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ライプニッツ著作集 第I期(全10巻)[概要]

下村寅太郎+山本 信+中村幸四郎+原 亨吉=監修


第I期 全巻構成特色著者紹介第II期(全3巻)



ライプニッツ著作集 第I期新装版全巻
『ライプニッツ著作集 第I期(全10巻)』新装版。クリックするとリーフレットpdfに移動します。


『ライプニッツ著作集 第I期(全10巻)』は、下村寅太郎・山本 信・中村幸四郎・原 亨吉各氏の監修者のもと、バロックの哲人の普遍的精神の全容を精選・翻訳した本邦初、世界に類のない著作集。論理学、数学、科学、哲学、宗教から中国学まで、多岐にわたる主要著作を総合的に編み、1999年に完結しました。第35回日本翻訳出版文化賞を受賞。『第II期(全3巻)』の完結を機に、『第I期(全10巻)』を新装版にて復刊しました。



■本著作集の特色

■監修・翻訳陣には世界的に名高いライプニッツ学の泰斗、科学史家、数学史家、宗教学者、哲学者が結集。
■科学・哲学・数学にわたる有機的な思想の精髄を編集。
■今日の情報社会を先取りする発想や発明の起源となった主要著作を収録。
■ラテン語、フランス語、ドイツ語にわたる論考を手稿を含めテクスト・クリティークのうえ翻訳。
■訳文は正確、平明を旨とし、充実した訳注・解説を付して、思想的背景や後世への寄与を明かす。



■第I期 全巻構成

[1]論理学
2019.11刊行/定価 本体 10000円+税
/ISBN978-4-87502-514-6
ライプニッツ生涯の企画書といわれる「結合法論」、「普遍的記号法の原理」「概念と真理の解析についての一般的研究」など、普遍学構想の基盤となる記号論理学の形成過程を追う。
[2]数学論・数学
2019.7刊行/定価 本体 12000円+税
/ISBN978-4-87502-510-8
『普遍数学』の思想的背景から微積分の創始、ホイヘンスやニュートンとの交渉まで、時代の最先端を切り拓いた数学精神のダイナミズムを編む。
[3]数学・自然学
2019.5刊行/定価 本体 17000円+税
/ISBN978-4-87502-507-8
ニュートンとは独立に微積分学を創始し、二進法や位置解析の道をひらいたライプニッツ。その主要数学論考と、デカルトの力学を超える動力学をはじめ、天体論や光学などの自然学論考を収載。
[4]認識論 「人間知性新論」上
2018.11刊行/定価 本体 8500円+税
/ISBN978-4-87502-498-9
イギリス経験論の主柱ジョン・ロックの『人間知性論』を精読し、生得観念、無意識、微小表象などをもってつぶさに反論を開始する。
[5]認識論「人間知性新論」下
2018.11刊行/定価 本体 9500円+税
/ISBN978-4-87502-499-6
ロックの代弁者フィラレートに対するライプニッツの代弁者テオフィルの反論は、いよいよ認識論的確証をめぐって、いよいよ佳境に入る。
[6]宗教哲学「弁神論」上
2019.3刊行/定価 本体 8200円+税
/ISBN978-4-87502-505-4
政治的にも宗教的にも混迷をきわめた17・18世紀のヨーロッパにあって、「この世になぜ悪は存在するのか」を問い続けたライプニッツ。プロイセン王妃ゾフィー・シャルロッテ追想の書。
[7]宗教哲学「弁神論」下
2019.3刊行/定価 本体 8200円+税
/ISBN978-4-87502-506-1
正義とは? 自由とは? ユグノーとしてオランダ亡命を余儀なくされた思想家にして編集者ピエール・ベールの『田舎人の問いへの答え』『歴史批評辞典』を批判的に検討する。
[8]前期哲学
2018.9刊行/定価 本体 9000円+税
/ISBN978-4-87502-496-5
イギリス経験論の主柱ジョン・ロックの『人間知性論』を精読し、生得観念、無意識、微小表象などをもってつぶさに反論を開始する。
[9]後期哲学
2019.9刊行/定価 本体 9500円+税
/ISBN978-4-87502-512-2
ライプニッツ哲学のエッセンス「モナドロジー」をはじめ、ニュートンの代弁者クラークとの最晩年の論争まで、自然学と不可分の思想を編成。「理性に基づく自然と恩寵の原理」ほか。
[10]中国学・地質学・普遍学
2019.1刊行/定価 本体 8500円+税
/ISBN978-4-87502-501-6
二進法と易の陰陽図の類似を論じた小編など中国学3編、ハルツ鉱山開発の体験を背景に地質時代を記した『プロトガイア』、生涯追い続けた普遍学論考7編を収載。



■著者紹介:ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ 
Gottfried Wilhelm Leibniz(1646-1716)

ドイツ・ライプツィヒに生まれる。ライプツィヒ大学で哲学、イェーナ大学で数学、アルトドルフ大学で法律を学び、1670年マインツ侯国の法律顧問官となる。72年以降は外交使節としてパリ、ロンドンを巡り、オランダではスピノザと会見、76年にドイツに帰国した。以後ハノーファー家の司書官、顧問官としてハノーファー家の系譜の歴史的探究、アカデミー設立、カトリックとプロテスタント両教会の融和統一などに尽力。外交官としても活躍するかたわら、20歳のときの思考のアルファベット構想やパリ時代の微積分学を熟成・発展させ、生きたモナドの哲学体系を開示する。




■第I期新装版 全巻購入特典:冊子「発見術への栞」

『ライプニッツ著作集』第I期特別付録「発見術の栞」

全巻購入特典、冊子「発見術への栞」が大好評。高山宏氏や彌永昌吉氏をはじめ、海外のライプニッツ研究者など多彩な執筆陣を迎えた、旧第I期の月報「発見術への栞」をまとめた小冊子です。

『発見術への栞』目次 目次 クリックするとpdfに移動します

高山宏「またひとつアベラシオン」|『発見術への栞』
高山宏「またひとつアベラシオン」|『発見術への栞』より クリックするとpdfに移動します



■関連情報

『フィルカル』Vol.8 No.3(2023年12月20日発売)にて 小特集「『ライプニッツ著作集』編集逸話」
編集担当の十川治江(工作舎)による「普遍の夢を追い続ける:『ライプニッツ著作集』編集逸話」(日本出版学会での講演録)、 酒井潔先生によるエッセイ「『ライプニッツ著作集』:ハノーファーから思い出すままに」が収録されています。お二人の貴重な裏話が満載された特集です。 『フィルカル』公式サイト






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