監修
  • ライプニッツ著作集 第II期(全3巻) 酒井 潔+佐々木能章=監修
  • ライプニッツ術  佐々木能章 3800円
  • 形而上学の可能性を求めて  山本 信ほか 4000円
  • 寛容とは何か  福島清紀 3200円
  • 英仏普遍言語計画  ジェイムズ・ノウルソン 4800円



  • ■書評

    週刊読書人 2022.5.20号 茂 牧人氏書評
    祝いの書としての退職記念論集

    哲学する態度と思索の可能性がにじみ出る書

    …本書は「祝いの書としての退職記念論集」である。またその酒井氏の哲学する態度がにじみ出た論集となっている。それは、ハイデッガーの「それ自身を示すものを、…そのもの自身のほうから見えしめる」という現象学的態度であると同時に、「原典に始まり、原典を貫通し、原典を目標とする」解釈学的現象学の態度である。
     本論文集は、酒井氏が岡山大学と学習院大学で行った授業に参加し、かつ、現在でも学会などでコンタクトのある研究者の方々の論考でも成り立っている。23名というその数の多さにも驚くが、その方々が、酒井氏を慕って集っている活気のある様子がよく伝わってくる。…




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