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セックス&ブレイン[詳細]
男は身体的に女より強い、女は生まれつき男より感情的だetc.
男と女の差異には、いわれなき神話が多い。
そして、性差は学習による、社会的・文化的所産だとするみかたに、
男女ペアの科学ジャーナリストが最先端の脳科学からアプローチを開始した。
脳のしくみ、性ホルモンの作用、性的逸脱、障害、免疫系──
生物的遺産と文化の関わりを再検討していくと、
オスとメスの相互補完的差異の巧妙なメカニズムが浮かんできた。



■目次より

Part 1 性差は自然か文化か
第1章 生物学的進化の忘却:人類学、社会学、心理学が織りなす神話
第2章 女と男の新しい物語:脳に刻まれている性差

Part 2 魅惑の物体、脳

第3章 文化と遺伝子がセットされた脳:行動パターンの性差
第4章 ふたつの半球のしくみを探る:言語機能と視覚・空間技能
第5章 両半球コミュニケーション:胎児期からある男女の性差
第6章 手がかりは遺伝子、そして性ホルモン:Y染色体と視覚・空間能力の相関

Part 3 性ホルモンの証言
第7章 性ホルモンのドラマ:セックス、暴力犯罪、攻撃の連携
第8章 自然の事故現場に立ちあう:性のアイデンティティ
第9章 性のメカニズム:自然の基本型はメス性か?
第10章 文化の介入の再調査:妊娠中のホルモン投与の影響

Part 4 脳とからだ、べつべつの遺産

第11章 脳とからだの化学:女性の抑うつを解明する
第12章 未来を選択するために:自然は女性の脳に保険をかける
第13章 新しいフロンティア 免疫系:発達障害と左きき
第14章 免疫系と脳のきずな:自己免疫障害の謎

Part 5 宇宙人からみた人類のセックス

第15章 なぜセックスがあるのか?:オーガズムへの化学的ドラマ
第16章 性がたどった進化のルート:オスとメスの戦略的進化
第17章 太古の遺産フェロモン:嗅覚と免疫系をつなぐルート
第18章 彼と彼女、性の化学:自然のルールか、自己の快楽か

Part 6 男と女のターニング・ポイント
第19章 生物学のラブ・コール:文化と生物学的進化のはざま
第20章 子どもたちのために:男女の再統合にむけて




■著者紹介

:ジョー・ダーデン-スミス Jo Durden-Smith
イギリス人ジャーナリスト。オックスフォード大学卒業後、TVディレクター、エディターをへて、執筆活動にはいる。科学をはじめとしてさまざまの記事を世界中で発表している。『セックス&ブレイン』は、パートナーのダイアンと相互補完の協力で著す。

ダイアン・シモーヌ Diane de Simone
ニューヨーク州立大学、アンティオック大学大学院卒。保護観察官、ポリティカル・コンサルタントとして勤務後、1980年からヨーロッパやアメリカの雑誌に執筆をはじめる。ジョーと徹底的に論じあった成果『セックス&ブレイン』が初の本格的著作。




■関連図書

ジェンダーの神話 アン・ファウスト-スターリング 2816円 ←性差の科学の偏見
NASA/トレック コンスタンス・ペンリー 1900円 ←スペースシャトル事故後の噂
ジェンダーは科学を変える!?  ロンダ・シービンガー 2600円 ←同時代の実態
科学史から消された女性たち  ロンダ・シービンガー 4800円 ←17世紀の実態
女性を弄ぶ博物学 ロンダ・シービンガー 3200円 ←18世紀の実態
お母さん、ノーベル賞をもらう S・B・マグレイン 2800円 ←20世紀の女性科学者
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セックスの発明 トマス・ラカー 4800円 ←医学史・社会史の実態
女性を捏造した男たち シンシア・E・ラセット 3200円 ←19世紀の実態
自然の死 キャロリン・マーチャント 3800円 ←エコ・フェミニズム




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