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うたかたの国[詳細]

目次著者紹介関連図書書評



歌を忘れた日本人のために。

歌や歌謡は日本語の苗床であり、
表記システムの起源であり、
多くの歌物語であって、
かつまた日本人の感情の襞なのである。(まえがきより)

松岡正剛さん



■目次

はじめに

【ひぃ】 うたの苗床——音と声と霊

方法の声
  五七の韻律/オノマトペイアの凄み/型を「やつす」/神々の原郷と見立て…
目当てと景色
  ムスビの形態共鳴/「おとづれ」を待つ/お客様は神様です…
文字霊か言霊か
  増殖するアヤ/物語の原型/語り部の時代/語り部の編集方法/文字霊到来…

【ふぅ】 記紀万葉のモダリティ——古代

袖振る万葉
  『古事記』『日本書紀』の意図と様式/万葉の呪術/万葉仮名システム…
代作と枕詞
  文芸にむかう呪詞/人麻呂の「安騎野の冬猟歌」/枕詞の自覚/「まにまに」の間…
漢詩を少々
  陶淵明の「神」/李賀の「鬼」/蘇東坡の「澄」…

【みぃ】 仮名とあわせと無常感——平安

擬装する貫之
  和歌という方法/貫之登場、道真退場/真名序と仮名序/付託の歌…
浄土と女房
  ヒメたちの「あはれ」/清少納言の「あてなるもの」/アーカイブとしての『源氏』…
いろはと五十音
  風の文字/「書」の発揚/無常は速い/良寛の音韻論/読経の真行草…

【よ】 百月一首——うたの幕間まくあい

【いつ】 数寄の周辺——中世

消息の拡大
  「女手の自覚」と「風の文化」/準備される数寄/西行の花/「虚」から出て「虚」へ
古今と今様
  流行する歌謡/歌謡曲の起源/「達磨歌」への太鼓判/『百人一首』の真相…
すさびと念仏
  数寄の最後/非執着の執着/芸能ディレクター集団「時衆」/道元の山水…
連歌の時分
  物狂い—能の前景/幽玄の本質/狂言の言霊/一休文化圏/連歌から茶の湯へ…

【むぅ】 道行三百年——近世

俳諧の企み
  近松の情と無常/西鶴阿蘭陀流/芭蕉の革命/「滑稽」から「風雅」へ/一茶の大小…
歌う国学
  真淵の「わりなきねがい」/宣長の命懸け/三味線の言葉/「心中」弾圧と新内…

【なな】 封印された言葉——近現代

断絶の近世
  言葉の文明開化/露伴の贈り物/漢詩の漱石/子規の加速度/言葉の生きざま…
寅と鬼と童
  茂吉の無辺/ココア色のアナキスト/与謝野晶子に脱帽/第七官界の文学…
世紀の背中
  琉歌と折口/「こぶし」の東西/『月下の一群』感覚/寺山修司の唄いかた…

人名索引
作品索引
あとがき



■著者紹介

松岡正剛 (まつおか・せいごう)
1944年1月25日、京都に生まれる。早稲田大学中退後、高校生のための読書誌「ハイスクール・ライフ」編集長を経て、1971年、オブジェ・マガジン「遊」創刊とともに、工作舎を設立。80年代初頭より日本美術文化全集「アート・ジャパネスク」の総合編集を担当。1982年に工作舎より独立、87年、編集工学研究所を設立。2000年から、ウェブ上ブックナビゲーション「千夜千冊」をスタート、現在も継続中である。編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。2020年オープンした角川武蔵野ミュージアム館長。俳号「玄月」。




■関連図書(表示価格は税別)

  • 『にほんとニッポン』 松岡正剛 定価 本体1800円+税
  • 『遊読365冊』 松岡正剛 定価 本体1800円+税
  • 『自然学曼陀羅』 松岡正剛 定価 本体1800円+税
  • 『文字の霊力』 杉浦康平(松岡正剛との対話収録) 定価 本体2800円+税
  • 『にほんのかたちをよむ事典』 形の文化会=編 定価 本体3800円+税
  • 『十二支妖異譚』 福井栄一 定価 本体1800円+税

  • ■書評

    2021.5.8〜14 遊刊エディスト(ISIS編集学校)
    『うたかたの国』編集者 米山拓矢に聞くうたの未来
    『うたかたの国』編集者であり、イシス編集学校の師範・米山拓矢さんへの全1.5万字のロング・ロングインタビュー。
    【い】古文嫌いの少年時代(2021/5/8公開)
    【ろ】『擬』もどいて、セイゴオくどく(2021/5/11公開)
    【は】700年後の返歌待つ (2021/5/14公開)

    2021.4.17 北國新聞 小池昌代氏(詩人・作家)
    現代まで息づく「うた」
    日本に息づく『うた』を、古代から現代に至るまで、貫く閃光のごとく走り抜けた本だ。…著者が著した本のなかから、日本の詩歌について考察したものを、編者たちが文字通り編み直し、この一冊にまとめあげた。…

    *この書評は、福島民友、北日本新聞
    4/18 下野新聞
    4/24 信濃毎日新聞、山陰中央新報、中部経済新聞、
    4/25 福井新聞、山形新聞、千葉日報 に掲載されました。

    2021.3.20 東京新聞/中日新聞 石関善治郎氏(フリー編集者)
    古代から現代の論考を「再編」
    …松岡には、本居宣長の『古事記伝』と桑田佳祐を一緒にみる深い視点があり、宗教や「あはれ」「いき」を論じながら「歌」に結びつく著書が多い。その勘所が一冊に集められており、古代から現代までの「歌」の論考集とした。 …

    2021.3.6 朝日新聞 いとうせいこう氏(作家・クリエーター)
    切断と融合 編集が導く新思考
    …アジアのボーカリゼーションから始まり、古代日本の言葉を通過し、漢詩と大和言葉を語りながら古事記や万葉集を切り開き、五十音の表記と音の工夫から平安文学と浄土を見通し……と松岡の宇宙大の知識がより詩的に整理されているから、読んでいる間ずっと知的刺激が絶えない。…






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