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地球を駆ける[詳細]

目次著者紹介関連図書関連情報書評



ハンセン病は現在進行形の病気である。 その制圧のために闘った男の半生の記録。

1967年の9月、父、笹川良一に同行して
ソウル郊外、安養にある「韓国ハンセン病研究院」竣工式に参加した私は、
変形した容姿の患者を抱きしめ、傷口を素手で触る父の姿に深い衝撃を受けた。
私は近寄ることもできず、遠くから表情を見るだけだった。
ほとんどの患者は、父のスキンシップを受けても、
まったく表情が変わらない。その体験が、
私のハンセン病の制圧と差別撤廃活動の原点となった。




■目次

信念の人—笹川陽平氏のハンセン病との闘い 坂元茂樹
旅の途中で
1章 もう一つの現場から—国連決議とその実践に向けて
2章 不可能への挑戦 2001〜2005
3章 立ち上がる当事者たち 2006〜2009
4章 社会の側の病い 2010〜2012
5章 停滞を超えて 2013〜2015
6章 未来を拓く希望と勇気 2016〜2020
最後の一マイルへ
[資料]
・2006年から2020年までの「グローバル・アピール」概要
・1980年以降の笹川陽平と各国の主な要人との会談記録
・主要訪問国インデックス
・笹川陽平の褒賞と著作



■著者紹介

笹川陽平 (ささかわ・ようへい)

1939年1月8日、東京生まれ。明治大学政治経済学部卒。現在、日本財団会長、WHOハンセン病制圧大使、日本政府ハンセン病人権啓発大使、ミャンマー国民和解担当日本政府代表ほか。50年近くにわたるハンセン病との闘いにおいては、世界的な制圧を目前に公衆衛生上だけでなく、人権問題にも目を向け、差別撤廃のための活動に力を注ぐ。
読売国際協力賞(2004)、国際ガンジー賞(2007)、国際法曹協会「法の支配賞」(2014)、WHOヘルス・フォー・オール金賞(2017)、国際看護師協会「保健人権大賞」(2017)、ガンジー平和賞(インド政府より、2019)、旭日大綬章(2019)、文化功労者(2019)など多数受賞。著書『世界のハンセン病がなくなる日 病気と差別への戦い』(明石書店)、『人間として生きてほしいから』(海竜社)、『若者よ、世界に翔け!』(PHP研究所)、『不可能を可能に 世界のハンセン病との闘い』(明石書店)、『残心 世界のハンセン病を制圧する』(幻冬舎)など。笹川陽平ブログにて日々の活動を発信。

日本財団公式ウェブサイト https://www.nippon-foundation.or.jp/
ハンセン病制圧活動サイト https://leprosy.jp/
笹川陽平オフィシャルブログ http://blog.canpan.info/sasakawa/



■関連図書(表示価格は税別)

  • ハンセン病 日本と世界 松岡正剛  定価 本体2500円+税
  • 有機農業で世界を変える 藤田和芳  定価 本体1800円+税
  • 貢献する心 谷川多佳子+上田紀行ほか  定価 本体1400円+税
  • 社会実装の手引き JST-RISTEX=編  定価 本体1200円+税
  • 家族をこえる子育て 渥美雅子=編著  定価 本体1400円+税
  • 寛容とは何か 福島清紀  定価 本体3200円+税



  • ■書評

    2021年10月8日 週刊読書人
    笹川陽平×髙山文彦対談「生きること、死ぬこと、声を上げること」

    笹川 …本書を上梓したのは、二つの理由があります。一つは、私が行ってきた活動を、ハンセン病以外の国際問題の解決にも役立たせてほしいという想い。もう一つは30年後、50年後を生きる後世の人々に、こういう時代もあったのだと伝えたいという想いです。これから世の中がどうなっていくか分かりませんが、人間が犯してしまった過ちから目を逸らしてはいけません。今という時代を記憶に残すためにも、できるだけたくさんの写真を挿入させていただきました。 髙山 笹川さんは40年以上、ハンセン病の制圧活動を続けられています。その集大成のような本だと感じました。… [全文は 週刊読書人 サイトへ]

    *対談は最終面に掲載された大きな記事。その下に『地球を駆ける』と『ハンセン病 日本と世界』の広告を出しました。
    読書人『地球を駆ける』広告

    2021年8月15日 産経新聞 著者インタビュー
    苦難の歴史 未制圧は1国に。

    …本書は、2001年にWHO(世界保健機関)ハンセン病制圧大使就任後の歩みを中心にまとめた回顧録。900ページ超にわたり、20年で200回以上、約70カ国を巡った情熱と思いを伝えている。…
    「年月をかけた泥臭いやり方ですが、問題点と答えは現場にある。冷暖房の効いた部屋にいる口舌の徒に問題提起もしたつもり。ここから何かをくみ取って自分流の生き方を模索してくれたらうれしい」
    そんなハンセン病との闘いで得た教訓はコロナ禍で「いまこそ活かされなければならない」ともつづる。 [全文は 産経新聞 サイトへ]






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