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 目次著者紹介関連図書書評基本データ


 
本読みまぼろし堂目録[詳細]
読むほどにむなしく  書くほどにあやしく
読書すなわち心朽ちる道楽

本を読む悪魔

さあさ、お立ち会い!
まぼろし堂店主こと、アラマタ・ヒロシが20余年をかけて
本読みの極意と書物の魔力を書きつづった
秘事・秘法満載の目録が、いよいよ開陳とあいなります。
本を愛するあなたも、ことさらに憎悪するあなたも、
一読ハタと膝をうち、二読で目から鱗が落ち、
三読すれば浮世の悲哀も喜びさえも
きれいさっぱり消えてしまうことうけあい!
読書すなわち心朽ちる道楽——まずは、手にとってご覧あれ!!


 
■目次より

第一部 心朽ちる道楽に寄せて
1.01 読まない本のための本の歴史
1.02 本をかむった普遍言語学者
1.03 「末節」を愛す。
1.04 書評王
1.05 もしも書物の海があれば——
1.06 無口な書店さすらい人
1.07 博物学的読書の方法
1.08 環境としての書物
1.09 仮綴じ本のこと
1.10 見えない図書館、そしてその館長たち
1.11 新しい日記のつけかた
1.12 私の読書日記
1.13 本を買いに南へ下る
1.14 書斎有害論
1.15 書誌の充実した外国
1.16 啓蒙運動とその出版物の歴史
1.17 文庫・私はこう読む——角川文庫
1.18 探偵の輝かしい〝完全犯罪〟
1.19 コレクション——埋められざる空虚を愛す
1.20 世は情け——
1.21 探書の楽しみ
1.22 講演・博物学的読書

第二部 読むか読まざるか——在庫目録
2.01 二度と味わえぬ澁澤の筆の魔術
2.02 孔子もまた怪を語る
2.03 私の選んだ文庫本ベスト3・江戸川乱歩
2.04 荒巻鮭とルナールにはじまる
2.05 巨木と人生
2.06 未知動物学者の情熱と執念
2.07 知の夏のために
2.08 巧みな〈挑発〉にあふれた一冊
2.09 松岡的ホロニック空海論
2.10 問いかける肉体
2.11 本とのつきあいかたの秘密と魔法
2.12 近代ジャーナリズムを生みだす情熱を解明
2.13 本読み人間の心情と覚悟
2.14 噂の海水魚図鑑
2.15 聖双生児テーマに新たないろどり
2.16 「物語絵」のもつ象徴の解読に挑戦
2.17 道教へのはるかな旅
2.18 刺激的な劇場論
2.19 二宮金次郎像の神話と誤解
2.20 観光客の学問
2.21 わたしは「東洋文庫」を怪物だと思う
2.22 鳥類図譜をめぐる奇妙な因縁
2.23 〝神秘的サラリーマン〟の生活と心情
2.24 畸か、奇か、それとも変なのか?
2.25 著者が本場で体得した書誌学の楽しみ
2.26 花のシンボリズムを武器にルネサンス絵画の性的秘密に挑む
2.27 森には花、人には文学
2.28 めずらしい動物たちとの交遊録
2.29 史実発掘のスリル満喫
2.30 戸惑いと疑いの中での霊的体験のプロセス
2.31 旧来からの尺度意識を心底より信奉する姿勢
2.32 月の満ち欠けと人間の意志を体系化

第三部 馬手に奇書、弓手に名著
3.01 『マビノギオン』
3.02 『博物誌』
3.03 『四足獣の歴史』
3.04 『台湾誌』
3.05 『ボイニッチ写本』
3.06 『シェークスピアの暗号書』
3.07 『オトラント城綺譚』
3.08 『ヴァテック』
3.09 『リリス』
3.10 『植物の園』
3.11 『高等魔術の教義と儀式』
3.12 『魔術——理論と実践』
3.13 『極地の錯誤』
3.14 『太平洋地政学』
3.15 『ダーウィン自伝』
3.16 『ユング自伝』
3.17 『スウィフト考』
3.18 『エドガー・アラン・ポオ/その生涯と作品』
3.19 『オスカー・ワイルドの生涯』
3.20 『ラスプーチン』
3.21 『ハワード・ヒューズ』
3.22 『不確実性の時代』
3.23 『唯物論と経験批判論』
3.24 『知の考古学』
3.25 『動物行動学』
3.26 『人間拡張の原理』
3.27 『サイバネティックス』
3.28 『平和書簡』
3.29 『アウトサイダー』
3.30 『アポカリプス論』

第四部 孤独な都市の読書王のために
4.01 偏読する奇書マニアの悦楽
4.02 「異説」と「定説」が平衡して混在する歴史
4.03 偏愛博物学
4.04 ぜひ再版してほしい岩波文庫の面白本20冊!!
4.05 上役が部下に絶対読ませたくない本100冊
4.06 今月私が買った本
4.07 新世紀の贈りもの・ブックリスト
4.08 大都会隠居術案内

付録 まぼろし堂推奨・一生のうちにこれだけは読んでおきたい108冊の本
あとがき
書目索引



■著者紹介:荒俣宏(あらまた・ひろし)

本読みまぼろし堂店主、またの名を団精二、本野虫太郎、号して遊魚亭。1947年、東京生まれ。東京育ち。少年時代は、幻想文学と海水魚と少女漫画をこよなく愛す日々をおくる。日魯漁業コンピュータ・ルームに就職後、数か月遅れて慶應義塾大学法学部を卒業。サラリーマン時代より英米幻想文学の訳出・紹介をはじめ、以降、神秘学、幻想科学、伝奇小説、博物学、図像学、産業考古学、路上観察学、南洋楽園学など、現代文明の〝忘れもの〟に光をあてつづけてきた。『別世界通信』(ちくま文庫)、『理科系の文学誌』(工作舎)、『大博物学時代』(工作舎)、『世界大博物図鑑』(平凡社)をはじめ、その翻訳・著作の数は約150冊。図版書物のコレクターとして、海外にも名が知られる。最近、都内某所に〝隠居所〟を定めた。海水魚数匹と同居中。



■関連図書(表示価格は税別)

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